CRY

Twitterには長いやつ

KAI FIVE RED SUDDEN-DEATH TOUR

1994年7月16日(土) 愛知厚生年金会館

 博多が終わってから名古屋までは最も長いインターバルがあった。僕は名古屋前日 にはプールで泳いでライヴに備えた。

 福岡と同じ3列目25番やけど、今度は真ん中。やや左寄り。 
 今までで1番いい席ということもあって、オープニングから暴れまくった。半年前と 同じく、開演前は大人しいのに、甲斐が出て来た瞬間大絶叫大会となる、名古屋のノリ。

 「TWO」は、大阪以来ずっとニューヴァージョンの歌詞のオンパレード。今夜は 3回も「途方にくれるんじゃあ な~いよ」と歌った。こういうのも楽しみのうち。

 音響トラブルも、大阪から続いている。 
 MCで甲斐は「暑いな!」を連発。「ステージの上を音がぐるぐる渦巻いてる」とも。

 みんな大声で歌い、叫びまくりで、めっちゃ盛りあがった。たった1つ名古屋のライヴ で残念やったのは、ツトムとヤッチに対する声援が少なめやったこと。はっきりと、大阪や 東京より少ないと感じられる。

 この日の圧巻は、R&Rメドレー。福岡あたりから、初っ端のツトムのカウントの 数え方がキレてきていて、いい。「ワン、トゥ、ワン、チュー、チャー、ファー!」という感じ。 
 インターバルを活かして、演奏にも工夫が見られた。「どっちみち俺のもの」の 3番、「今しがた おーいら東京でー」の後ブレイクして、客に「離婚してきたばか~りー」 と歌わせたり。 
 キーボードの河野選手が前に出て来て、暴れまわったり。

 「漂泊者(アウトロー)」も、大阪ではドラムから始まったのに、その前にヤッチの ギターソロが入るように変わってきている。 
 今夜は、この曲のとき河野選手が暴れ過ぎて、マイクスタンドをぶっ倒すという ハプニングもあった。

 これまでの3本より、くだけた感じでやってるように思えた甲斐。MCの内容も ちがった。ミニ編成コーナーでも、カシオのデジホについて「これだけ毎回ステージで 言ってるんだから、たくさん送ってくれてもいいと思うんだけど(笑)。100本もいらないけど、 スイッチのとこが調子悪いから、5つくらい欲しいよね」って言ってたし。 
 それに、「破れたハートを売り物に」の前。むちゃくちゃ盛りあがって、最後の曲に なってもみんな「もっとやってくれ」とせがむ。甲斐も、「この会場はすごく好きなんだけど、 どうしていつも真ん中ぐらいになると気が狂っちゃうんだろう」など、いろいろ長い間 しゃべってくれた。甲斐が観衆に感謝の言葉を述べると、ヤッチも深々と頭を下げた。 
 女性ファンの「行かないで!」という声に甲斐がウケて、「どういうことなんだ、 コンサートやってる奴に、行かないでって。そりゃあ、いつか行くさあ」「こうやって ずうっとしゃべってる訳にもいかないし」と言うと、「朝までやろうぜ!」と男のファンの声。 みんな大拍手。「あと5曲ーっ」とか思い思いの声がとぶ。僕も「もっと、もっとおー」と 叫んだ。 
 結局、「破れたハート・・・」でおしまいやったけど、アンコールを増やしてくれる かも、と期待してしまうほど激しく盛りあがった。

 表に出ると、生ギターで「最後の夜汽車」を歌っている奴がいた。すでに4番やった。 お前はいつの間に外出て、チューニングして、4番まで歌ったんやーっ?!「破れた ハート・・・」が終わった途端にダッシュしたのか。上手やったけど、それだけは謎やった。

 すごいライヴ、すごい盛りあがり方やった。甲斐に関係のない話をすると、この 感激がうすまってしまう気がして、黙って1人で余韻に浸っていた。

 

1994年7月16日(土) 愛知厚生年金会館

 

Fever 
幻惑されて 
激愛(パッション) 
絶対・愛 
TWO 
涙のアドレス 
君のいないこの街はまるで名も知らぬ街を歩くようだ 
ラヴ ジャック 
観覧車82 
青二才(ナイーヴ) 
月に泣く 
嵐の季節 
氷のくちびる 
翼あるもの 
風の中の火のように 
嵐の明日

 

どっちみち俺のもの 
~夜にもつれて 
~ランデヴー 
~報酬 
漂泊者(アウトロー

 

破れたハートを売り物に