戦とは、大喜利団体対抗戦と銘打たれた大喜利大会である。さまざまな大喜利団体(大喜利大会や大喜利会を開くグループ)から、それぞれ3人あるいは4人が代表者として参加する。昨年は全国から28団体が出場し、参加者は100人を超えていたはずだ。観覧のお客さんも多かった。
今年も春に大阪市立中央会館1階ホールで開催予定だったが、やむなく延期。11月22日(日)に、会場を西淀川区民会館(エルモ西淀川)1階ホールに移し、参加団体を地元関西の14団体に限定して行われた。大会の名称もIkusa KOOTに改められている。
僕は昨年に続き、ラジオ番組「BBガールズのまだまだGIRLでいいかしら」チームの一員として参加した。BBガールズはミュージシャンだが、番組内に大喜利コーナーがあり、リスナーが実際に集まって行う大喜利大会も開かれている。
「BBガールズのまだまだGIRLでいいかしら」チームは、番組に顧問の肩書で出演している脳髄筋肉さんを筆頭に、ゴハさん、白魔導士さん、CRYという4人だ。
事前の抽選により、「BBガールズのまだまだGIRLでいいかしら」チームは、Bブロックの6番目となった。戦のルールは独特なので詳細は公式サイトに譲るが、戦の予選はこの順番も鍵となる。1番のチームから順に親となって、「文章」「画像」「穴埋め」「リズム」「一問一答」「???」という大喜利のお題のジャンルと点数を選択、そのお題で勝ったチームに得点が入る。
ogrcrazy.webcrow.jp
僕はチームに、「一問一答が特に好きで、リズムで浜崎あゆみなど自分がよく曲を知らないミュージシャンに関するお題が出た場合が最も苦労しそうです」と伝えた。他のみんなも希望や意見をくれた。僕は一問一答で出る予定になった。とはいえ、親番が7チーム中6番目と遅いので、展開にもよる。
尼崎と大阪難波を結ぶ阪神電車なんば線。通過したことはあるが存在は知らなかった福駅で降りた。
改札でいっしょになった5~6人で会場へ歩く。神聖な大木さんと「ダイアンのよなよな」の話をし、一撃という大喜利大会で優勝した眠都さんに「だから、そのうち優勝するって言ったでしょう」とか言って祝福しながら。道順を調べてもらいつつ進んでいたし、ゴハさんから道がわかりにくいから気をつけてという連絡ももらえて、安心だった。
会場着。表にゴハさんがいて、開場が遅れていそうだと教えてくれた。開いてる可能性もありそうかなと、中に入る。
ロビーのソファに解の会の面々がいた。ハッピイターンさんがぐったりしている。緊張しているのかと思って声をかけたら、二日酔いとのこと。だいぶつらそうだ。ちょっとの間そこにいたが、もう開場していると聴いて、ホール内に向かった。
受付で団体名を告げると、脳髄さんが手続きを済ませてくれていたため、すぐ通れた。手指など消毒して、客席真ん中上段寄りの自チームの席へ。今日は1席ずつ空けて座らなければいけないが、座れない席には不治ゲルゲさんによる戦の女の子キャラのイラストが置いてある。だが、なぜかうちのチームのイスだけに1つ、ギャラ☆さんの写真が貼ってあった。
BBガールズ・たじさんデザインのBB大喜利Tシャツを着て、BBガールズ・カナさん手作りのマスクをつけ、臨戦態勢。BB大喜利Tシャツは3枚がピンクで1枚が紫。脳髄さんが紫を着用。戦の運営から配られたフェイスシールドとビニール手袋もある。対策は万全。いざ決戦。
凝ったオープニング映像が流れる。今大会の出場団体が紹介されていくが、今日出場できなくなった関東や他の地方の方々の姿も多く映っている。思いを込めた編集だ。
MCのソバ2さんと橋本さんが自己紹介。
参加できなくなった他の地方の団体には返金をしたが、ハシリドコロさんはそれを辞退、フェイスシールドを贈ってくれたという。何という心遣い。ハシリドコロさんからのメッセージも紹介された。
フェイスシールドの保護フィルムがはがれることをギャラ☆さんが発見してくれて、ハシリドコロさんの厚意が無事に活かせることになった。
毎年したかったというルール説明をしてから、ついに予選が始まった。
「BBガールズのまだまだGIRLでいいかしら」チームは予選Bの方に出るので、予選Aでは審査を担当する。僕はカナさんのマスクとハシリドコロさんのフェイスシールドを両方して、最前列に座った。
3問目で初めて得点が入る。大阪芸大落研大喜利部・島さんが画像お題で25点獲得。
4問目、リズムの女王ハッピイターンさんが、リズムの五七五お題を破調と季語で攻め、解の会も25点獲得。
この2チームに、5問目で昨年準優勝の北摂大喜利会が並ぶ。一問一答の「来年の新語・流行語にノミネートされる予定の言葉」というお題に、水山さんが複数の言葉を挙げて大ウケし、勝ったのだ。僕はこのお題を見て、ノミネートなら50語挙げてもいいんだなと思ったし、水山さんは何も恐縮することはない。堂々たる勝利だ。
北摂大喜利は6問目の親番でもリーダーのとうふさんが得点を挙げ、その時点でトップに立った。
7問目の画像お題はスズケンさんが取り、解の会は合計40点で単独2位に浮上。55点でトップの北摂大喜利は、最終8問目を待たずに勝ち抜けを決めた。予選は各ブロック7団体中2団体が勝ち上がるのだ。
最後は、取れば100点が入る下剋上チャンス。「素敵なBGMにのせながら一言」という音楽を使ったお題だった。ここで金子杯・カネコさんが見事に勝利。金子杯が115点となり、逆転で本選に進出した。
予選A 勝ち上がり 金子杯 北摂大喜利会
TEPPANと芸大も、僕は特に好きな答が多かった。
換気消毒の休憩を経て、僕らの予選Bへ。
予選B
1問目 親:ホシノ企画 ジャンル:穴埋め(50点)
乗る予定だった電車を乗り過ごしたIKKO「○○○○」
我が「BBガールズのまだまだGIRLでいいかしら」チーム、最初の回答者はゴハさん。
僕らは1席ずつ空けて、舞台に向かって左からCRY、ゴハさん、脳髄さん、白魔さんの順で座っていた。僕は空いたゴハさんの席に移動した。ポツンと離れずに一体感を出したかった。
戦では、大喜利の回答を書き上げて挙手すると、個人名ではなく団体名で指名される。そのことが予期せぬトラブルにつながった。ホシノ企画のベンチウォーマーさんが指名されたとき、間違えてゴハさんが答えてしまった。ゴハさんはホシノ企画の主催だから。近年ゴハさんは自分の枠を空けて、いろんなホシノ企画参加経験者に戦に出てもらっている。自分でミスに気付いたゴハさんはフリーズ、やがて何度も頭を下げた。
番茶が飲みたい・チーズ捨て丸の大喜利勉強させていただきます!・ちゃんもみさんが「感慨深すぎ~」などでウケて、子なので25点獲得。さすが。
ゴハさんは審査結果が出るとすぐに、左端のベンチさんの元へ走り、土下座のアクション。こういうコメディらしい動きがすぐできるのもゴハさんの魅力だ。
ゴハさんは席に戻ってきても一言謝った。謝る必要なんてないですよ。うまくいかなかった、結果が出なかったからといって、責めるような人は、BBガールズチームにはいない。
ホシ0 崩解0 クレ0 貯蓄0 番茶25 BB0 新春0
2問目 親:崩解 生 ジャンル:リズム(70点)
「Youtuber音頭」の冒頭部分を歌って下さい
崩解 生・すり身さんが「馬の視野ぐらい広いお題の100」とボケてから、リズムの70を選択。BBガールズチームは、リズムお題でハマる可能性が高めとふんで、白魔導士さんを送り出す。
オオギリクレイジー・ギャラ☆さんが全体の第1答で「♪Yu、Yu、Yuチューバ ブギウギ」と歌って、「ブギウギじゃん!」とツッコまれ、大ウケ。僕の前列に座るちゃんもみさんなど、笑い崩れていた。ギャラ☆さんの雰囲気もあいまって、すごい爆発力だ。
ギャラ☆さんは全体の最後でも「♪ゆーゆーゆーゆーゆーチューブ ゆーチューブ ほら、潜水艦」と、金沢明子の「イエローサブマリン音頭」に乗せてさらなる大爆発を起こした。僕は年間ベスト級に笑った。
審査員の支持もギャラ☆さん。オオギリクレイジーに35点入る。
白魔導士さんも帰ってきて一言謝った。もちろんそういう感じはわかるけど、謝らなくていいよ~。
ホシ0 崩解0 クレ35 貯蓄0 番茶25 BB0 新春0
3問目 親:オオギリクレイジー ジャンル:一問一答(50点)
来年あたりに放たれそうな文春砲を教えてください
オオギリクレイジー・村橋ステムさんが「シャネルの5番」からの「ギャラ☆さん、お任せします」。ギャラ☆さんは一問一答の50を選んだ。
僕が「予定通り出ましょうか?」というふうに脳髄さんの顔を見ると、脳髄さんはうなずいて「行きましょう」という感じだ。それで、今日初めて舞台に向かう。左右の階段脇に消毒液が置いてある。回答席に近い右の階段を上り、手指をこすりながら席に着く。
お題が出た。わりと早めに1つ答が浮かんだ。ウケそうだ。しかし、もっと強い答はないか。やがて浮かんだ。後はどっちを選ぶかだ。広くウケそうで、ひねりがあるのが前者。でも、シンプルで強そうなのは後者。どっちにするかでずっと迷っていた。やっと書いてからも迷いはあったが、もうどうしようもない。
左端のヒゲ王子さんから順に回答。僕は「歌丸 生きてた」と出した。悪くない反応。しかし、強龍~新春大喜利会~・合田団地さんが「新大陸発見」と答えた。文春がそれを扱うの?というのが乗っかって、めっちゃ面白かった。さすが合田団地さん。
やはり新春大喜利会に25点入ったが、とてもすがすがしい負けだった。自分がいいと思う答を出せて、それを上回られたなら仕方がない。合田さんをたたえるのみ。
チームの席に戻っても、あえて形式的にも謝らなかった。みんなわかってくれるはず。脳髄さんも、「よかったよかった」と迎えてくれた。BBガールズチームはいいチームなのだ。
ホシ0 崩解0 クレ35 貯蓄0 番茶25 BB0 新春25
4問目 親:貯蓄アンドザシティさんに大喜利を教えてもらう会 ジャンル:文章(50点)
ドラえもんのBGM「スネ夫が自慢するとき」以外にもこんなときのBGMがある。
文章の50で、「ここは僕かな」という感じで脳髄さんが立ち上がる。脳髄さん初登壇。前半の4問でちょうど4人が1回ずつ出たことになる。
脳髄さんはいい答を出してウケていた。ただ、番茶チーズ・ちゃんもみさんが「のび太がマックスバリュに行くとき」で大ウケ、満票でこのお題を取る。今回から導入された満票ボーナスが初めて適用された。番茶チーズチームには、子の取り分25点と、さらに満票ボーナスの25点が加算された。問題獲得数も1問で2問分として数えられるようだ。番茶チーズがトップに立った。
会場が満票ボーナスに沸く中、脳髄さんはBB大喜利Tシャツをめくって、下のTシャツを隣の二朗松田さんに見せていた。後で知ったところによると、脳髄さんは、二朗松田さんの劇団「カヨコの大発明」が大喜利を題材にした公演「圓楽」のTシャツを着ているのを見せていたらしい。脳髄さん、相変わらずいい人だ。
ちなみに僕は、BB大喜利Tシャツとシャツの下に、BBガールズ「ラ・ブラバ/LA BRAVA」Tシャツを着ていた。
ホシ0 崩解0 クレ35 貯蓄0 番茶75 BB0 新春25
5問目 親:番茶が飲みたい・チーズ捨て丸の大喜利勉強させていただきます! ジャンル:画像(30点)
(バギーが荒野を走っている画像) 画像で一言
ここは白魔さんに行ってもらう。戦には、同じ人が2問連続で出てはいけないというルールがあるため、どこで誰を出すかという作戦も必要だ。白魔さんは、チームのためにどのタイミングでも行くと言ってくれていた。
審査は割れたが、「さあ、今年の福男は誰だ」でウケた貯蓄会・大葉さん、「後ろから追いかけてくる人が無免なんですけど、英検六段です」でウケた新春大喜利会・ひらたいさんが15点ずつ獲得。
戦では、20人以上いる審査員がそれぞれ一番面白いと思ったチームの色札を挙げ、そこからさらにルーレットで選ばれた7人の審査員が挙げた色札だけが審査の対象になる。30点のお題のノルマは、2。7人中2人以上の票が入ったチームが得点を得る。だから、このように1問で複数のチームに点が入ることもある。
新春大喜利会が2位に浮上。7チーム中4チームに点が入った。
ホシ0 崩解0 クレ35 貯蓄15 番茶75 BB0 新春40
6問目 親:BBガールズのまだまだGIRLでいいかしら ジャンル:一問一答(70点)
「5G」に関する間違った説明
我がBBガールズチームは、無得点のまま親番を迎えた。もう全8問のうち6問目だ。
「行きますか?」という思いで脳髄さんを見ると、「行きましょう」とうなずく。脳髄さんがよく通る声で「一問一答の70」と宣言した。が、すぐに「風のファンタジスタ!」と言い換える。ボケるの忘れてたー! という様子だ。「風のファンタジスタ」というのは、BBガールズの曲のタイトルだ。
僕は回答者席に座り、今日2度目の一問一答のお題を考える。さっきより早く答を書いた。出したいと思う答が1つだけだったから。答の方向はいいと思う。ただ、他の人とかぶるのが怖い。
シンキングタイムの3分が終わり、ホシノ企画のベンチさんから順に答を出していく。いい答が多いが、かぶってはいない。僕は「先に3G取った方が勝ち」と出した。いい反応。答を出した瞬間、隣の二朗松田さんが吹き出してくれてうれしかった。それに、二朗松田さんが笑うということは、後に残った二朗松田さんとも答がかぶっていないということだ。
審査員が色札を挙げる。ルーレットが止まる。選ばれた7人以外の色札が下がる。BBガールズの紫の札が残る。ノルマ達成。普段はやらないガッツポーズがしぜんに出た。右の拳を突き上げる。客席で見ているチームメイトに示したかった。
チームの席に戻ると、3人が土下座のポーズで待っていた。「いやいや、そんなんやめてください」と真面目に言うのも無粋かなと思って、「おもてをあげい」と時代劇のお奉行様のセリフで伝えた。みんなよろこんでくれている。めっちゃうれしい。これぞチーム戦の醍醐味。
BBガールズチームは親だから70点がそのまま入り、本選進出圏内の2位につけた。
ホシ0 崩解0 クレ35 貯蓄15 番茶75 BB70 新春40
7問目 親:強龍~新春大喜利会~ ジャンル:画像(50点)
(チンパンジーが煙草を吸いながらエレキギターを弾いている画像) 画像で一言
ここで脳髄さんが自ら立つ。画像お題にやりやすさを予感し、変わったお題が出やすい下剋上チャンスにゴハさんが合うという判断だろう。
脳髄さんは「何でみんな言わないのか…と思ってたんで僕が言いますけども、クロマニヨンズです」「ギターはなんとなく弾いてるうちにわかったんですけど、まだエレキを理解するにいたっていない」「非力な俺が”山”を獲るのは この方法しかない…」と順調にウケていく。
オオギリクレイジー・村橋ステムさんも、加山雄三「君といつまでも」を使った「二匹を」をはじめとして大きくウケていて、ある程度審査は分かれた。
しかし、BBガールズチームがしっかりノルマ達成。脳髄さん、やった!
脳髄さんを迎え、連続得点に沸くBBガールズ席。しかも、7問目でトップに立ったため、最後の下剋上チャンスでどのチームが100点を取っても、3位以下に落ちることはない。つまり、本選進出確定だ!
ホシ0 崩解0 クレ35 貯蓄15 番茶75 BB95 新春40
8問目 下剋上チャンス(100点)
何か一言の後に素敵なBGMが流れます。一言を考えてください。
ここは当然、ゴハさんの2度目の出番だ。思えば、1問目以来になる。僕はゴハさんの席に移る。
Aブロックと同じく、音楽を使ったお題。この曲を使いますよと実際に流れる前に、貯蓄会・宇多川どどどさんがもう手を挙げている。ツッコまれて手を下ろしたが、スタートすると真っ先に挙手、「いや、これは馬の視野ぐらい広いお題が出ましたね」と大好きなツイートを答にする。ややあって、素敵なBGMが流れる。ウケる。
他の人もウケていく。この曲、すごいパワーがあるな。宇多川さん「小田和正 歌わせていただきます!」がめっちゃ面白くて会場が沸く。
ゴハさんは満を持して「それではお聴きください。今週の第1位、BBガールズで『アタシはバリア』」と好きなことを言い出す。我々は本選進出を決めている。ゴハさんは自由だ。
みなさんウケていく中、ゴハさんはエビ反りイラストで、本格派回答でもウケていた。
審査の結果、宇多川さんの貯蓄会はギリギリでノルマ達成を逃がした。めちゃくちゃ惜しい。どのチームも下剋上ならず。ちゃんもみさんが「やっぱりおばあちゃんだから、せきついつぶれてるね」などで大きくウケて票を分散させた、番茶チーズの逃げ切りともとれる。
BBガールズと番茶チーズが勝ち名乗りを受ける。ゴハさんは右手を挙げて右足で跳ね、一周する。僕は気づいていた。これは、BBガールズ・たじさんがライブで「情熱のベル」を歌うときのアクションだ。
ホシ0 崩解0 クレ35 貯蓄15 番茶75 BB95 新春40
予選B 勝ち上がり BBガールズのまだまだGIRLでいいかしら 番茶が飲みたい・チーズ捨て丸の大喜利勉強させていただきます!
休憩後、Aブロックの敗者復活戦。
BBガールズチームは、他の本選進出団体とともに審査員を務める。
敗者復活戦は、全4問。ここからはお題の選択はない。各団体やはり1人ずつが代表で回答者となる。審査員全員の票が数えられ、票数が最も多かった人の団体がそのお題を取る。お題を取った数が多い1チームが本選進出。
第1問 スズケンさん 解の会 1勝
第2問 わたあめさん 大阪芸大落研大喜利部 1勝
第3問 ハッピイターンさん 解の会 2勝
第4問 店長さん 解の会 3勝
4問目の店長さんと眠都さん(大阪芸大落研大喜利部)は6票対5票で、もし芸大が取っていればサドンデスになる際どい結果だった。
敗者復活戦A 勝ち上がり 解の会
引き続き、Bブロックの敗者復活戦。
第1問 村橋ステムさん オオギリクレイジー1勝
第2問 ノディさん 崩解 生 1勝
第3問 村橋ステムさん、宇多川どどどさん オオギリクレイジー 2勝 貯蓄アンドザシティさんに大喜利を教えてもらう会 1勝
第4問 ヒゲ王子さん ホシノ企画 1勝
4問目のノディさんがすごく惜しかった。崩解 生がオオギリクレイジーとサドンデスになりそうかと見えたが、ヒゲ王子さんがマジックタイムにパワーで引っくり返した感じ。
敗者復活戦B 勝ち上がり オオギリクレイジー
約1時間の休憩。
まずはチームで、本選の出順を相談する。本選は先鋒・次鋒・副将・大将の順で1人ずつ出て、3団体で争う勝ち残り戦。大将が敗れたチームは敗退。1チーム残るまで続ける。
審査方法は予選と同じだが、ルーレットで選ばれる審査員は5人。過半数を取ったチームが勝ち残る。票が2・2・1で分かれた場合は、2チームが勝ち残る。
僕はどこでもやると言った。チームの役に立ちたい。
1・2番を白魔さんとゴハさん、3・4番をCRYと脳髄さんで行こうという方針は、わりと早く決まった。問題は、それぞれの順番をどうするかだ。特に大将。
本来ならば、チームリーダーの脳髄さんが大将を務めるのが順当だろう。実力・実績ともに充分。リーダーシップもある。人柄までいい。僕は、大将をやりたいという気持ちなど本当に皆無だ。ただ、4人の中で脳髄さんはラジオ番組「BBガールズのまだまだGIRLでいいかしら」唯一の出演者であり、大喜利コーナーの顧問を務めていて、チームリーダーで、大喜利歴も一番長い。そのうえ大将の責任まで背負わせては、脳髄さんが大変だろう。プレッシャーを感じたり緊張を強いられたりすることにもなりかねない。それを軽減してあげられれば。脳髄さんにはできるだけ自分のやりやすい順番で出てほしい。決めるのは難しかったが、CRYを大将にして決勝まで出さずにすめば理想なのでは、という意見が出て、それが通った。
ゴハさんをあえて斬り込み隊長に、白魔さん、脳髄さん、CRYの順で続くのが、BBガールズチームの布陣だ。
対戦相手は、北摂大喜利会とオオギリクレイジー。やりやすい人などいない。全員強敵だ。
次は腹ごしらえ。
「一応、全員分ワッツマフィンがありますよ」と言うと、みんなよろこんでくれた。昨日ワッツマフィンで買っておいた。
会場を出て、向かいにある公園でマフィンを食べる。「おいしいし、お腹一杯になり過ぎないし、ワッツマフィンは大喜利大会の食事として最適なのでは」という声もあがった。みんな大好きワッツマフィン。
会場に戻って、本選開始。ここでもオープニング映像があり、拍手が起きる。
本選Eastブロック。
第1問 金子杯・先鋒カネコさん VS 番茶・先鋒チーズ捨て丸さん VS 解の会・先鋒スズケンさん○
全員ウケていたがスズケンさんが制し、まず解の会がリード。
第2問 金子杯・次鋒極道の娘さん VS 番茶・次鋒ちゃんもみさん VS 解の会・先鋒スズケンさん○
馬の画像お題でスズケンさん連勝。メンバー交代の間、舞台上がスズケンさんだけになり、ソバ2さんが「♪スズケン オンリー タイム」と歌い、スズケンさんが客席に手を振る時間が流れた。
第3問 金子杯・副将吉永さん○ VS 番茶・副将チーズ捨て丸さん VS 解の会・先鋒スズケンさん
番茶チーズは、時間の関係で番茶さんが離脱したため2人となり、チーズ捨て丸さんとちゃんもみさんが交互に出ることになる。
ロボット落語家お題。吉永さんが「ぺぺぺぺぺぺぺぺ」とロボットの動きと声を再現、流れをせき止めた。
第4問 金子杯・副将吉永さん○ VS 番茶・大将ちゃんもみさん VS 解の会・次鋒二塁さん
吉永さんが席を立って机から離れて動作で答えたり、サイレント回答したり、動きで表現したり、どんどん攻める。後がないちゃんもみさんも、「2度と盗塁できない体にしてやる」など罰シリーズでウケる。票は割れたが、ルーレットは金子杯。番茶チーズは惜しくもここで敗退。
第5問 金子杯・副将吉永さん○ VS 解の会・副将ハッピイターンさん
お題が出る前から、ハッピイターンさんがおしとやかに座ったり脚を開いたりして沸かせる。
男の子のアップ画像お題で、吉永さんが3人抜き。金子杯が王手をかける。
第6問 金子杯・副将吉永さんVS 解の会・大将店長さん○
僅差で店長さんが勝利。吉永さん、ついに止められる。大将対決へ。
第7問 金子杯・大将カネコさん VS 解の会・大将店長さん○
開かずの金庫お題。カネコさんが「総理大臣を金庫に入れる」などで押す。店長さんも「横に座って、『俺も開くからさ、な?』と言って切腹をし始めた」で押し返す。
審査は3-2で店長さん。解の会が決勝進出。店長さんがカネコさんに歩み寄る。肘を合わせてお互いに健闘をたたえていた。
本選Eastブロック 勝ち上がり 解の会
10分休憩の後、BBガールズチームの出番が来た。
本選Westブロック
第1問 北摂・先鋒ダンジョンのTさん VS BB・先鋒ゴハさん VS クレイジー・先鋒ギャラ☆さん
満員の車輌をガラガラにする方法
ゴハさんが後半、絵回答に活路を見出す。いい感じ。僕はまた、ゴハさんの席で見ている。
審査。BBガールズチームの緑の札が多い。これは充分にある。ルーレット、も大丈夫だった。ゴハさん先勝。よっしゃ!
第2問 北摂・次鋒水山さん VS BB・先鋒ゴハさん VS クレイジー・次鋒村橋ステムさん
(魚たちの顔のアップに集中線が付いている画像) 画像で一言
ゴハさんの「えっ、ぬりえの1ページ目これは向いてなくない?」もよかったが、水山さんが「僕たち、刺し身になりたいです! 僕たちはどうやって調理されるんですか? 煮付け? そんなっ!!」で大ウケ、空気をつかんでいく。ゴハさんもいい答を出していく。村橋さんも強い答を打ち続けている。水山さんは調理シリーズを続けてウケる。
審査は2-1-2。惜しいところだが、BBチームだけ交代になる。ゴハさんは「この場合、僕も残っていいとかないですか?」とコメントし、笑い飯・哲夫イズムを発揮する。さすが。
第3問 北摂・次鋒水山さん VS BB・次鋒白魔導士さん VS クレイジー・次鋒村橋ステムさん
不倫がOKな国の唯一やってはいけない事とは?
白魔導士さんは数を打ち、立ってパントマイムをするなど奮闘。しかし、水山さん村橋さんは難敵、ウケる答をしっかり重ねていく。
村橋さんの勝ち残りとなった。オオギリクレイジー1歩リード。
第4問 北摂・副将モモスさん VS BB・副将脳髄筋肉さん VS クレイジー・次鋒村橋ステムさん
ミステリーツアーの行き先が客にバレてしまった理由
村橋さんがまたまたウケていく。堀さん(モモスさん)もタカラヅカの人を出し、行き先を大声で発表してしまうシリーズでウケていく。
村橋さん三度の勝ち残り。脳髄さん、惜しかった。村橋さん1人でもう5人倒している。オオギリクレイジー、王手。
第5問 北摂・大将とうふ第三軌条さん VS BB・大将CRY VS クレイジー・次鋒村橋ステムさん
(スーツを着た人のよさそうな笑顔のサラリーマンが、タオルハンカチで額の汗をぬぐっている画像) 画像で一言
上の方の席から降りてきたとうふさんが、うちのチームの段で止まった。僕は立ち上がり、「行きましょう」と声をかけた。ウケ続けている村橋さんの待つステージへ、とうふさんといっしょに歩いていくのは感慨深かった。同じ2016年組。僕が優勝した大会でデビューしたとうふさん。サドンデスでタイマンしたことも何度かある。事情ができてなかなかネタを見に行けなくなったのはごめんやで。いちばん強く思い浮かんだのは、おたがい名古屋の大会でしっかりウケたことがなくて、いつかウケようと言い合ったこと。並んで大喜利をするのも、何だか久しぶりだ。うれしい。
画像が出た。難しそうかも。画像のサラリーマンは傘も持っている。これを使おうと考えた。「傘で飛んできました。2日遅れました」と出した。何とか及第点まで持っていけたと思った答だが、そこまではウケなかった。
僕の2答目は、「私がバスタオル出す前にうんと言った方がいいすよ」。好きな答だが、本当はもっと細部を練りたかった。しかし、傘の1答目に1分半近く使っていたため、これで行くことにした。何とか言いたいことは伝わって、ウケる人には強くウケた感触。
3分が過ぎ、マジックタイム。最後の一答。「来月、別府行くんすよ いい湯だ~」。いい反応だったと思う。
BBガールズ、勝ち残り。北摂大喜利会は敗退となったが、4人とも面白いうえに強い個性があって、とても怖い相手だった。
第6問 BB・大将CRY VS クレイジー・副将ギャラ☆さん
正しいグラビアアイドルを抱くまでの手順
オオギリクレイジーは、不治ゲルゲさんが急遽お仕事で参加できなくなってしまったので、今年の特例で2人での参加だ。村橋さんとギャラ☆さんが交互に登場する。
ギャラ☆さんの大爆発は今日何度も目の当たりにしている。ギャラ☆さんの空気になったら終わりだ。僕はどんどん答を出していこうという気になっていた。こういうときの自分はダメなことが多いのだが、また忘れてしまっていた。
やはりいい答が出ない。そのうち、MEGUMIがグラビア界を牛耳っていて、MEGUMIに頼めば売れないグラドルを斡旋してくれる世界が思い浮かんだ。でも、これってMEGUMIにじかに頼む方がシンプルでウケるのでは。そう思って「MEGUMIに2万渡す」と出した。やっと有効打になってくれたと思う。
勝ち残ったが、審査以上に紙一重だった。後から思えば、もっと考えればよくなる答がいくつかあった。そういうのを突き詰めるのが、僕がやりたい大喜利だ。危ないところだった。
第7問 BB・大将CRY VS クレイジー・大将村橋ステムさん
童貞同士による恋愛のQ&A
お題を見て、頭の中が仲間内の愛すべき元童貞たちで一杯になってしまった。悪いけど出させてもらうことにして、「ステイさんに聞いてください」と言った。ごめんなさい。
これは恋愛の方で考えようと思い、夏目漱石の「月がきれいですね」を使う案が浮かんだ。「先生」とか「K」とかを使いたかったが、伝わらないかもしれない。「こころ」というタイトル自体も伝わらない可能性がある。夏目漱石なら「吾輩は猫である」か「坊ちゃん」、でもそれだと逆にベタ過ぎないか。夏目漱石という名前だけ使おうか。いや、ダメだ。強引な答になっている。ちゃんと仕上げてから出すべきだ。書いた答を消す。その間にも村橋さんはウケ続けている。夏目漱石は文面から捨てた。月で行こう。それでようやく、「『何か、恋愛って、月ほめたらいいらしいな』『いつも満ち欠けしてくれてありがとう』」と出した。何とか仕上げたと思ったし、好きな感じの答だったが、大ウケとはいかなかった。童貞の純粋さ淳朴さを出したくて、なるべくそういうしゃべり方にしたが、元から声が小さいうえにマスクもしているのに、声が弱すぎたかもしれない。
月を出したときにはもう残り30秒を切っていた。あと一答。童貞を使って突破口を見つけたい。マジックタイムに入って、「『はあ、童貞ちゃうし。はあ?』『はあ?』」と出した。これももっとQ&Aっぽく仕上げたかったが、時間がなかった。
審査は割れた。劣勢から何とかここまで持っていけた。あとはルーレットだ。結果、緑が多く、BBガールズチームの勝利。決勝進出。
ルーレットの結果でたまたま勝ったことには、全く引け目を感じない。大喜利の勝敗にはどうしても運がからむという説に、僕も賛成だ。戦の審査方法は、運の部分が目に見えやすくなっているだけ。むしろ、自分の票で結果が決まってしまうというプレッシャーが少し軽くなって、特にいい審査方法だと思っている。
それに、僕は去年、一問一答の70のお題「戦のマスコットキャラクターを考えてください」に、「山田優」と答えて最も多く色札を挙げてもらったものの、ノルマに達しなかった経験もある。どのチームもお互い様だ。
ただし、オオギリクレイジーだけは、毎回毎回ルーレットのせいで涙を飲んでいて、何と言ったらいいかわからない。
「BBガールズ!」と勝ち名乗りを受け、お辞儀を繰り返しながら、僕は席に座ったままでいた。「このまま決勝に入るのかな」と、そんなはずはないのに思っていた。ぼーっとしていたんだな。主催者さんたちにジェスチャーで確認して、ゆっくり席を離れた。
BBガールズチームの席では、また3人が土下座ポーズで待っていた。「おもてをあげい」と言ったのはこのときだったかもしれない。
本選Westブロック 勝ち上がり BBガールズのまだまだGIRLでいいかしら
10分休憩。
決勝の出順を決めるのはすぐに終わった。
すれちがう人が何人か声をかけてくれ、予選の答や本選の様子をほめてくれ、激励してくれる。とてもうれしい。吉永さんもほめてくれたが、あんなに活躍したのに打ちひしがれている様子。僕は吉永さんをたたえた。吉永さんに極道の娘さんの大喜利の印象を聞かれ、自分の世界を持っていて個性が強くあると思っていたので、「ネット大喜利が強そう」と答えた。もちろん、ほめ言葉だ。そして、「金子杯はすごくいいチームだと思う」と付け加えた。吉永さん、本当によかった。
勇壮な曲とともに、歴代優勝チームの優勝の瞬間の映像が流れる。決勝開始だ。
決勝
第1問 解の会・先鋒ハッピイターンさん VS BB・先鋒白魔導士さん
人をダメにする○○○
白魔導士さんはねじり鉢巻きをしていた。
しかし、ハッピイターンさんは強い。初戦を取られた。
第2問 解の会・先鋒ハッピイターンさん VS BB・次鋒ゴハさん
「つまならい物ですが」と前置きされてもつまらないもの
ゴハさんが確かにつまらない物で攻め、数も出していく。だが、ハッピイターンさんが最後に出した「君のいない夏」が大きくウケた。
色札は半々。ルーレットの結果、ゴハさんの勝ち。強敵を倒して追いついた。ゴハさん、すごい!
ゴハさんは立ち上がってお辞儀をし、「負けたと思った」と言っていた。
第3問 解の会・次鋒店長さん VS BB・次鋒ゴハさん
(2匹のじゃがいもキャラが、寝ている1匹のじゃがいもキャラにフォークを刺し、そこから血?が流れている。背景も血?だらけの画像) 画像で一言
難しい画像に見えたが、ゴハさん店長さんともすぐにウケる。そして、店長さんが出す答がことごとく強い。しかも多岐にわたっている。すごい。これは致し方ない。解の会にリードを許す。
第4問 解の会・次鋒店長さん VS BB・副将脳髄筋肉さん
ちちんぷいぷいが終わったあとの新番組のタイトル今決めへん?
脳髄さん 対 店長さんの組み合わせになった。すぐに思い出すことがある。木曜屋さんとYouTubeでやっている「関西生大喜利回顧ラジオ」で、脳髄さんは勝てないと思う相手を質問されて、店長さんと答えていた。今まで横並びで大喜利をして勝った記憶がないと。最大の難敵だが、やってみないとわからない。戦で初めて勝つなんて劇的だ。「初勝利には最高の舞台じゃないですか」と言って送り出した。戻ってきたゴハさんには、1つ勝ってくれたことを拍手でたたえた。
脳髄さんはいい答を出す。だが、店長さんが強い。大きくウケる答を何発も出してくる。ここも仕方がない。BBガールズチームは追い込まれた。
第5問 解の会・次鋒店長さん VS BB・大将CRY
「どんな商品やねん」YouTubeの冒頭で広告として流れた動画の内容
回答席に向かう間、ソバ2さんがBB大喜利大会について話してくれていた。BBガールズの大喜利大会で優勝すると、師匠と呼ばれると。「CRYさんは現師匠」と言われた気がしたが、聞き違いかもしれないと思い、訂正しなかった。実際には、現師匠はゴハさん。僕は前師匠と前前前師匠だ。
お題が出た。広い、と感じた。でも行くしかない。まず「せやねんの雅の名場面集」と答えた。しかし、いい答ではなかったかもしれない。少し後悔する。何でもよさそうなお題に見える。僕はお題から出発したいのだが、手がかりがない。こういうときは自分の中から何か面白いものを出さなければ。ところが、何ひとつ浮かばない。これはヤバい。しかも、相手は店長さんだ。焦って、仕上がっていない答を出してしまった。自分の典型的な負けパターンだ。これは完封されそうだ。全員が解の会の赤い札を挙げるだろう。しかし、最後まであきらめない。何とかマジックタイムにまだまともな答を1つねじ込んだ。
判定。0票を覚悟したが、意外とBBガールズの青い札も挙がっている。とはいえ、もちろん赤が圧倒的だ。ルーレットがどうあれ、僕は店長さんに負けたのだ。青い札は自分から見て左に多い。ルーレットの結果、右の札が残る。順当だ。完敗である。
終わってから見てみれば、別にお題から出発することもできるお題じゃないか。どれだけ焦っていたんだ。
大喜利で負けたとき、僕は悔しいとは思わない。ただひたすら悲しい。そして、もっとやれたんじゃないかと、自分を不甲斐なく思う。焦らずに考えていれば。もう一度平常心でやりなおしたいと感じてしまうが、たとえそんなことをしても、相手ももっといい答が出せるから、結果は永久に変わらない。制限時間内に回答席で出したものが全て。当たり前のことだな。
優勝 解の会
解の会が優勝の栄誉を浴びる。拍手をおくる。店長さんが近づいてくる。これは肘を合わせるやつだなと思ったが、グータッチだった。そして、いつも優しい店長さんは「面白かったです」なんて言ってくれた。「店長さんこそ面白かったです」と返す。
解の会のメンバーがステージに向かってくる。今年は準優勝チームが舞台の端で待つことはできない。僕は舞台を下りる。スズケンさんとすれ違う。拍手をおくったら、ほめてくれた。スズケンさん、いつもいい人だ。もちろん、二塁さんもハッピイターンさんも。客席の階段を上る。目の合った何人かが拍手をくれた。ありがたい。負けたときに優しくしてくれる人は本当に優しいと思う。
解の会の4人が、感激したりおどけたりしながら晴れやかに話していく。トロフィーと賞金が贈られた。
準優勝のBBガールズチームが壇上に呼ばれた。距離をとって4人並ぶ。
脳髄さんは言葉につまっていたが、やがて話し出す。最後にBBガールズのニューアルバムとMUSEライブの告知も行う。
次に、ゴハさん。真面目な言葉に、BBガールズのライブの魅力を語る告知も。
白魔さんは大号泣していた。しゃべれなくなる程、それはもうめちゃくちゃに泣いていた。
僕の番が来た。「えーっと。まあ、ね、店長さんに勝つ実力はなかったなあという感じなんですけど、それは何というか、仕方ないというか。解の会さん、4人ともすごく面白いし、大好きなんで、解の会に負けたら仕方ないんじゃないですか。なんで泣いたり落ち込んだりしてるのかと。ね、解の会に次ぐ2位やったら僕は誇っていいんじゃないかと思います。ありがとうございました」
悲しみはあるけれども、人間がやることで、そのうえ相手があることなのだから、いつもいつも勝てるわけがない。全力は尽くした。次がんばる。
橋本さん賞 金子杯・カネコさん
おかきさん賞 大阪芸大落研大喜利部・島さん
ソバ2さん賞 北摂大喜利会・水山さん
みなさん素晴らしかった。
最後に、来年5月2日(日)に戦2021を、戦2020の振り替えとして開催予定と告知された。
準備も対策も含めて、今日の開催も来年の開催予定も、本当にありがとうございます!!
どれだけ大変だったことか。
解の会の4人が、舞台上で記念撮影している。
僕は「写真撮りましょうよ」とチームメイトに呼びかけた。普段は言わないが、今日は絶対撮るべきでしょう。舞台に上がって、マイドンさんに撮ってもらった。ありがとう。
みなさんに挨拶して客席を出たが、脳髄さんとゴハさんが出てこない。もう一度戻って、2人に僕はもう行かないといけないと告げて、会場を出た。本来ならば、ビールを飲みながら今日のことをたくさん語り合いたいところだけれど。
向かいの公園に眠都さんと島さんがいて、いいことを言ってくれた。「やったぜ!」と言って帰る。
福駅のホームには、ギャラ☆さんがいた。黒の革ジャン姿がかっこいい。
電車がなかなか来ない。ゴハさんが合流した。
電車に乗り、ギャラ☆さんと別れた。ゴハさんとNの話などをする。やがて、ゴハさんとも別れて、休日出勤の仕事場に向かった。