CRY

Twitterには長いやつ

BBガールズの土曜パームトーン劇場(2019年10月13日)

今月のカバー2曲のヒントは、「季節や10月には関係がない」「男性ロックボーカリストが歌っている」「すごく有名とは言えないが、片方の曲は、CRY(僕)は絶対に知っている」「たじさんにとってチャレンジになる難しい歌」「発表された年代は離れている」「いい曲すぎてカナさんは泣いてしまうかも」「比較的当てやすそうな方の曲の歌詞に『月』が出てくる」という感じ。

 

ヒントがまだ出そろっていない状況で考えたのは、

キリンジ「エイリアンズ」

CHAGE and ASKA「モーニングムーン」

ANDY WILLIAMS「MOON RIVER」

さだまさしまほろば」

スガシカオ「黄金の月」

エレファントカシマシ「今宵の月のように」

ポルノグラフィティ「アポロ」

 

でも、ほとんどが有名すぎる。

まほろば」はアルバム曲だが、さだまさしをヒントでロックとは言わないだろう。

 

僕が知らない「月」が出てくる曲をTwitterで教えてもらった。

カラオケに行き、JOYSOUNDのキーワード検索で「つき」と入れてみた。結果、千曲以上が該当した。「熱き心に」みたいに、「月」じゃない「つき」もヒットしてしまうのだ。歌詞を確認しつついろいろ歌ってみたが、考え過ぎてめずらしく疲れてしまった。

 

それから、ようやく気づく。他の人は知らないかもしれないが僕は知っている、というのがポイントではないか。

僕が他の方より詳しいと思われている男性ボーカル曲といえば、甲斐よしひろ関連か、映画の曲だと思う。

映画の主題歌や挿入歌は有名なのが多い。では、甲斐よしひろ甲斐バンド・KAI FIVEの曲か、甲斐よしひろが他のミュージシャンに提供した曲、あるいは甲斐よしひろがカバーした曲なのでは。

BBガールズが3月の「きんぽうげ」に続いて甲斐の曲をカバーしてくれるなら、夢のようだ。期待しすぎないようにしないと、バチでも当たりそうだ。でも、甲斐の曲の可能性はけっこうある気がする。希望も込めて予想してみよう。

 

12日は台風で仕事が休みになった。時間はある。甲斐のディスコグラフィをデビューから順に見ていき、歌詞に月が出てきたか思い出してみる。

 

「魔女の季節」は独特で、BBガールズのイメージにもなく、チャレンジと言えばチャレンジだが、さすがにないか。

「最後の夜汽車」「スウィート・スムース・ステイトメント」「嵐の明日」「月に泣く」は名曲だけど、このへんのバラードはたじさんは簡単にうたいこなしそう。甲斐がカバーしたマリオ清藤「ユエの流れ」も同じく。

「HERO」はヒットしているし、BBガールズのお二人もご存知の曲だからない。

「荒野をくだって」はあやしい。アルバムではいかにも男目線のうたい方をされている。カバーしがいがあるかも。

「オクトーバー・ムーン」は今月にうってつけ。そのために条件から外れる。

「TWO MOON JUNCTION」は「NIGHT TRIPPER」の別バージョンだから、本家を差し置いての抜擢はない。

「サーフ・ムーン」をキーボードだけでカバーしたらびっくりだがどうか。

 

そうして、ようやく予想を7曲にしぼった。

 

甲斐よしひろ「波」

もちろん素人考えだけど、バラードの中では難しそうな気がする。生き物全体をうたう壮大なテーマで、たじさんがうたうのにふさわしいかもしれない。

 

甲斐バンドメガロポリスノクターン

しぶい魅力の曲。BBガールズのレパートリーにない雰囲気という印象。

 

KAI FIVE「落下する月」

これも少し変わっている気がする。洋楽っぽさもあるのかな。でも、タイトルに「月」が入っているのに、ヒントを「月」にはしなさそう。いや、裏の裏ということもある?

 

甲斐バンド「ムーンライト・プリズナー」

甲斐バンド後期のハードボイルド路線というか、この曲はハードコアというか。かなり妖しい歌詞だし、たじさんのイメージにない曲といえば、一人称が「俺」の男っぽいロックだと思うので、大いなるチャレンジではあるかと。

 

佐野元春「こんな素敵な日には」

甲斐以外の候補。ベストアルバム「No Damage」に入っているが、シングルではない。起伏が少ない曲調。ただ、カナさんはこういうのもオシャレに弾いてみせそう。たじさんもソロの「あなたのために歌うわ」もあるし、新境地とは言えないかもしれないな。

 

時任三郎「みえない手のひらで」

甲斐が男性アーティストに提供した曲は少なく、「月」が出てくるのはこの曲だけだと思う。家族愛の歌もBBガールズにとってめずらしいのでは。「月」が関係ないなら、竹本孝之に書いた「Weekend Lullaby」を聴きたかったところ。

 

甲斐バンド「ラヴ・マイナス・ゼロ」

BBガールズのカバーでこの曲が聴けたなら、どんなに幸せなことだろう。ムードのある世界観を現出してくれそう。

 

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入場し、カナさん作の秘蔵音源入りCDとたじさんの特製イラストポストカードをいただく。

気のせいかキーボードがいつもより真ん中寄り、前寄りに見える。そして、ピンクのA4バインダーが楽譜立てに乗っている。これはたぶん初めて見た。BBガールズのステッカー付き。

席についてカバー曲予想の話をして、ステージの様子をさらにチェック。

先月 京都サンガのタオルがかかっていた右端のマイクスタンドには、マイクが備えられている。

 

チャーリーズ・エンジェル」のテーマから、「Fai La Brava」

そして、「もっとオールドファッションド」のイントロ。

今月も、BBガールズの登場前から手拍子が起こる。

そこへやはり手を打ちながらカナさんが登場。「カナーっ!」上に伸ばした左手の人差し指を立てる。銀色の指輪が見える。右手で最初の音を奏でる。

カナさんの衣装は朱色がかった派手な赤に、黒のベルト。円のバックルも見える。

たじさんも手を打ちながらステージへ。「たじーっ!」

たじさんが前半からノースリーブなのは初めてでは。そのワンピースは赤だけどえんじに近い、カナさんよりも落ち着いた色。ベルトもカナさんと同じ黒で、前がリボンの形になっている。なんとなく黒猫を連想する。「魔女の宅急便」みたいな。

最初は拳を上げないたじさん。2回目から拳を上げるバージョンだった。客席でも同じ動きをして「グッデイゾードファッション」

お二人とも、靴も黒だ。赤と黒で印象強い。違うタイプのデザインで、カナさんのは演奏に支障がないように選んでありそう。たじさんの方はけっこうヒールがある。今日は「クランベリージャム」でまわるのは大変なのでは。後半から靴を換えて、大きく動く曲をやるのかな。

ハーモニーもスキャットも聴けるオープニング。早くBBガールズとしてCD化してほしい曲だ。

 

たじさんが左手の上に右肘を乗せる。左手を腰に当てて、一度後ろを向いてから振り返るような動き。カナさんもそれに合わせて、イスごと体の向きを変える。

「恋してオムレツ」

声を出さずに歌詞を口ずさみ、「シュビドゥビ ショビドゥバ」に切り替えたりしながら見る。

たじさんのボックスはいくつかバリエーションがあるのかも。

弧を描くように両手を開く、カナさんの1番の振り付けも、ドヨパでは2か月ぶりの復活。

「胸! まで! 焼け そう」と、切ってアクセントをつける歌い方。これはめずらしくて印象的。

2度目の間奏で観客への挨拶。笑顔で「イェーイ」って言う明るく心地よいノリ。

3番。カナさんの「イェイ」は顔の横あたり。たじさんは左手のピースをリズムよくカナさん側に出す。

最後はお二人並んで両手を開く。このとき、たじさんの手がピースになってる。これは初めて見た気がする。

今日の「恋してオムレツ」、特にめちゃめちゃ楽しかった!

 

あらためて最初のMC。

「土曜パームトーン劇場」だけど、初の日曜開催。

「やっぱライブ楽しいんで、みんなにも楽しんでもらえるように、今日も歌っていきたいなと思います。最後までよろしくお願いします!」

 

「ひらいたトランプ」

ここまで序盤で歌われるのは久々だろう。

前奏で低めのスキャットをたっぷり聴かせてくれる。

「心も枯れてくものよ」の語尾は短く切りぎみ。ここからの間奏ではスキャットは封印される。

2回目の間奏に入るところで、たじさんは「アイ」と言う代わりみたいに、体を左に傾ける。ここからのカナさんの演奏が好き。ライブに通うごとに、「ひらいたトランプ」を聴くたびに、どんどん楽しみになっていく。今日はどんなソロなのかと。もちろん繰り返される三連打も、さり気なくクールに見せるグリッサンドも、コーラスもめっちゃ素敵だ。

最後の「何もかも奪いあえる」を高く張るたじさんの声。それに連れるカナさんのコーラス。たじさんの歌がさらに強くなる。伸ばしていく。後奏のスキャットへ。かっこいい声。オシャレなリズム。高く澄むスキャットも。いつもながら全編見どころだ。

 

イントロに驚く。

クランベリージャム」だ。

たじさんの動きがやわらかで、しぜんなしなやかさを感じる。ますますいいな。

そして、難なく見事にまわる。ヒールなのにすごい。客席からの「フーッ!」の声も増えている。

2回目にまわるたじさん。ちょっとスピードを落とす。これもいい。

カナさんのキーボードの高音。パチパチと彩るリズム。「one more jam one more love」。何もかもがオシャレで素敵。

3回目はさらにゆっくりまわるたじさん。スカートがふわっとして、かわいらしかった。

 

スポットライトが消えると、たじさんはもう次の曲の世界に入っている。赤い影になって揺れるたじさん。

「苦い林檎酒」

たじさんと違うタイミングで、歌詞の中のひと言を伸ばしていくカナさんのコーラスがずっと好きだ。

間奏でたじさんは「カナ……」とは言わずに後ろへさがり、少し腕を振って軽く踊る。

歌詞を全てうたい終えたたじさんが、太い声で泣くようなスキャット。尺八の音色に続いては、高音を聴かせてくれる。演奏が終わり、たじさんが伸ばす美しい声だけが響く。そのときたじさんは赤い影に戻っていた。

 

赤のステージが、水玉のある白へ。カナさんのピアノ。

「透明な水」

今度はこの曲に入り込んでいるたじさん。やや放心したみたいに、ほぼ体を動かさず、けだるそうな声でうたい出す。カナさんのピアノは、たじさんのまわりでわずかに飛沫が跳ねるように。「夏も終わるわ」の「わ」は、今日も浮かべていく。

たじさんの声に少しずつ力がこもっていく。ときにはほんの少しだけ歌詞の乗せ方を変えたりもして。

いつの間にかステージは青が濃くなっている。水玉はまさに透明に見える。ある明かりは水中に射している光のようだ。

「あと少し 抱いていて」と声を高め、「あなたを」から「こんなにも」で静かめで丁寧なうたい方へ。「愛してる」には切なさをこめ、語尾は響かせる。

スキャットもハミングもなく後ずさるたじさんが青に溶けていく。

 

MCに入るも、カナさんは「『透明な水』の余韻にひたってしもてた」「『ああ、何か今日あたし水中におるわー』と思って弾いてて」

 

余韻の深さにお二人とも言葉が出ず、ラジオパーソナリティなのにと言ってから、「BBガールズのまだまだGIRLでいいかしら」の8周年について。

番組を始めたきっかけ。それがあってfm GIGに来ていなければ、こうしてプロとしてステージに立つこともなかった。

BBガールズの出会いと結成秘話。

 

サウンドパークで発売になったBBガールズタオルと、BBガールズTシャツが多い客席を見ると、アイドルのライブ会場みたいと思われたそう。

でも、ロックのライブでもみんなけっこうタオル巻いてますよ。

 

感謝が大事という話。

 

来年2月9日(日)の京都ミューズホールでのワンマンライブに向けて。

「みんなもね、あたしたちについてきていただけるように、あたしたちもいいライブをこれからも届けていこうじゃないか」

カナさんがたじさんに呼びかけた。

 

「それでは聴いてもらいましょう」とたじさん。

カナさんのピアノが入る。!!これだったのか!! 僕は思わず上体を前に倒してしまった。一瞬ステージから目が切れたかと思うと惜しい。が、それぐらい衝撃だったのだ。すぐにわかった。甲斐ファンならば誰もがわかる。

「最後の夜汽車」!

カナさんが前奏のフレーズを2回奏でると、もう歌が入る。ボーカルとピアノの二人だけの、BBガールズの「最後の夜汽車」だ。

「スポットライトは どこかのスターのもの」

歌詞を連想させる円いスポットに照らし出されたたじさんがうたう。情感をこめて。

「生きてきた」は低めのメロディで。

「拍手が鳴りやみ」でアクセントをつけたカナさんの一音で、バックの細やかなライトが消える。「客がいなくなっても」

「悲しいシンガー のよに」は再び低く。

「僕が さびしいって 言ったら あの人は バカねって そっと 笑った  ほほに 優しく 手をやりながら 僕しか いないって 言ってくれた」

この3番にぞくっとする。これまでにカバーした中島みゆき「ミルク32」、庄野真代「アデュー」のような、たじさんが主人公になり切って演じるような歌。「最後の夜汽車」がこんなふうにうたわれるとは。

3番の サビで初めてカナさんのコーラスが入る。たじさんは「ウーウー」とはさんでから「僕の街を 遠ざかる」

カナさんのピアノが音階を下りてくる。

2度目の「その裏側で」を強く張り上げるフェイク。これもすごい。さまざまなバージョンの「最後の夜汽車」を聴いてきたけど、こういう歌われ方は初めて聴いた。

そして、これこそいくつもの形があるサビの繰り返し。2度目で「君が乗ったーーー」と高い方へ進む。「オーーオ~オー」から「僕の街をーーーーー」と語尾を伸ばし、ブレイク。それから哀しくやさしい声で「遠ざかる」の語尾をさらにさらに伸ばしていく。カナさんのピアノが前奏の音で入る。たじさんの声も続く。やがてピアノの音色だけになり、あのフレーズを2回弾いてから、美しい旋律が繊細に高くのぼって終わる。このアレンジも初めて聴いた。カナさんが仕上げたのでしょう。ピアノだけの演奏、BBガールズならではの「最後の夜汽車」。ピアノの前奏も、ギターのない間奏も後奏も短くしてあり、ドラムのないしめくくりも独特で見事。大切にカバーしてくださったんですね。

3月の「きんぽうげ」に続いて、BBガールズによる甲斐バンドのカバーが聴けた!! 僕が大好きな二大アーティストなんだ。この感激がわかってもらえるだろうか。本当にうれしくて、めちゃめちゃありがたい。僕はものすごいしあわせものだ。しみじみよかったです。

 

 カナさんが「カントリー・ロード」を奏でる。心地よいリズム。ここの部分も好きで、毎月楽しみだ。

次のカバー曲へと移っていく。たじさんにもライトが当たり、うたい始める。

「ばあちゃんは赤いベレー帽が似合う」

この曲、知ってる。この前の木曜日の「かしこTV」と、昨日の「ムンサタ」会員限定放送で聴いた。なにげない感じでかけていたのに、まさか伏線だったとは。ありがたい。

小山卓治の「ばあちゃんごめんね」

1番のサビあたりから泣けてしまう。

2番の後にカナさんが「ウー ウー ウー ウー」とコーラス。たじさんも合流していく。

ばあちゃんに謝りながらも、「僕は行かなきゃいけないんだ」「僕はこっちでやることがあるんだ」「そこにいてあげられなかった」という事情や想いも想像できる。わかる。だからこそ、「僕はちゃんと大人になった」のだろう。

ばあちゃんはきっとまったく怒らないし、全部ゆるしてくれそうだ。でも、本当はものすごくさみしいんじゃないか。

そんなことが頭に浮かんで泣ける。

たじさんの瞳もうるうるしているように見える。

もう一度「ウー ウー ウー ウー」と声を合わせて曲が終わっていった。

 

おじぎをしてからお二人が去る。

8月からのあの音楽が流れてくる。ばあちゃんの歌から郷愁的な曲へのつながり。

カバーで感動した後のこの時間もいいものだ。

 

あのメロディが小さくなり、高音が少しずつちりばめられる。

カナさんが、たじさんが、帰ってくる。僕らは静かに見守る。

やっぱりここはこの曲だ。カバー曲の歌詞に「月」が出てくると知ってから、その後はこれだと思ってた。御色直しをはさんでもそれは変わらない。「乙女座 宮」「瑠璃色の地球」に続けてうたわれたように。

「夜明けの月に」

最近つくづく思っている。たじさんは声量があるし、高音が出せるし、バラードもうまいし、情感を込められるし、歌詞をしっかり届けることができるし、語尾に余情を乗せられるし、オシャレな曲も歌いこなせるし、歌を演じるように表現することもできるし、さまざまな声を出したり聴かせたりする技術もたくさん持っている。僕では気づけなかったり言葉にできなかったりするすごさもあるだろう。盛りあがる曲を続けてパワーで押すこともできるし、例えば4曲ぐらいいろんなタイプの曲を並べて多彩な面を見せることもできる。本当に素晴らしい。そこにカナさんのハーモニーが加わるのだから、鬼に金棒だ。

今日の「夜明けの月に」は、丁寧に聴かせてくれる。2番だけ増えるカナさんのコーラスも素敵。

後半の衣装は、お二人ともアルバム「ラ・ブラバ/LA BRAVA」の白いBBガールズTシャツに、カナさんは藤紫、たじさんはクリームイエローの色違いのスカート。

その姿で大切な曲を伝えてくれた。勇気をもらえる「夜明けの月に」

 

「離れてもそばにいて」

たじさんは甘えている雰囲気でうたい出す。マイクを両手で、それも指をのばしてはさんでいる持ち方からも、それが感じられる。

歌の後ろのカナさんのピアノも、少しずつ上がったりする間奏も、印象的。

悟ったような詞の3番に入ると、たじさんがしあわせそうな表情になる。

最後は上品な挨拶っぽく少し膝を曲げ、首を傾けて、曲の終わりに合わせて両手を広げた。

 

バラードが続いた流れを変えるイントロ。カナさんの短い右のグリッサンド。すぐに手拍子が起きる。

「それはウソじゃない!?」

予想より歌われるのが早い。先月はアンコールでだったし、もしかしたら終盤怒濤の盛りあがりの中に組み込まれるかもと思ってた。

Aメロで左右に揺れるたじさんに合わせて、カナさんも同じ方へ揺れている。9月のわくわくシティーパークでは、Bメロで動きをシンクロさせるのが目を引いたけど、今日はたじさんがステップを踏みながら体を沈めていくとき、カナさんはより細かい指を運ぶリズムに身を任せてる感じ。あの日とは違う角度の席にいるから、そう見えるのだろうか。サビではまた、たじさんの足が右前から左前に入れかわるとき、カナさんも体をひねって角度を合わす。

注目してた最後の振り付け。たじさんは先月と同じく、手のひらをこちらに向けた左手で、自分の顔を隠して決めた。これがかっこいいのだ。「たじーっ!」

 

盛りあがったところでMCへ。

 

「今月のカバー曲当ては、該当者なし!」

1曲目は甲斐バンドの「最後の夜汽車」

2曲目は、一昨日このevent space PALMTONEでライブをされた、小山卓治さんの「ばあちゃんごめんね」

 

この流れ、やっぱりいいな。

前半にカバー曲をやって、インターバルの後に再登場。後半の1曲目はどうするのかと予想する楽しみもある。それから、MCでカバー曲についての話も聴かせてもらえる。

 

「ばあちゃんごめんね」では、カナさんは泣いてしまっていたという。たじさんもやはり、うるうる来てたらしい。

話しているうちに、カナさんはまたも涙。

ライブで泣くカナさんを見るのは3回目。去年の3月、たじさんからお誕生日のメッセージを贈られたときと、今年の4月、超満員でKYOTO MUSEでのライブを勝ち取ったとき以来。

カナさんが旦那様のおばあちゃんに初めて会ったときのお話。なんていい人。なんて素敵な奥様。

「会えるときに会いに行かないといけない」

 

「会えなくなる前に。友達でもそう。思い出して」

「BBガールズにも、会いに来れるときに、来といてくれてるみなさんは大好き」

 

「うちらだって、いつまでできるかわかれへんもんね。いつ何があるかわからない。災害もあるし。今日ここでライブができることに感謝しながら」

 

先月の土曜パームトーン劇場の前の、たじさんのツイートを思い出す。

もしも何かがあって歌えなくなったらという不安を綴っておられた。

アーティスト側にも、そういう思いがあるのですね。それはね。

ファンとしても、大好きなBBガールズのライブに無事に行けるかという心配がある。行けるかぎり、できるだけ多く、BBガールズのライブが見たい。だから、来月の富山にも行きたい。道の駅 雨晴。

 

こういう話の後には、この曲しかない。

大切な人を喪失したバラード。

「陽だまりの鳥」

「なにげない 優しさなら ひとつふたつと さが せるけ ど」

弱めの声。いつもと違う切りかた。悲しい歌にさらにひき込まれる。

照明は白と黄色。夕陽の色に染まることはない。そうか、陽だまりだから夕暮れとはかぎらないんだ。むしろ昼か。「陽だまりの中で 鳥が飛んで 幻のような 空に紛れてゆく」は青空をイメージして聴くことが多いのに。いろんな印象に引っ張られている。僕の聴き込み方は甘かった。もう一度、詞をとらえ直さなければ。

後奏。慟哭を思わせる低音から、美しく澄んだ声へ。

今日のMCからの「陽だまりの鳥」も素晴らしかった。

 

たじさんの影が左手を挙げている。客席も手を挙げる。ビートが鳴り出すと、たじさんが顔を上げる。拳に力がこもる。

「風のファンタジスタ

カラフルに変わっていくライト。BB大喜利 夏の陣に続いて、いつもの緑とは違う見せ方だ。

たじさんのつややかな声が伸びていく。力んでいる素振りはない。しなやかな強さを感じる。

カナさんのピアノだけが曲の終わりを告げ、たじさんは左手を掲げる。サウンドパークではなかったから、わくわくシティーパーク以来だ。このポーズには思い入れがあるから、見れてうれしい。

 

ライトが落とされ、「たじーっ!」と声援できる間があってから、ギターが聴こえてくる。

「平成ガール」

めちゃめちゃ盛りあがる。すっかりライブ終盤の定番にのし上がってる。めっちゃ好き。早くカラオケに入れてほしい。

カナさんの隠しコーラスは今日は控えめ。

歌詞も好きなとこいっぱいあるけど、最近のいちばんのお気に入り部分が「ただあた!しら!しく! ありたーーーい」とアクセントを付けて歌われて最高。

この激しい曲にあっても、ひたすら美しく伸ばされたたじさんの最後の音の見事さを聴け。

そこからはカナさんの見せ場だ。鍵盤を細かく上がり下がりグリッサンドへと移行する。この必殺技を今日は右手だけで披露。毎回違った楽しみが飛び出す平成ガール。カナさんの両手が鍵盤を離れ、たじさんが両腕を広げたところで曲の姿が消える。

 

ビートとカウント。このマンスリーワンマンライブは、毎回いろんな構成を試みてるから、来るんじゃないかと思ってた。今日も最後から2曲目のはず。

「まだまだGIRLでいいかしら」

もう座ってるのがもどかしいくらい。自分の席で迷惑にならない範囲で体を動かす。この熱狂がたまらない。お二人も楽しそうだ。

間奏で声援を浴びたカナさんは「100の感謝」

またまたすごい後奏のたじさん。深く豊かに張った声から、最後は「オーイェーーイイェーーーーーーィ」カナさんがもう一音加えることなく、たじさんの声だけで終えた。

 

カナさんの右グリッサンド。たじさんが跳ぶ。

「人生はミラーボール」

そう、まだこの曲がとってあるのだ。ここかなと思ってた。先月は久々に前で歌われて、今日はいちばん最後。

先月に続いて、今月も最初の「フーッ!」はなし。

「Are you lady?」で左から右へ客席を指していくカナさんに、たじさんも動きを合わせる。これいいなあ。

1番が終わると、「最後の曲になっております。最大級の感謝っ」

たじさんは次の「Are you lady?」でも同様に、客席を指す。

「あーなたしだーーーーー~~~ン~~~」と客席全体を示して、カナさんの間奏へ突入。

ファンが集まったワンマンライブだ。煽りも合図も必要ない。「BBガールズ!!」

うきうきするスキャット。高くなる。パワフルな「イェーーーーーーーーイ イェーエーイ」

最後の伸ばす音に乗せて、「みなさん今日もありがとうございましたーーーー」。カナさんも声を重ね、拍手みたいに高音を叩いて本編最後を飾ってくれた。

 

アンコールの手拍子の中、あのイントロがひらひらと舞う。手拍子は即座に曲に従う。頭上で手を打つカナさんの再登場。カナさんのキーボードで高まる興奮。たじさんが走ってくる。手にしたBBガールズタオルを左側のマイクスタンドにかけ、センターへ。お二人のハーモニーが聴けるサビが始まる。

「ガーディアン・エンジェル」は、やはりインターバルの後にぴったりだ。「カナーっ!」「たじーっ!」の声も飛ぶ。この幕開けのかっこよさ。

そして、ついに来た。8月のライブ中に予想してたことがとうとう今実現してる。「ガーディアン・エンジェル」、初のアンコール1曲目だ。

天使の羽の動き。カラフルに変わり続けるライト。カナさんの間奏。全てがめくるめく「ガーディアン・エンジェル」

後奏でもう一度たじさんが曲のタイトルを歌う。最後を伸ばして低くする貴重なバージョン。音が果てるとともに横を向き、左手がその前を円を描きながら降りていく。

この曲の素晴らしさをまた改めて実感できた。

 

大阪城野外音楽堂で行われたサウンドパークへの感謝の言葉。

「ああやって前で踊ってくださってる方がいないと、私たちも100以上の力出ないやん。ライブは100の力で挑むけど、それ以上出すのってやっぱり、お客さんが楽しんでくれたはる……」

 

「本当に楽しいし、気持ちいいし、もうそのままの、もっとのテンションで、ミューズホールに向けて。もう言うてる間なんですよ」

 

お二人とも、今日のカバー2曲は本当に歌詞がすごくいいので、後で見てほしいと言う。

甲斐よしひろは何度かだけ、「この曲が書けたのだから、もう今後曲が書けなくなってもいい」とまで思えたことがあったという。「最後の夜汽車」は、その最初の曲だったはず。

冒頭の詞は比喩ととらえることもできると思うけど、舞台に立たれる方々は、主人公も自分と同じ舞台に立つ者だと感じることが多いみたい。

鶴瓶さんもさんまさんもご自分のライブで歌われている。

 

来月のBBガールズの土曜パームトーン劇場も2週目。11月9日(土)。

翌日の富山県道の駅雨晴との2DAYSだ。

 

「境界線はいらない」の前奏に乗せて。

「またMUSEに向けて練習とかしていきますので、是非応援してください。応援してもらえるアーティストでいれるようにがんばっていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました!」

右手にBBガールズタオルを持っているので、たじさんはめずらしくマイクを左手に持って歌っていく。

サビではサウンドパークでやった通りに、頭上でタオルを広げて左右に振る。

うなずくたじさんを見て、いっしょに歌ってもいいんだと「ラララ ラララ」が大きくなっていく。

曲のエンディングでカナさんのそばに寄り、「みんなありがとうーーー」と言ってBBガールズタオルを広げる。ちょっとおどけてからふわっと跳ねるたじさんに、カナさんが最後の音色を添えた。

 

今月のライブも最高だった!!

進化していくオリジナル曲。渾身のカバー。その配置、ライブの構成。今日だけの特別、その時その時のひらめき、一瞬の輝き。

それを生で見るのが、何倍も何倍もいい。自分が選んだ席から、好きな角度で、見たいところを見ることができる。臨場感や一体感は言うまでもない。

BBガールズの土曜パームトーン劇場はすごいと、何度言っても足りない。

 これが積み重なって迎えるKYOTO MUSEでのライブ、ただただ楽しみしかない。

でも、その前に11月の土曜パームトーン劇場だ。見逃せない入魂のライブが毎月やって来る。BBガールズのファンはしあわせです。

 

  ライブのアーカイブ映像はこちらです。

https://freshlive.tv/gigtvmix/273030

 

2019年10月13日 event space PALMTONE

 

もっとオールドファッションド

恋してオムレツ

ひらいたトランプ

クランベリージャム

苦い林檎酒

透明な水

最後の夜汽車

カントリー・ロード ~ ばあちゃんごめんね

夜明けの月に

離れてもそばにいて

それはウソじゃない!?

陽だまりの鳥

風のファンタジスタ

平成ガール

まだまだGIRLでいいかしら

人生はミラーボール

 

ガーディアン・エンジェル

境界線はいらない

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会場にFMはしもとの番組表が置いてあった。「BBガールズの人生はミラーボール」の番組中にも触れていたやつ。BBガールズが表紙に載っている。手に入ってうれしい。

最後のページにはFMはしもとのCMについて書いてあった。FMはしもとでCMを打てば、「BBガールズの人生はミラーボール」のアーカイブを(ポッドキャストとか形は何でもいいので)残してもらえるでしょうか? どうですか、FMはしもとさん!

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今月は変則日程で日曜開催だったので、ゆっくり会場に残れる。初めてビールとか飲んじゃうもんね。

プロデューサーの冴沢͡鐘己さんから、曲のこと、カバーのアレンジの話など聴かせてもらう。先月も「SEPTEMBER」のコーラスの割り振りについて話せてありがたかったが、時間が足りなかった。今月は「最後の夜汽車」のこともたっぷり聴けた。

僕の予想はマニアック過ぎたみたい。「最後の夜汽車」、当てたかったな。ピアノですもんね。

BBガールズのお二人も来られて、少し曲のことが聴けた。休みの日のライブはよい。

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入場特典のCDでも、「最後の夜汽車」と「ばあちゃんごめんね」のカバー秘話が聴けた。めちゃめちゃうれしい!

こちらも毎月楽しみなたじさんのポストカードも、特に好きな感じ。ご自分の顔はわがままっぽい表情にしつつ、カナさんには変なことはしない。たじさんのカナさんへの感謝が、いつもにじみ出ている。

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サウンドパーク(2019年10月5日)

(準備中です)

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アルバム「SHORE BREAK」発売記念 ~ 山下圭志 LIVE in 名古屋Breath(2019年9月15日)

地下鉄東山線中村公園駅に来たのは初めてだけど、「Live & Dining Breath」はすぐにわかった。駅から遠くないし、交差点の目立つ場所にある。初めての人も遠征の人も安心だ。

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(めちゃめちゃ続く)

BBガールズの土曜パームトーン劇場(2019年9月7日)

今月はカバー曲のヒントを聴けなかったが、あらかじめカラオケで秋の曲をいろいろ歌っておいた。明らかに10月11月を描いていたり、秋の終わりから冬の初めにかけてが舞台の曲は除いて。

竹内まりや「SEPTEMBER」

一風堂「すみれSeptember Love」

香坂みゆき「ニュアンスしましょ」

松田聖子「風は秋色」「風立ちぬ

8月の土曜パームトーン劇場の特典CDで、BBガールズのお二人が知っているとほのめかしていた太田裕美「九月の雨」はないはず。土曜パームトーン劇場で毎月歌われる2曲のカバーは、これまでBBガールズが歌ったり演奏したりしたことがなく、難易度が高くて、これをうまくカバーできたら成長になるというお二人への課題でもあるから。

その意味で、いかにもアイドル然としている松田聖子の初期の曲もなさそう。

「ニュアンスしましょ」も、変化球のおもしろさだと思うので、予想から外してよさそうだ。

 

開場時間の13時半になるまでに会場に着く。

入場特典のCDが今月から先着10名限定になったので、油断できない。

 

会場に入ってすぐすかいどんさんに今月のカバー曲のヒントを教えてもらった。

女性ボーカルで秋の曲。1曲は当たるかもしれないが、もう1曲はまず当てられない。難しい方の曲は、いろんな人にカバーされている。

とのことだった。それなら、「すみれSeptember Love」も消える。「SEPTEMBER」しかない。

 

冴沢さんが席に来られて、改めてヒントを伝えてくれた。

「1曲はベタです」と言われたので、「ベタなら『SEPTEMBER』です」と即答する。

冴沢さんは何も言わずに持ち場へ戻られた。

 

難しい方はどの曲だろう?

当てられないのは、はっきり秋の曲ではないからなのでは。8月のさだまさし「しあわせについて」が、夏を示す歌詞はないけれども夏を感じさせたように、そんな感じで秋を思わせる曲。

ふと大橋純子シルエット・ロマンス」が浮かぶ。大橋純子なら、「たそがれマイ・ラブ」もある。黄昏って秋っぽいな。夕暮れとか夕陽とかが入ってる曲かも。

カバーされているという面からしぼってみよう。ゆっくり考え起こしている時間はない。中森明菜「歌姫」シリーズを検索する。収録曲の中で黄昏を感じさせるタイトルは……見つからない。

 

一方で、ステージのチェックも欠かさない。

いつもと違うところはないか? あった。右端にマフラータオルが掛けてある。紫がかった色の。途中で折ってあり、書かれているアルファベットは読み取れない。

さすがに考え過ぎか。タオルはライブに関係ないよね。

 

そのうちBGMの音量が上がる。客電が落ちる。ライトを眺め、ステージに集中していく。

 

「Fai La Brava」が流れる。

カナさんの「シュビドゥビドゥビドゥビ」がよく聴こえる。スピーカーが近いのは、いろんなことに気づけそうでよい。

 

「もっとオールドファッションド」のイントロ。

カナさんの姿が見える前から手拍子をする。他の方も手拍子していて、いきなりいい感じ。

左ソデからカナさんが現れる。「カナーっ!」手拍子をしながら舞台右寄りのキーボードへ。立ったまま左手の拳を上へ伸ばし、右手であのフレーズ。ここで拳を握るのは、確か初めて見たはず。

カナさんの衣装は、上がざっくり肩が開き気味の、大きめの造りに見える白の半袖。下はシースルーのスカートで、スパンコールなのか銀の円がいくつも光っている。

たじさんも登場。「たじーっ!」

初っ端から新しい振り付けが来る。「グッ」「デイ」でそれぞれ拳を上げ、「オールドファッションド」で開いた手を下していく。これは客もいっしょにやるべき動きに違いない。さっそく同じようにやっていく。

「風のファンタジスタ」以外にも拳を上げる曲ができたのもいいな。3月からずっと1曲目に歌われているから、きっと来年2月9日(日)の京都ミューズホールでのワンマンライブでもオープニングを飾るのだろうけど、そのとき常連ファンと拳を上げて始まる景色も素敵だろう。それを見て、初めてライブに来たお客さんたちもやってくれそう。

「風のファンタジスタ」みたいに拳に力を込めるのではなく、手の動きが軽快なのもオープニング感が濃い。これまでたじさんが自由に動いてきた曲で、歌入り前に跳ねたり、逆に銃を向けるみたいにピタッて止まったりする場面も好きだったから、なじんでいっていろんな動きをもし見せてくれたら、またさらにうれしい。

たじさんの髪色が黒に近づいている。長さも短くなったようだ。クレオパトラっぽいと感じる。衣装はカナさんと同じく、白の半袖にシースルーのスカート。同じ白でも、カナさんのは派手に目を引く感じで、たじさんのは可憐な印象。スカートもアクセサリーもキラキラしてるし、左腕のブレスレットは金色で幅が広く装飾も豪華で、ますますクレオパトラだ。

5月に美空ひばり「リンゴ追分」をカバーするとき、たじさんは黒髪にした。クレオパトラっぽいカバー曲って、あるのかな。

客席の手拍子が最初からずっと大きくてうれしい。

シースルーのスカートはめっちゃきれいで、特に好きな衣装がまた増えた。なんて魅惑的なライブの幕開け。

 

「たじーっ!」の声に両手でピースしたたじさんが跳ぶ。

「人生はミラーボール」

「おーっ」と声を出してしまった。以前はよく1曲目に歌われていたが、前半で披露されるのは久々。MUSEのライブをかけた4月以来だ。

「重なるふたりのVOICE」で、たじさんがカナさんと自分を交互に指差す。こういうの大好き。「Are you lady?」ではたじさんが左手を横に振る。カナさんは左手で客席をぐるっと指差す。「まだまだGIRL」

「盛り上がる」でたじさんが肘を曲げた左手を上下させるのも楽しい。

たじさんの歌い方は豊かな声量をあえて抑えて、それでもしっかり伝える表現を狙っている感じ。

「楽しむが勝ちね 人生はミラーボール あなた次第」、僕がTwitterのヘッダーにしているいちばん好きな歌詞のところで、今日いちばん歌声が強くなる。と同時に指差すアクションが最高だ。「あーなたしだーーーーあーーーい ンン」と伸ばす声もハミングっぽく終えるのも素晴らしい。

「もっとほら叫んでー アーー…」もうマイクを客席に向けるだけでいい。カナさんとともに人差し指を出した両手を上げる。「BBガールズ!!」

「回せレインボーーーーー」今日はミラーボールの照明がないが、たじさんがたっぷりとスキャットを聴かせてくれる。その間ずっと上げた左腕を回し続ける。歌い切ると左の拳で宙を打ってステップ。カナさんの音に合わせてキーボードを弾くような仕草とステップ。ちょっと跳んで足首を交差させ、両手を広げて、上体をカナさんの側に傾けた。

 

このまま「ガーディアン・エンジェル」も続けてやってしまうのか。

聴こえてきたのは明るくかわいい前奏。たじさんの振り付けに合わせて、カナさんも体の向きを変えるのがまたいい。

「恋してオムレツ」

1番のカナさんの動き。僕はいつも通り両手を広げたが、カナさんは握った両手をあごの下に当てるポーズ。これまで2番で見せていたものだ。あれ? 両手を広げるのはやめたの? カナさんは「違ったね」みたいなふうに笑っている。

間奏でも、カナさんは体を左右に振って、向きをたじさんに合わせる。

これは2番はどうなるんだ。もう1度両手を握るのか、入れ換えて1番の動きをするのか。きっとこっちだと予想して、本来の2番のポーズを取る。カナさんも2つのグーを口元に持っていき、少し首もかしげて見せる。

間奏のたじさんのMC。「さあ9月の、BBガールズ土曜パームトーン劇場みなさんお越しいただきまして、ありがとうございまーす! 」と左腕を広げながらお辞儀。

「今日も楽しいライブにしていきますので、最後まで楽しんでいってください。よろしくお願いしまーす!」と両腕を広げてお辞儀。

3番の「イェイ」。カナさんは先月より低めの、頭の上ぐらいの高さでダブルピース。たじさんはカナさん側の左手でピースしながら、今日は右足も上げる。

たじさんは「包んでー」で左手を腰に当てるとき後ろを向き、「んでー」と歌いながら前を向く。これがいつもより目立って見える。カナさんもそこで角度を変えている。「恋してオムレツ」がいっそう楽しくなっていく予感がする。

 

腕を広げてポーズを決めたBBガールズに拍手がわき始めたばかりだけど、もう次の曲が始まっている。

クランベリージャム」

そうか、MCは「恋してオムレツ」の間奏だけにして、前半は突っ走るのだな。

前奏で大きく手拍子するたじさん。先月は浴衣だったから、手拍子も控えめで、体を左右に揺らしながらおすまししていた。

「恋するレシピなら見せてあげる」サビで手を横へ上へと舞い上げるたじさん。これまでもよく見せていた動きだけど、今日はきっちり決めてやっている感じ。と思ったら、たじさんがまわった! 早くも。「フーッ!」

2番でニューバージョンの歌詞とそれに合わせた振り付け。

そして、2番のサビ終わりにもたじさんがまわってくれた! 「フーッ!」これはもうサビごとにまわると決めたのだろうか。

「one more jam one more love」を経て、3度目のサビの繰り返し。たじさんがまたまたまわる。「フーッ!」たじさんもカナさんも笑顔になる。たじさんは声援に応えてダブルピース、と思ったら指3本ずつ出してる? 3回まわったのサインなのかも?

めちゃめちゃ楽しくてなぜか泣けてくる。BBガールズのライブ、大好きだ。

最後の2つのビートで、首を振るたじさん。表情も決まっていてかっこいい。「たじーっ!」

 

一旦表情をくずしたたじさんが、イントロが鳴るとすぐ曲の世界に入る。再び顔を上げたときには、見下ろしてるくらいの顔つきになってる。赤い照明に染められて。

「苦い林檎酒」

やはり今日のたじさんは、声量を抑えたうえで伝えることをテーマにしている気がする。が、後奏のスキャットの入りで「ナナナアアーーーイェーーーーイ イェーーイ」と久々に強く声を張る。圧巻だ。それからまた声を落とし、きれいな高音へ移っていった。

 

先月はリズムを刻むところからだったが、今日はイントロあり。

 「夜明けの月に」

今月も聴くことができた。この夏をともに乗り越えてきた曲。もしもできることなら毎月聴きたい。

1番の後、たじさんが「ラララララーーララ」と一人でうたう。

じっくりひたっていると、「この手のあたたかさぅを~ー」というフェイクが来る。

2番の後は二人で声を合わせて「 ラララ ララ ララララ」

「眠るまで」からたじさんが、左手もそえて両手でマイクを持つ。ハッとする印象的な場面。

3番の後はたじさんの「ラララララーー」とカナさんの「 ラララ 」が二重になり、「ララ ララララ」ってひとつになる。たじさんが最後に伸ばした音が残る。

 

ここでMC。もう1曲MCなしでやって、衣装を変えるまで話さないのかと思ってた。ちょっと意外。もちろん、このあたりで話してくれるのもいい。

 

「みなさんお越しいただきまして、ありがとうございまーす。BBガールズでーす」

 

「けっこう怒濤のね、流れでね、さしてもらって。いや、今日ほんと、『お客さん、来てくれるのかな』って、毎回言ってるけど、思ってましたけど。楽屋にいると、ざわざわざわざわと」

「そうそうそう。たくさん声が聞こえてきて、声だけで『ああ、誰来てくれてるな』ってわかるみたいな」

「すごくうれしかったです。ありがとうございます。マンスリーなんでね。初めて来てくれた人もいはるし。うれしいですよね」

「ありがとうございます」

「ありがとうございます。今日、心をこめて歌っていきたいと思います」

 

夏の終わり。

「夏、楽しかったよね」

淡路島でのライブ「わくわくシティーパーク in 淡路島」の思い出。

草むら。海。ドラクエのところ。

 

明日の「BB大喜利 夏の陣」が終わったら、夏も終わり。

 

今月も前半でカバー曲をやるみたい。予想してなかったけど、この形、いい気がする。

 

カナさんの前奏が変わり、原曲のイントロのフレーズになる。

間違いない。予想が当たった。竹内まりや「SEPTEMBER」

オリジナルより早めのテンポでオシャレ。それに合わせてたじさんの歌入りも少しタイミングを変えている。これがまた、原曲のイメージをくずさず、自分らしさも出し、聴いていて心地いいという絶妙さ。

「クレヨン画」の「が」を若干投げる。

サビの「セプテンバー」はカナさんとともに、短く切り気味で。このアレンジならではで印象強い。

サビの後半では「セプテンバー」と声を重ねた後、カナさんがもう一度「セプテンバー」と輪唱みたいにコーラス。今月も大活躍だ。

「そして九月は」でふいにたじさんが声を弱める。ますます惹き込まれてしまう。

「淋しい」をたじさんは「さびしい」の方で歌う。

「借りていた Dictionary 明日返すわ」抑えた声、落ち着いた雰囲気が実にかっこいい。カナさんの「明日返すわ」が追う。

「それがGood-bye」「Bye-bye」「Good-bye」「Bye-bye」

最後のサビ。たじさん一人の「セプテンバー」。カナさんの「シュビドゥビドゥビドゥビドゥバッパー」が入り始める。

「あたしひとりが 傷つくことが 残されたやさしさねーえ~~」とフェイクを少し。

早めのアレンジでありながら、「トリコロールの 海辺の服も 二度と着ることはない」で悲しみがぐっと伝わってくる。

本来はコーラスの部分だからカナさんが歌うと思ってた「Say good-bye in September」を、たじさんがそのまま高い声に切り替えて歌って驚く。カナさんは「シュビドゥビドゥビドゥビドゥバッパー」の方で行く。なんて見事な。

続けて「ウーーウウウウーウーウーウーウーー ウー」と声を合わせる。

「セプテンバー(シュビドゥビドゥビドゥビドゥバッパー)ランランランランランランラン」ここの「セプテンバー」の語尾が悲しくていてきれい。

「ラララララララ(ウーーウーウ)ラララララララ(ウーウーウーウーー)ララララララララララ」

後奏は短めで終えた。

このハーモニー。このアレンジ。二人でここまでしあげてしまうBBガールズ。

原曲のままたじさんが歌ってもきっと素晴らしかっただろう。逆にテンポを落としてバラード色を強めても、切れるような悲しみが沁みてきただろう。だが、BBガールズにはこの武器もあるのだ。すごいな。やれることが多い。土曜パームトーン劇場を経験するたびに、毎月進化しているんだ。

好きな曲をさらに超えてしまうBBガールズのカバー。もう何曲目だろう。毎月楽しみでしかたない。

 

茜色。カナさんが「赤とんぼ」を奏でる。

やがて哀しみの濃い音色に。さらに曲調が移り、たじさんの歌へ。

「あの日 待ちつづけてた の ほんとよ 沈む 夕陽の 中」

ささやくような声で。

「まさか 同じこの街で」

哀しい微笑み。これは久しぶりに、たじさんが物語を演じるような、ヒロインになり切って歌の中で生きていると感じさせる、入り込む系の名カバーだ。

吐息のような「不思議ね」

一転、「若くはないわ」で声を高める。

サビが過ぎるとまた弱く、あるいは少し強くうたう。そして、強く告げるさよなら「アデュー」が響く。

「深い さみしさに負けて あなたを 忘れたんじゃ ない の よ」

「ないのよ」の「よ」の前に男は無力だ。こんなふうに言われたのなら。

ずっと哀しいカナさんのピアノが間奏で高まっていく。高音も低音も痛切で。音の間隔が劇的に。

もう一度強くうたうたじさん。でも、「すべてを捨てた」は過去形だ。確かに別れてしまう二人。

「あの日 待ちつづけてた の ほんとよ 沈む 夕陽の なか」

初めの詞を、あのときより強めにうたう。万感の想いをこめた「ほんとよ」が心に迫る。このひとことが、「あの日 待ちつづけたの」も「沈む 夕陽の なか」もいっそう哀しく染める。

最後の「なか」で声を弱めたたじさん。手をゆっくりと下げていく。夕陽が沈むように。

カナさんのピアノも弱まっていく。夕陽が力を失うように。

 

じっとおじぎをするたじさん。二人に拍手が贈られる。郷愁を誘うメロディが聴こえてくる。カナさんが立ち上がっておじぎをする。舞台の照明が落ちる。二人の姿が消える。

後に残ったメロディは、先月と同じ曲。これも映画音楽なのだろうか。絶品のカバーの余韻にひたらせてくれる。

このところ松田聖子瑠璃色の地球」、さだまさし「しあわせについて」と、メッセージ性の強い曲がとてつもないスケールで癒してくれた。

それとは別に、BBガールズはこういうカバーもできるのだ。1月の中島みゆき「ミルク32」をはじめとして。あらためて、まざまざと思い出させてもらえた。どこまですごい二人なんだ。忘れられない作品を見た。

 

 カナさんとたじさんの静かな登場。「アデュー」の余韻が深くて、掛け声ができなかった。客席からの声なしで出てこられるのは久しぶりに思える。

あのメロディが消え、ビートが刻まれる。

「ひらいたトランプ」

御色直しに続く後半がもう一度曲で始まるの、いいな。新たなオープニングであり、いろいろ試すこともできそうな気がする。

たじさんの後半の衣装はノースリーブで、白地に模様がたくさん入っている。下は辛子色のゆったりしたスカート。

カナさんは上下逆の色使い。たじさんの上と同じ模様のスカート。辛子色の上は長袖だ。

たじさんの丸いイヤリングが、ライトのかげんか金色に光る。これもクレオパトラだ。でも、前半にもあったっけ? カナさんが付けているのも同じイヤリングに見える。

サビ。Twitterで毎週水曜日にアップされる動画「BBガールズのふたりでできるもん」で繰り返し聴いたから、カナさんのコーラスがしっかり聴こえる。

たじさんのスキャット、今日はいちだんと多彩だ。

「アイ」なしで間奏へ。カナさんのソロも今日の特別。音を弾ませてから高い方へときれいに音階をのぼっていき、そのまま高音を続ける。

たじさんが最後に声を張り、「呼ぶのーーーーーーーーーーーーー」と伸ばす。たじさんならまだ伸ばせると思っていると不意に切る。「ナナナナナナナナナナナナーナ」へ移行。最終盤の「タララッタラッタラッターーィ イーイーイイイイイ~イ~イーーー」も今日ならではだし、めっちゃかっこよかった。

 

たじさんが跳ねる。二人が頭上で手を打つ。

ここでこのカードを切ってしまう。

「ガーディアン・エンジェル」

ノースリーブのためか、たじさんの振り付けがつつましやかに見える。

ここでもカナさんのソロがすごい。特にリズムがかっこいい。跳ねるようで変化もあって絶妙にオシャレだ。

 

MC。

 

今回のカバーは、竹内まりやの「SEPTEMBER」と、庄野真代の「アデュー」。

「SEPTEMBER」をお二人とも知らなかったというのは意外だ。竹内まりやの初期の代表曲だと思ってた。

サビを聴いたことがあるかなというぐらいだった「アデュー」は、庄野真代だったのか。先月ワッツマフィンで「飛んでイスタンブール」が流れたから、カラオケで秋の歌を入れた日にたまたま久しぶりに歌っていた。

「毎月ね、何が来るか楽しみにしていただければと」

「予想をしてください。是非ね」

「思います」

「来週のFMはしもとさんで、この話ちょっとしてるんで。裏話とか。どう思って歌ってたかとか」

うわあ! めちゃくちゃ聴きたい!! そういうのを来場特典CDに入れてほしいなあ。もちろん、お二人が話したいことを話されるのがいちばんだけど。

 

夏の終わりはもの悲しくなるけど、さみしい後にはいいことが待ってる。光が差す。みんなに元気をあげたい。

 

「泡のないグラス」

6月の土曜パームトーン劇場以来だ。「夜明けの月に」と「泡のないグラス」をうたうということは、今月は「透明な水」がないのか。アルバム発売以来、毎回この3曲のうちの1曲がセットリストから外れている。

「誰も 彼もが  まるで  幸せを  きっと  分け合うと いう ように」「屈託もなく 笑ってる」

そんな二人と、「沈む」自分の対比。

たじさんはやはり声を強く張らずにいて、かつていねいに表現していく。

サビ前は2回とも「沈むのよ」と速めにうたう。

「緑の星」は自分と無関係にまぶしく見えたのでしょう。同じ「誰も彼もが」からの詞も正反対だ。

「沈黙 に つつーまれてーーえーぃ」

最後の低い音をたじさんが伸ばした。

完全に音が消えてから拍手。

 

カナさんのピアノが鳴ると、たじさんが顔を上げる。

「透明な水」

おお、聴けた! じゃあ、どの曲がなくなるの? 「離れてもそばにいて」がなくなることある? カナさん作曲だぞ。

たじさんは「夏も終わるわ」の「わ」を下げず、宙に浮かせておく。

2番の「砕けてゆくの」の「の」は下げる。

カナさんの高音が、たじさんの歌のまわりでしずくのように輝く。

歌詞をうたい終えると、「アアーーー」というスキャット。さらに、いちばん最後も「ンンーンンー」とハミングでしめくくる。貴重なバージョン。これもよかった。

 

「離れてもそばにいて」

聴けないかと思った曲が順にうたわれていく。「陽だまりの鳥」がないということ? そんなことはもっとなさそうだけど。

たじさんがかかとを上下させる。無邪気に、あえて子供っぽく甘えるイメージ。「わかっているわ」あたりから落ち着いていく。

カナさんのコーラス。ふと、カナさんの姿と雰囲気でうたったら、また違う歌になりそうだと頭に浮かぶ。でも、もちろんうたうのはたじさん。毎月さまざまな顔を見せてくれる。

「魂だって 夢中になれば この世の果ても 飛んでゆけるわ」が、いつもより胸に残る。

 

MC。

 

「『泡のないグラス』『透明な水』『離れてもそばにいて』ってだんだん光が差してくる感じっていうのを、この3曲でイメージしたかってん。

今あたしの中でそれができたので、みんなにも伝わってればなあと」

「そうやっていつもセットリストを決めるんですよ」

「『泡のないグラス』でつらい恋をしたけど、『透明な水』でちょっといい人できて」

「でも、また別れて」

「でも、『離れてもそばにいて』と思える人ができたという」

わあ、こういう話大好き! どんな考えで曲順を決めたかとか、めちゃくちゃ興味がある。むっちゃうれしい。

 

たじさんが前に出て足を開く。「風のファンタジスタ」だと確信してるけど、もし間違えてたらジャマになってしまうから、まだ手は上げない。

「あたしたちもみなさんに元気を与えられる、そういう人たちでありたいので」

「そうなの。もらってばかりじゃいけないの」

「そうなんですよ。みんな、引き寄せようぜ」

やはりファンタジスタだ。

強く拳を突き上げながら、緑の中で真ん中の2つのライトだけが違う色に変わっていくのを、目の上端に感じる。

最後の「引き寄せて」を強く伸ばすたじさん。ゆったり揺らしたりしつつあくまで強く。「駆け抜けて」も強く伸ばす。さらに「ええーーー」と声の力が増す。これが田嶋ゆかだ。

カナさんのピアノ。たじさんがもう一度手を上げる。同じように手を上げていたい気になる。客席もみんな手を上げて終わるのもいいように思える。だが、拍手を贈らずにいられない。

 

たじさんは手を上げたまま。イントロとともにギターの構えに変わる。カナさんのキーボードといっしょに跳ねる。右のグリッサンド

「平成ガール」

1番のラスト。「いつの間にやら夜みたーーーい アッアーン」と声を入れるのもいい。先月も聴けたし、これは定着していきそうだ。カナさんが左手を置いた位置まで右手でグリッサンドしてるのも盛り上げる。

「Wow Wow Wow Wow」でのカナさんの振り付けも、そこからの隠しコーラスを口ずさむのも全部あり。ますます成長する平成ガール。

さあ今月も後奏がすごいぞ。カナさんの両手の指が鍵盤を駆け上がる駆け下がるまた駆け上がる。後の手が前の手を追い抜いてないのが不思議に思えるぐらいの感覚。ここめっちゃ好き。仕上げは右のグリッサンド。「カナーっ!」の声援。たじさんもカナさんに拍手。

 

カウントが早くも。客席からも手を上げて「1、2、1、2、3、4」

カナさんがあの前奏を生み出す。たじさんは両手を広げ、動きをとめてうつむいている。起こした体をしならせて左手と右足をあげる。「フーッ」この名シーンが代表曲の幕開けだ。

「まだまだGIRLでいいかしら」

カナさんが楽しそうで、こちらもますます楽しくなる。

熱狂のまま「カナーっ!」の間奏から繰り返しへ突入。メロディが変わる「白い足に」のアクセントが見事だ。

後奏のたじさん。強い声を解き放っていく。さらに声を高めると、右手にマイクを持ったまま両手を広げ、そのまま豊かに伸ばしていく。オフマイクで最高の声。これも今日屈指の名場面だ。カナさんの最後の音とともに、両手を広げた姿勢で頭を下げる。「たじーっ!」

たじさんもカナさんも充実の笑顔。満足のいく歌と演奏に、この盛りあがりだもんね。

 

「ありがとうございます」

カナさんの静かな調べのなかで、たじさんの言葉。

「今日もたくさんの人に来ていただけて、『人前でね、歌えることは、演奏できることは、当たり前のことではない』っていうふうにカナちゃんもTwitterに書いてて、『ああ、そうやなあ』と思って。結局、聴いてくれる人がいないと、全然意味がないので」

いえいえ。BBガールズがライブをしてくれるから、僕らは見に来れるのです。楽しませていただけるのです。

 

カナさんも話してくれる。

「毎月こうやって足運んでくれたり、見ていただいたりして、幸せ者よね、ほんとに」

 

たじさんが聴かせてくれる。

「今年も9月になりましたが、10月 ―10月は日曜日になりますが― 10月も、11月も、12月も、また来年も、好きでいてもらえるように、がんばっていきたいなあと、思っているので、今後ともみなさんよろしくお願いします」

客席から温かい拍手が起きる。

 

たじさんのこの真摯な言葉は、心に沁みた。

僕はBBガールズのライブにできるかぎり多く来たいと、特にワンマンライブである土曜パームトーン劇場には毎月来たいと、本当に心の底から思っている。

僕がミュージシャンのファンだと言う場合、それは、発表された曲は全部買い、ライブにもできるだけたくさん行きたいという意味で言っている。

だから、僕がファンなのは、甲斐よしひろとBBガールズだけだ。

甲斐バンドを聴き始めたのは中3で、高1から今までライブに通っている。

BBガールズのライブにもずっと通いたい。

BBガールズと甲斐よしひろの共通点は、何といってもライブがすごいこと。ボーカルの声が好きであること。激しい曲もバラードも素晴らしいこと。ライブで歌詞がしっかり聴こえること。その歌詞がいいこと。BBガールズの場合はさらに、お二人のハーモニーと、カナさんの演奏も、好きなところに加わる。

BBガールズのライブは、感動させてくれ、楽しませてくれ、癒してくれる。最高だ。マイナスのことが何ひとつない。生き甲斐だと感じている。

できるかぎり多く見たいし、一回一回を大切に、すみずみまで堪能したい。

 

「それでは最後の 曲……『陽だまりの鳥』」

やはり「陽だまりの鳥」がないはずはなかった。「まだまだGIRLでいいかしら」で終わらなかった時点で、ラストはこの曲しかない。

心のこもったMCからバラードの名曲へ。たじさんの声もカナさんのピアノも繊細で。これはどうしても泣ける。

カナさんの高いコーラスとピアノにつれて、たじさんのうたが強くなる。

体の底から泣くような声から高いハミング。カナさんの最後のピアノが入ると、さらに高く澄んでいく。

いつもと違う緑のライトとともに、今日の「陽だまりの鳥」はひときわ鮮明に記憶に残るだろう。

 

「カナーっ!」「たじーっ!」

お二人がお辞儀をして舞台を去ったときは「陽だまりの鳥」の余韻で声など出せなかったけれど、短いアンコールで戻ってきてくれたときには声援で迎えた。

 

「ありがとうございまーす」

「や~、やっぱり、名前を呼んでもらえるのって、うれしいな」

「うれしいですね」

「うれしいですね」

「呼んでもいいんだぜ」

「そうなんですよ。みんな、呼んでね」

 

「明日、ここで、BB大喜利 夏の陣、やりますので」

「後でリクエスト聞こか。よかったらリクエスト聞きますね。2DAYS来てくれる人には、そういう特典があってもいいよね。曲、好きなん歌ってもらえる、みたいなね」

やったー! これはめちゃめちゃうれしい企画!

 

10月5日(土)に大阪城野外音楽堂で行われる「サウンドパーク」に、BBガールズはバンド「はんなりディスコボールシャワー」を引き連れて参加する。

そのときにBBガールズのタオルも出る。

もちろんすでに予約している。

 

「2月9日(日)のミューズホール ワンマンに向けて、がんばっていきますので、よろしくお願いします!」

 

「来月はお間違いなく。サウンドパークが第1土曜日にあるので、BBガールズのワンマンは10月の13日、日曜日になります」

 

カナさんが「アンコール、タオル持ってきた?」と聞く。

たじさんは舞台右手を示す。

まさか、開演前にチェックしていたあのタオルに意味があったとは。

「みんな、タオル持ってる人は用意しといてください。せっかくなのでタオルを使った曲を、2曲目でできたらなと思ってますので」

これは予想してなかった。タオルは持ってきていない。

 

今月もアンコールを2曲やってくれるということは、残るはあの曲。

イントロでたじさんがブランコを漕ぐみたいに体を揺らす。リラックスした雰囲気。カナさんのカラフルなグリッサンド。たじさんは半身になって右足左足を交互に出すステップへ移行。再び右のグリッサンドが彩る。

「それはウソじゃない!?」

「声が聞きたくて悶えても」の「ても」をきつく投げ放つ。

サビの前半は体の右側を前にしてのステップ。後半は逆向きになる。カナさんも座りながら体を振る。首もかしげながらの奏法だ。

曲が終わる瞬間、たじさんは左の手のひらで顔を隠した。

ついにこの位置まで来た。7月にわくわくシティーパークでもおろして、今や堂々のアンコール曲だ。

 

たじさんがステージの右端に歩いていく。手に取ったあのタオルは、京都サンガのタオルだった。読み取れなかったアルファベットは「KYOCERA」だったのか。

「ちょっと振ってみようかなと思います。また振る用の曲をつくっていくんで」

「境界線はいらない」

左手にタオルを持って歌うたじさん。僕はハンカチを振るのも茶化してるみたいに映らないかとはばかられ、いつも通り、気持ちを込めて両手を振ることにする。

「ラララ ラララ」客席からも声を強めていく。

「今日はみなさん本当にありがとうございましたー! また来月お会いしましょーう!」とタオルを振ってしめくくる。

タオルを振っての「境界線はいらない」も今日ならではだ。

 

声援に両手を振って、BBガールズは左ソデへ去って行った。

 

今月も素晴らしかった。

「夜明けの月に」も「透明な水」も「泡のないグラス」も聴けて、いつもより1曲多い全19曲。スキャットの曲である「Fai La Brava」と「Fai La Brava(reprise)」を除けば、実にBBガールズのオリジナル曲が全部聴けたわけだ!

しかも、カバーの2曲も本当にめちゃめちゃよかった!

どんな心配事も吹っ飛ぶ最高のステージ。先月あらためて感じた、「いつもすごいBBガールズのライブの中でも、土曜パームトーン劇場は特別すごい」という想いをまた確かに感じた。

何があろうとも、好きなBBガールズのライブに来ていれば間違いない。必ず幸せな気持ちになれる。

 

今日もまた進化を実感させてくれたBBガールズ。来年2月9日(日)のKYOTO MUSE、きっとものすごいライブになるね。

 

 

   ライブのアーカイブ映像はこちらです。

freshlive.tv

2019年9月7日 event space PALMTONE

 

もっとオールドファッションド

人生はミラーボール

恋してオムレツ

クランベリージャム

苦い林檎酒

夜明けの月に

SEPTEMBER

赤とんぼ ~ アデュー

ひらいたトランプ

ガーディアン・エンジェル

泡のないグラス

透明な水

離れてもそばにいて

風のファンタジスタ

平成ガール

まだまだGIRLでいいかしら

陽だまりの鳥

 

それはウソじゃない!?

境界線はいらない

 

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帰ってからのお楽しみ、来場特典のCDを聴く。

今回は何かなと思っていた合言葉、今月はなかった。

そうか、このCDが欲しくて早く来る先着10名にしか渡らないから、もう合言葉も必要ないんですね。

BBガールズの土曜パームトーン劇場(2019年8月3日)

BBガールズのプロデューサー冴沢鐘己さんからのヒントをまとめると、今月のカバー曲は「夏の歌で、男性ボーカルで、シングルになってるヒット曲で、普通ではなかなか思いつかないけど絶対知ってて、イントロを聴いたらわかる」らしい。また、BBガールズはこのライブで浴衣を着るという。BBガールズに合う、浴衣姿に似合うという条件も増えるわけだ。これら全部にかなってる歌、本当にある?
難しかったけど予想してみた。

柳ジョージ&レイニーウッド「青い瞳のステラ、1962年 夏……」
キーボード中心の曲で、イントロも印象的。甲斐バンドが1986年に解散するとき、武道館5日間の後に黒澤フィルムスタジオでの「SPECIAL LAST NIGHT」でカバーした曲。僕のような甲斐ファンならよく知っている、ということを冴沢さんも知っているはず。ただ、どれくらいヒットしたかはわからない。
しかし、何といっても、歌詞に「テネシー・ワルツ」が出てくる。5月の土曜パームトーン劇場でBBガールズがカバーした曲だ。これを絡めてくるのでは。

クリスタルキング「セシル」
コーラスがふんだんに入っているし、「大都会」「蜃気楼」よりも思いつきにくい夏の名曲。

グレープ「精霊流し
1曲はまだ予想できるかもと言われてたので、そちらを当てにいった。実質的な本命。8月だし浴衣だし。ただ、ヒントからすると有名過ぎ売れ過ぎかもしれない。

ラフ&レディ「背番号のないエース」
「You」「ロッカー室の」と掛け合いがあるから、7月の「乙女座 宮」や4月の「traveling」や1月の「中央フリーウェイ」のような名場面が期待できる。夏を示す歌詞はないが、映画版「タッチ」の主題歌で、高校野球がモチーフなので。

吉川晃司「ラ・ヴィアンローズ」
「モニカ」「サヨナラは八月のララバイ」よりは思いつきにくいかなと。冴沢さんがラジオの甲斐バンド特集で「薔薇色の人生」を弾き語りしていたことにも引っかけて。

KUWATA BAND「BAN BAN BAN」
夏を思わせるイントロ。コーラスもたっぷり。たじさんの声で聴くとより感動できそう。去年9月にSuperflyバージョンの「スキップ・ビート」を歌った実績もある。あれは去年のカバーの中で特に大好きだった。

甲斐バンド「東京の一夜」
夏ではないけど夏の曲。新宿の都庁が建つ前、そこの都有地で8月7日に行われた「THE BIG GIG」というイベントで久々に歌われ、そのライブを象徴する曲となった。その音源がシングルカットされたが、シングルでのヒットという感じではないか。

他に考えたのは、はっぴいえんど「はいからはくち」、サザンオールスターズ「Melody(メロディ)」、杉山清貴&オメガトライブ「君のハートはマリンブルー」だが、どれも上記の曲以上に条件に合っていない点が多くて、外した。

予想を7曲にしぼり、会場に入る。
声が出るように喉に油分を与えようと、火曜日と同じから揚げ付きのミニピザを注文。が、売り切れていてカルボナーラに。


2か月ぶりになってしまった「チャーリーズ・エンジェル」のテーマ。
アルバム「ラ・ブラバ/LA BRAVA」の巻頭に入っている「Fai La Brava」が、今月のワンマンライブ開幕を告げる。

「カナーっ!」の声の中、カナさんが頭上高くで手を打ちながら歩いてくる。浴衣姿だからか、たおやかな手拍子だ。キーボードの前に立ち、イントロが途切れた瞬間、左手でピースして右手であのフレーズを弾く。今日のピースは、自分の顔の方に向けて横に倒している。火曜日の浴衣ライブの「花火職人」を意識したバージョンか。スポットを浴びた浴衣は、白地に紺の花の柄。BBカメラとコラボしたときのチェキで見たのかもしれない。
声援に手を振っての、たじさんの登場。たじさんの浴衣には、ピンクと赤の花。全体はこんなに水色だったのか。今週買ったとTwitterにあがったとき、今日のライブ当日まで見ないでおこうとすぐスクロールした。おかげで新鮮に目に映る。
「もっとオールドファッションド」
軽快な曲で、たいていは歌入りで跳ねるたじさんだが、浴衣の今日はそうはいかない。その代わり可憐なステップ。浴衣ならではの名シーン。強い声やキュートな語尾で、歌はもちろんいつもと遜色がない。そのうえに浴衣での情緒が乗ってくる。
たじさんの頬の質感がいつもと違うような。親知らずを抜いた影響とは別な気がする。和服用のメイクとか、日焼け止めとか、そういうことだろうか。
間奏でカナさんを示す仕草も控えめに。と思えば、他の衣装ではないにじり出るような歩の進め方で、意外に速く前に来る。そこからはサビの繰り返し。たじさんの歌にお二人のハーモニーも堪能できる。


「たじーっ!」の声に両手を振りかけたときには次のイントロが始まっている。すぐに曲の世界に入り、交互に肩を入れるようなステップ。
「苦い林檎酒」
お二人の浴衣が真っ赤に染まっている。
淡路島、浴衣ライブ、今日と3回とも聴けたが、全部違う「苦い林檎酒」だ。
ささやきではなく、小さめの声での「カナ」。カナさんはいつの間にか白い光を受けている。舞台左に赤いたじさん、右に白いカナさん。
たじさんのスキャットに遅れた尺八が絡んでくる。きれいな声。あるいは、切なげに大人っぽく。今日は特に澄んだ「アーーイ」が耳に印象的。
美しいスキャットの後に自分の声を混じらせるべきではない。ここは叫ばずに、力一杯拍手した。


クランベリージャム」
たじさんが特によく動く曲のひとつだけど、今日は浴衣で控えめに。そういえば、去年の7月には、浴衣姿でその日だけの特別アレンジで聴かせてくれたのだった。
クランベリージャム」は今日の大きな注目ポイント。この曲で、先月たじさんが初めてまわったのだ。振り付けやアクションが大きい曲はいくつかあるが、たじさんが回転することはまずなかった。定着させるべき素敵な動きだと思うし、まわるのを期待しているとラジオにメールも送った。その後、親知らずを抜いて痛みがあるということで、「歯が痛いのだから無理してまわることないですよ。おだいじになさってください」とラジオにコメントしようと思っていたが、適したタイミングがなくなり、書き込めなかった。浴衣ということもあって、やはり今日はまわらない。それでいいのです。と思ってたらまわった!! サビの繰り返しの後で。すかさず「フーッ!」って声をあげる。たじさんもカナさんも笑顔になった。そりゃあここは声を出して反応するところでしょう。
うれしさいっぱいで最後の「one more jam one more love」を聴く。
ライブのかけがえない思い出が、またひとつ増えた。

3曲終わった時点で、「ガーディアン・エンジェル」は取ってある状態だ。これはアンコールでやるのでは。アンコールを2曲してくれるようになった3月以降、アンコールの1曲目は毎回変わっている。まだそこで歌われていない「ガーディアン・エンジェル」は有力候補だ。


「浴衣で登場しました、BBガールズでーーす!」
最初のMC。
「今日は、前半戦はしっとり、お楽しみいただこうかなと、思っております」
おお、バラードを前にかためるのか。


湧きあがる静かさ。刻まれるリズム。カナさんの透き通った高音が寄せてくる。
「透明な水」
淡路島のアップライトピアノバージョンよりは速いテンポ。
「夏も終わるわ」の下げない感じが胸に残る。
タイミングを後に引き気味にうたっているように思えたたじさんが、「あなたの鼓動にも 届くのに」はスッと切る。この緩急。
後奏でのハミングは今日はなかった。その日ごとの「透明な水」がある。


「離れてもそばにいて」
カナさんのキーボード。一音ずつではなく、片手で押さえた全部の音がかたまって攻めてくるように聴こえる。こういう感覚はめずらしい。
ニューバージョンの歌詞。そこを飾るようなビブラート。
サビの詞は「今はそばにいて」「だけどそばにいて」「もっと抱きしめて」と高まっていくのだな。


「陽だまりの鳥」を前半でうたう展開もあるかと思っていたら、ちょっとアップテンポな曲が来た。
「それはウソじゃない!?」
もうひとつのアンコール候補とも思っていたから、これでますます「ガーディアン・エンジェル」の線が濃くなった。
貫禄を感じさせる強いの、垣間見える弱気、愛くるしく甘い語尾、突き放した歌い方、サバサバした感じ。こんなにも声の色が変わる。しかも「シュビドゥビドゥビドゥバッパー」のハーモニーも楽しめる。ああ、やっぱり「それはウソじゃない!?」が初披露された7月のわくわくシティーパークに行きたかったな。BBガールズの魅力を大いに伝えられる新曲だもんね。
最後のサビ。たじさんはつま先でステージを打つようなステップ。カナさんもキーボードの前に座りながらにして左右に体を振っている。お二人の動きがシンクロしてる。これもいいなあ。毎回の決めにしてほしい。


MCで夏の話。
カナさん「浴衣って、涼しくなるために着るものですね。昔の人はこれを寝巻にして着たはったわけですけど」、すごく暑いらしい。女のひとの浴衣の感じはわからないが、意外と暑いものだとは知らなかった。

カナさんからのお知らせ。「大事なことを言っておきますと、浴衣姿の私たちはここで最後ですので、写真を収める方は収めておいてください。 立とか? 立とか?」
前に出てお二人で並ぶ。「せっかく着たので、撮ってください」とカナさん。
予定になかったみたいだけど、しばし撮影タイムになる。今日はずっと浴衣なんだと思ってた。今月も衣装チェンジあるんですね。
「おそらく、もう浴衣でライブっていうのは、今年はないかなと思いますので」

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「夏らしい曲をいきましょう」「聴いていただきたいと思います」
ここでカバーが来るとは。これまでは毎月ずっと御色直しとMCの後だった。
カナさんが爽やかなイントロを奏でる。たじさんが歌い始める。
知らない曲だった。
やさしめの世界観かな。
サビで「とどけ」「とどけ」「心」「心」と、たじさんに次いでカナさんが歌う。やっぱりこういうの好きだ。あと、この部分は聴いたことがある気がする。
影がよぎる詞もあるが、たじさんの声はカナさんの演奏と同じく爽やかだ。
サビの繰り返し。「時よ」「そっと」で初めてカナさんが先に歌う。
オフコースの「夏の日」という曲らしい。きっとヒットしていたのだろう。僕が知らなかったのは、甲斐よしひろのラジオ「サウンドストリート」で、オフコースの曲をかけないノリがあったからかもしれない。


カナさんが「夏が来れば思い出す はるかな尾瀬」の「夏の思い出」を弾き始める。僕はもともと童謡や唱歌が好きだけど、カナさんの演奏だとさらに好き。美しい前奏や、飾る音がほどこされて、シンプルな原曲が見違える調べになっている。BB大喜利の表彰式でもそうだ。うまい人が弾くとこうなるのだな。
「夏の思い出」が1番の前半までで終わっていく。すぐにたじさんの歌が入る。高いささやくような声で。
「しあわせですか しあわせですか あなた 今」
さだまさしの「しあわせについて」だ。
意外な選曲だと感じる。夏のイメージはない。しかし、サビの後にカナさんの前奏が入り、たじさんが1番を歌い出すとすぐ、この曲がカバーされた理由がわかった。
「どうぞあやまちは 二度とくり返さずに あなたは必ず しあわせになってください」
戦争で亡くなられた方の思いを歌っている。おそらく若くしてしあわせをつかみきれずに亡くなられた方が、死を前にして僕らに語りかけてきている。自分が今の日本で自由に生きられていることのありがたみ。この状況までつないでくださった方々。そういうところに思いがはせられる。
愛する人と めぐり逢えたら 抱きしめた腕を ゆるめてはいけない」
愛する人とめぐり逢えたにもかかわらず、時代に引き裂かれた方が、教えてくれている。
再びサビが来る。カナさんのコーラスが入る。たじさんが「人を愛するよろこびー」と伸ばした声が豊かだ。生き生きしてる。自分の不幸をうらむ気持ちよりも、みんなのしあわせを願う思いが強く込められた歌だから。
とてつもない大きな愛情に泣けてくる。
「ありがとうさよなら 生まれ変われたならば」
覚悟を決めた方が、来世の望みを告げる。他の人たちのしあわせを自分のことより先に語っていた方の思いが、「しあわせになりたい」であふれる。
「ひとりひとりはみなとてもやさしいのに 何も傷つけ合うことなどないのに」
スケールが広がった。世界じゅうのことへと。先月の「瑠璃色の地球」に続いて、人類愛を感じる。さらに泣けてくる。
「みんなみんなしあわせになれたらいいのに 悲しみなんてすべてなくなればいいのに
しあわせですかしあわせですかあなた今 何よりそれが何よりいちばん気がかり」
ひとりひとりみんなのしあわせを願ってくれる気高く尊い存在。その祈りが、たじさんの声を通して沁み入ってくる。自分もそう祈りたい気持ちになってくる。
僕の悩みなんて、小さなことに思えてきた。嫌なことやつらいと思ってたことがどうでもよく感じられてきた。救われる思いで、もっと泣けてくる。
自分の心を形にしたイメージが浮かぶ。全体に丸みを帯びた、やや横に長いやわらかい物体。「しあわせについて」を聴いているうちに、その心の表面から生えていたトゲが抜けていく、心にプツプツ開いていた小さな穴が全部ふさがっていく。そんな感覚。自分の心が像として見えたことなんて、初めてだ。
最後の詞を歌い終えるたじさんの目は、天を向く。祈りを届けようとしているのか。宇宙に浮かぶ地球という名の船を感じているのか。
浴衣の右と左の袖を体の前で折りたたむようにしてから、たじさんがおじぎをした。
これほどの感動をくれるなんて、BBガールズは最高に素晴らしい。いくら控えめに言ったとしても、僕の好みにぴったりの音楽だ。
今なら、よっぽどのこと以外なら、何でも受け入れられる気がする。

おじぎをし続けるたじさん。抒情的なインストが流れ、ライトが落ちると、お二人がもう一度おじぎをする。拍手の中を左手へ歩み去る。
このインストが郷愁を誘うような曲なのだ。「しあわせについて」の情緒が途切れないように配慮されている。僕はずっと目がうるうるしている。「しあわせについて」の歌を演奏を詞を思い返し、ひたり続ける。


マイクスタンドとキーボードに、交互にスポットが当たる。BBガールズを象徴するようなライティング。これ、好きだ。
まさかのイントロ。
「ガーディアン・エンジェル」
アンコールの最初ではなく、ここに持ってきたか。カバーを前半でやるとも思ってなかったし、ライブで予想を裏切られるのは新鮮でわくわくする。
カナさんが頭上で手を打ちながら歩いてくる。たじさんは両手を上で振りつつ走っての登場だ。浴衣とは打って変わっての躍動感。衣装でこうも変わるんですね。お二人とも、斜めに細いラインが入ったノースリーブのワンピース。髪も着物向けのアレンジから戻っている。
間奏に入るところで、たじさんがカナさんに向けて両手を揺らす。ちょうど同じタイミングでカナさんのキーボードが鳴る。わあっと思ういいシーン。
こんなかっこいい曲に乗って手拍子をしながら、僕はまだ泣けていた。どういう感情なんだ。「ガーディアン・エンジェル」を楽しんでいる中でも、「しあわせについて」の祈りと救いが残っているみたい。


「たじーっ!」と叫び終わる頃には次のリズムが始まる。
「ひらいたトランプ」
前奏から聴けるたじさんのスキャット。カナさんのピアノ三連打。コーラスが重なるときめき。強い声を聴かせてきてからの、しっとりとした「呼ぶのー」。間奏へいざなう「アイ」のささやき。背中を向けるたじさん。毎回違ったように聴こえ、いつも心惹かれるカナさんのソロ。「クインさえねじふせてよ~お~」のフェイク。「枯れるわ」のやさしさ。「ナナナ」をはさんでから最後は声を張るライブバージョンの歌い方、今日は「本物の愛をー」で短く切ったと思ったら、「呼ぶのおーーーーーー」と強さと美しさを兼ね備えた声を伸ばす。後奏でも強めたり透き通らせたり変幻自在のスキャット
今日も「ひらいたトランプ」は見せ場がいっぱい。そんな中でも僕はまだまだ泣けているのだった。


今月はここで「長いMC」

浴衣を脱いだ解放感。帯を解いた瞬間の気持ちよさ。「動ける、涼しいー!」

前半でカバー曲が終わるというのは、どうしても浴衣で歌いたかったがため。

「浴衣で激しい曲歌うのなあ」

クランベリージャム」でたじさんはまわるのか問題。「まわってよかった」「しずしずと歌ってたんですけどね」

「夏の日」のコーラスは、「カナちゃん大いそがし」。Twitterの #ふたりでできるもん でも歌ってくれるっぽい。
「冴沢さん、ハモリのたくさんある曲をいっぱい持ってきてくれる」

「歯が痛すぎて、やっと固形物食べた」半熟味付きゆで卵。
カナさんはアメリカンドッグとコールスローが大好き。

「外は暑いんですけれども、しっとりもしつつ、盛りあがりもしつつ、今日は楽しんでいただければなと思います」

BBガールズの「ラ・ブラバ/LA BRAVA」Tシャツ。紫のBB大喜利Tシャツ。

カナさんが拡散している、寝てるときが熱中症になりやすいという情報。
これにはめちゃくちゃ納得している。起きた瞬間、部屋が暑くて頭が痛くて、ということが何度かあった。ラジオ「ダイアンのよなよな」の「津田の未来は明るいぜよ」のコーナーのネタを朝まで、というか次の日の昼近くまで毎週書いていた頃は特に強烈だった。
BBガールズのラジオで、寝る前にコップ1杯の牛乳を飲むのがいいと聴いてから、実践している。おかげさまで快調だ。

こんなふうに、BBガールズがライブのことや曲のことや、他のいろんな話をするのを、聴くのが好きだ。
去年のお正月に、BBガールズのラジオ「まだまだGIRLでいいかしら」を聴き始めたときから、そうだった。


「寝苦しい夜も、この曲を聴いて」
「夜明けの月に」
カナさんが弾き始める前のイントロはなく、カウントから。前奏はキーボードの演奏が2種類聴こえるような感じ。
聴けた! 今いちばん聴きたかった曲が聴けた! 7月の土曜パームトーン劇場のアーカイブで、「乙女座 宮」「瑠璃色の地球」「夜明けの月に」は必ず毎日2回聴いていた。つらいときに寄り添ってくれ、勇気づけてくれる曲。今日の曲目が決まる頃まで、3週続けてラジオにリクエストした。
たじさんは静かめにていねいにうたっているように思える。先月も癒された「歌にのせて」のやさしさ。
「寒い風が吹くから そばにおいで」
「もしひとりになっても 泣かずにいて」
「すぐに朝は来るから 震えないで」
心に沁みてくる。泣けて泣けて仕方がない。このバラードを聴いたなら、当然のことだ。
今月「夜明けの月に」を聴かせてくださって、本当にありがとうございます。


拍手はやんでいないが、たじさんはもう前に出て拳を上げている。緑のライトは芝を表しているのか。
「風のファンタジスタ
これも勇気をくれる曲。先月も「乙女座 宮」「瑠璃色の地球」「夜明けの月に」「陽だまりの鳥」「風のファンタジスタ」でひとセットという並びだった。
今日のたじさんはしゃがみ込んだ後、低い体勢のままアクションを続けてくれる。ライブの定番曲がまた進化していく。
「耳をかすめ」の語尾を蹴り飛ばすのもいい。
僕も強く拳を突き上げてはいるが、やはり泣ける。今日は何を聴いてもずっとうるうるしているのかもしれない。


「恋してオムレツ」
前奏の振り付け。ついクセで右から始めてしまうが、見た目がたじさんと同じ側になるように修正する。
カナさんといっしょに「シュビドゥビ シュビドゥバ」と、人に聞こえないくらいの小ささで口ずさむ。
「ワー」で両手を弧を描くように広げる。カナさんが笑う。僕もしぜんと笑顔になる。
間奏の振り付け。これもたじさんに合わせる。片手ずつだし、カラオケでもやってるから、これは合わせやすい。
2番の「ンー」。カナさんの動きはこのところ片手が定着してきてるから、シンクロさせようと左拳を頬に当てたら、何とカナさんは久々の両手バージョン。握った両手を口元に持っていく、アイドルのようなポーズ。やった後にまた笑顔。僕も笑ってしまった。ああ、めっちゃ楽しい。
3番。「イェイ」でカナさんは両腕を伸ばしてダブルピース。動きが大きいのいいぞ。たじさんはカナさん側の左手でピース。
「優しく 包んで」で、カナさんがイスを振ってたじさんと体の向きをいっしょにしてるのも素敵。
最後はもちろん、たじさんがカナさんのもとへ行って、パーにした手をそれぞれ外へ伸ばす。
いつの間にかうるうるは消えていた。もうひたすら楽しいばかりだ。


カラフルに明滅するライト。しかし曲は始まらない。「たじーっ!」って叫ぼうかと思ったが、歌入りのじゃまになるかもと思って遠慮した。
たじさんが「行くぞー!」と左拳を上げ、ギターが聴こえてくる。ああ、叫べばよかったな。「平成ガール」だ。
歌い出しからたじさんのアクションが大きい。他の曲に負けじと進化していく「平成ガール」
バンドバージョンじゃないけど、「Wow Wow Wow Wow」でカナさんが大きく手を振る振り付け。他の隠れコーラスも口ずさんでる。うれしいな。みんなでやりたいね。
たじさんは「君のルーツも聴かせてーーーエッアーン」と歌い切る。
ギター。カナさんが低音をひとつ響かせる。続けて両手の指が小刻みに鍵盤を駆け上がる駆け下がる。ちょっと前衛寄りの音どもが狂ったように胸を躍らせる。たじさんも髪を揺らしてめったくたにエアでピアノを弾く動作。最後はカナさんの右のグリッサンドが走り抜ける。たじさんも同時に両手を大きく払う。最高だ。僕は「カナーっ!」って叫ぶ。
淡路島での「まだまだGIRLでいいかしら」の間奏を結実させたような演奏だった。こんなにすごいんだぞ。いつも同じだと思ったら大間違いだ。


跳ねるたじさん。
「人生はミラーボール」
めずらしく最初の「歌わせて」をささやくように歌うと、「フーッ!」と高い声を一閃、それから吐息を聴かせる。歌詞の通り自信満々の歌姫だ。
「Are you lady?」でカナさんが、左手の人差し指で客席を横にずうっと示す。これもいい動き。
お二人が視線を交わしてコーラス。こういう瞬間を見るのも、ファンはうれしい。
僕がTwitterのヘッダーにしているいちばん好きな歌詞のところで、お二人の声がクロスする。
「もっとほら叫んで Ahーー」の後、特に合図はいらない。今月のたじさんは客席に任せてくれた。カナさんとともに人差し指を出した両手を上げる。「BBガールズ!!」
ここも最後はいつも通りじゃない。カナさんが高音を連打して曲をしめくくった。


「ワン、トゥ、ワン、トゥ」カナさんが両手を上げてカウントを示す。たじさんは「スリー、フォー」をささやき声にする。
「まだまだGIRLでいいかしら」
「フーッ!」両脚を曲げて高く跳ぶたじさん。とても細かい汗が舞い、ライトに光る。
そこからはもう、ステージと客席が一体となった熱狂へ。この会場event space PALMTONEだってステージが近い。すごい迫力。
サビの繰り返しへ渡す、高くなる「歌っていいかしら」で頭を振るのもいいな。
後奏。強いスキャットを一度いつもより早く切るたじさん。再び声をあげ、伸ばしていく。最後は跳ばずに体をしならせた。またまたいつもと違う動きだ。


短いアンコールから、まずカナさんが帰ってくる。続いてたじさん。

淡路島のライブからもうそろそろ一週間。「一瞬じゃない?」
今日ははるばるその淡路島からのお客さんも来てくださっている。

カナさん「すごい今日、あたしテンション高いと思いません?」
演奏もアクションも最高でした。

浴衣でキーボードを弾くのは実は大変。

たじさんは先月のKYOTO MUSEでノースリーブデビュー。

来年2月9日(日)、バンドを引き連れての京都ミューズホールでのワンマンライブ。
「絶対損はさせませんので、みなさん是非」

来月は7日が土曜パームトーン劇場。翌8日(日)がBB大喜利 夏の陣。

「最後の最後まで、心をこめて歌いたいなと思います。今日はみなさん来ていただいて本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします」


カナさんの高音から。
「陽だまりの鳥」
アンコールが2曲になった3月に、同じように1曲目にうたわれたバラード。
たじさんは弱めの声でうたっていく。はかなげだけど、きれいでしっかり届く。
ふと見ると、たじさんの首元が汗で光っている。
サビの繰り返し前から強まるたじさんの声。カナさんの高いコーラスがともに行く。
後奏のスキャットもきれいに。それがさらに澄んだハミングへと移ってゆく。


「境界線はいらない」
「みなさん、大きく手を振って、最後の曲をフィナーレを、みんなで歌って飾ってくださいませませー」
前奏のたじさんはリラックスしたふうで、「ニャニャンニャン ニャンニャンニャニャンニャンニャン」って口ずさむ。
「誰が勝手に決めたー 隔たるものがあるとぉ決めたんだぁー」強めの声で語尾を投げていく。
浴衣ライブで聴けなかったCメロも、もちろんしっかり聴ける。
「みんな手をあげろ」という必要もない。「ラララ ラララ」両手を振って声を合わせる。たじさんが手を振りながら客席を見てうなずく。「もっと歌っていいよ」の合図だ。「ラララ ラララ」声を高める。たじさんが「来て」と縦に手を振る。「ラララ ラララ」たじさんが耳に手を当ててみせる。「ラララ ラララ」
最後の曲が終幕に向かう。たじさんとカナさんが顔を見合わせる。うれしくてしょうがないという表情。いっぱい準備して、ずっとがんばってきたワンマンライブが、今月も大成功に終わるのだ。
たじさんが手を上げる。「みなさん、今日はどうもありがとうございました。またお会いしましょうー」カナさんも声を出す。
カナさんの最後の音で、たじさんが跳ぶ。「フーッ!」

「たじーっ!」の声援に両手を振り、「カナーっ!」の叫びに両手でスカートをつまんで持ち上げる礼をして、BBガールズが去っていった。


本当に最高のライブだった。
クランベリージャム」でまわるたじさん。8月に聴く「しあわせについて」の大きな祈り。そこからはずっと泣けて。「夜明けの月に」も聴くことができた。「恋してオムレツ」からはとにかく楽しかった。盛り上がる終盤の攻めた感じも大好きだしかっこいい。

BBガールズは他のライブも素敵だし、その日しか見れない演奏も見せてくれるから、どれも行きたい。
でも、土曜パームトーン劇場はやはり特別すごい。段違いだ。BBガールズのお二人にとっても、この毎月のワンマンライブは別格のはず。この日を大切にしている思いが、「これこそが私たちのステージ」という主張が、伝わってきた。

この上なくしあわせな一日だった。
この夏は食欲もなく、すくすくとやせ続け、胃袋もすっかり小さくなってしまったが、今日はおはぎを買った。最高のライブを見れたお祝いだ。
特典CDも、本当に本当にうれしかった。
浮かれてしまって、何をするのもうれしくなる。
僕はBBガールズのファンでよかった。
天国の一日だった。


 ライブのアーカイブ映像はこちらです。


2019年8月3日 event space PALMTONE

もっとオールドファッションド
苦い林檎酒
クランベリージャム
透明な水
離れてもそばにいて
それはウソじゃない!?
夏の日
夏の思い出 ~ しあわせについて
ガーディアン・エンジェル
ひらいたトランプ
夜明けの月に
風のファンタジスタ
恋してオムレツ
平成ガール
人生はミラーボール
まだまだGIRLでいいかしら

陽だまりの鳥
境界線はいらない


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グッデイゾードファッションド

夏だ! 浴衣だ! パームトーン祭り!(2019年7月30日)

カナさんが籾井優里奈さんと「サウダージ

近い席でしっかりキーボードの演奏を見れた。あんなに関節を立てて弾くものなんですね。いろんなところに全部感心してしまう。

「ピアノだけでこの曲をやるのは初めて」ということもあってか、弾きなれたBBガールズの曲みたいに「どうとでも弾きこなしてやるぜ」という雰囲気ではなく、より引き締まった感じに見える。

コーラスも聴けてうれしい。あらためて聴くとやはりいい曲ですね。

 

右にBBガールズ、左にアコースティックギターの伊藤直輝さん。

「カナちゃんがめずらしく、ハンドマイクで歌ってくれます」に拍手。

「Mr.サマータイム

左右のステップを合わせるたじさんとカナさん。こういうBBガールズもいい。

「ハチのムサシは死んだのさ」も生で聴きたいのだ。また「オールリクエスト! ベスト30歌謡曲」やってください。僕の出張がない時期に。

淡路島で聴いてよかったサーカスのカバーがまた聴けるよろこび。一昨日見た印象、わくわくシティーパーク in 淡路島のブログで書いたこと、昨日カラオケでこの曲を歌って気づいたことも頭に残っていて、さまざまなところに注目できたし、それ以前にとにかくよかった。

この曲の伊藤直輝さんの声には夏を感じる。胸に後悔がある分、気だるく切ないあつさ。

 

カナさんがキーボードの前に座って、「あー、安心する」 

たじさんは、次の曲は直輝さんがメイン だからと、カナさんのそばまで下がる。いつもの間奏でもそうだけど、たじさんは他のメンバーを目立たせるために引くこともできるスター。

カナさんがきれいな高音を奏でている。たじさんが曲紹介で「『元祖OPP!』のこの3人のメンバーで」と話し始め、ラジオや3人のことが聴けるかとわくわくしたが、それは叶わなかった。

真夏の果実

この曲の前奏、こんなにきれいな音でいっぱいやったっけ。カナさんのキーボードの高音が本当に素敵。

うたい出しはたじさん。「泣きたい気持ちは」から直輝さんに交代。Bメロも直輝さんがうたい、たじさんの「アーーーー」「ウーーーーウーーーーウーーーー」という美声のコーラスが来る。サビはカナさんも加わって三人のハーモニー。

2番は直輝さんからたじさん。Bメロは直輝さん。

たじさんの「ウォオオ」からCメロへ。

後奏ではたじさんがスキャットを高く低く聴かせ、ハミングで終える。

歌も演奏もコーラスもよかった。

 

 

クイズ大会。

まっすんさんがMCで出題もする。優勝賞品はまっすんさんのギャグ。

直輝さんの第一答で、これはわざと間違える大喜利なのだと知る。

基本、答えるたびにまっすんさんがノリツッコミをしていく。

BBガールズがいい答を言ったときはBBガールズうちわを掲げるという自分ルールもできた。

直輝さんの「ロッケンロール!」という答に、まっすんさんは「オーッ!、バッバッバーッ」とエアギターでノる。全部ノリツッコミしなくてもいいのに、「オーッ!」はさまなくてもいいのにと思えて、めっちゃ笑ってしまった。

特に好きだった答は、カナさんの「レシート」とあきさんの「パンツ」。

たじさんが6問中4問正解して優勝。優勝賞品のギャグは土曜パームトーン劇場でやる必要はないと、僕は思います。

 

休憩後。いきなり「まっすんラップ」

直輝さんもダンサーに加わる全員参加バージョン。

ここに来る電車の中で淡路島の動画を見て振り付けを確認していた。近いあきさんとカナさんを見ながらパラパラを踊ったが、いちばん難しいと思ってた2番のAメロが、やはりうまくいかなかった。まっすんさん越しにときどき見えるたじさんは、見えるたびに表情が全然違っていた。

うちわの2つめの使い道が見つかった。

女性ダンサー4人の上から顔を出すまっすんさんを、長身の直輝さんが隠して終わった。

 

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

アコースティックギターの直輝さんをはさんで、左にたじさん、右のキーボードにカナさん。

たじさんが手に持っているのは、たぶん「元祖OPP!」でも見てたレモンのシェイカー。

たじさんのシェイカーから曲が始まる。「シェイカー! 田嶋ゆか!」「たじーっ!」

「FLY」

「キーボード、カナ」「カナーっ!」

切れた弦を振り払って演奏し、歌う直輝さん。

「フラーーーーーイ」「スカーイ」でBBガールズがコーラス。直輝さんの「with you」の後にたじさんが「with you」と続けるのも聴けた。

 

カナさん「私たちもこの日だけっていうのがすごい好きなので、今日はBBガールズの曲も、この日だけのバージョンで」

たじさんが引き取る。「だけのバージョンでお送りしたいなと思います。聴いてください、『苦い林檎酒』」

カナさんのキーボードは低め中心。跳ねるような、ときどき少し間を空けるような独特のリズム。おしゃれでかっこいい。これもジャズっぽいと言っていいのだろうか。

浴衣の袖をつかんだりしていたたじさんが歌い出す。今夜の「苦い林檎酒」のヒロインは弱さや深刻さより、ちょっとした余裕を感じさせる。

カナさんの不意の高めの音にドキッとするが、もちろん決してたじさんの歌をうすれさせることなく、胸弾むアクセントになっている。

「あいしてーるー」という生のコーラスが好き。

「カナ…」のささやきからの間奏はなし。サビの繰り返しから、最初の歌詞に戻っていく。後奏に入り、たじさんが強い声を高める。ああ、これは急に「ダッダッ」って切るように曲が終わってしまうのかも。それもかっこいいだろうし、でもそれだといつものたじさんの声が聴けないし。

息をのむように見ていると、後奏は続いた。艶やかで昂るような、ときに気持ちを伝えるためにささやくような、たじさんのスキャットがたっぷり聴ける。やはりここは見せ場だ。

存分に声を聴かせてくれたたじさんが、膝を折ってマイクスタンドの向こうに沈む。

キーボードのみの、今日だけの「苦い林檎酒」、最高だった。

 

「境界線はいらない」の前奏。

 籾井優里奈さん、あきっすん、伊藤直輝さんと、1組ずつ呼び入れていく。

直輝さんたちはサビで手を振ってくれない。まっすんさんはカナさんの隣に行ってキーボードを弾くふり。

祭りのノリがどんどんきつくなっていき、Cメロを聴くことはできなかった。

 

 

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