名古屋には、ツアー初日の三郷以上に僕の甲斐ファン仲間がたくさん集まった。僕が 「三郷は史上最高のライヴやった」と言うと、「初めてライヴを見た感激ってあるやん？あれ より上？」と聞いてきた。今回のツアーは、今までライヴに通ってきたからこそのよろこび （念願の曲が初めて聴けたり、懐かしい曲が聴けたり）があるから、それ以上やと答えた。 まあ、ライヴは１回１回最高やねんけど。それにもちろん、このツアーで初めて甲斐のステージ を見た人でも楽しめるし、甲斐の魅力を大いに感じることができるだろう。
ツアー グッズが売られている。そういう意味でも、三郷は特殊な状況やった。
僕は金がないので、大阪まで買うのをがまんするしかない。
今日はラヴ マイナス ゼロ ツアーのＴシャツを着て来た。高校のときに買ったやつだ。 半袖じゃないと暑い。それに、昔の曲が見られるから、古いＴシャツを着たかったのだ。
席は三郷と同じように左の方やったけど、ずっと真ん中より。それに、近い。今日は ９列目で見られるのだ。
オープニング。「ブライトン ロック」にみんなが驚いているなか、今日は１番最初から 甲斐といっしょに歌うことができた。
「ＯＨ ＹＥＡＨ！」という声がこだましている。三郷では舞いあがっていたので、これに も気づいていなかった。
いつものように名古屋の客たちが熱狂していく。
「嵐の明日」が終わる。次は、楽団コーナーや。
でも、ドラムセットが運ばれてこない。おや、と思っていると照明がついて、ステージの １番前に出て来てる甲斐とジョージが映しだされた。
ジョージがギターを弾き始める。独特のフレーズが鳴る。みんな大歓声。 「テレフォン ノイローゼ」や。
「テレフォン ノイローゼーＡｈー」と客が歌う。僕はもちろん、客のパートも甲斐の ところもずっと歌いっ放し。
三郷でやらなかった曲が聴けて、うれしかった。しかし一方で、「安奈」や「メモリー グラス」がかわりになくなってたらどうしよう、という心配もした。
でも、だいじょうぶやった。甲斐がこう言ったのだ。
「よかったらいっしょにうたってくれよ。俺のクリスマス ソングだ」
ＭＣで「バス通り」の名が出ると、めちゃめちゃ盛りあがる。すごい歓声。もうあとひと 押ししたら、やってくれそう。甲斐もほんとはやりたいのではないか。
僕は、もちろん「バス通り」うたってくれたらうれしいけど、せっかくなら「冷たい愛情」 とか「この夜にさよなら」の方がもっとうれしいなあ、という感じ。
いっしょに三郷へ行った連れから聞いていたので、「ノーヴェンバー レイン」のとき、 ドラムスの大久保選手に注目してみた。
すると、本当に彼はうたいながら叩いていた。マイクもないのに、ちゃんと気を入れて 演奏してるっていう様子で、うれしい！ドラムの音もズシーン、ズシーンと重量感と響きが あって好きや。タタタタというタイトなツトムのプレイとまた別の魅力がある。
「港からやって来た女」のイントロが流れる。「キャー」とか「ヒャー」とか言って跳び あがってよろこぶ客席。「フーッ！」は今日も２回。
「きんぽうげ」では、ジョージだけではなく、武藤さんも前まで出て来る。三郷のときは、 甲斐が「出ろよ」という身振りをしたのだが、コードが足りなくて来られなかったのだ。 「テレフォン ノイローゼ」とならんで、三郷のステージから改良された点だろう。
「ＬＡＤＹ」
４日前とライトの感じがちがう。赤い円のライトがステージ後方に等間隔で横に ならんでいる。三郷では、２つずつひっつけてあったのに。やはり、舞台の広さがちがうの だろう。この名古屋市民会館は、４階まであるほどの大きさやし。
「嵐の季節」
客に合唱させるところでは、甲斐が「ワン モア タイム！」と言ってバックに指示し、 ひとまわり多く歌うことができた。
後半めちゃくちゃ盛りあがる。今日は２回目のアンコールでも甲斐コールがあった。 でも僕は例によって、新曲の余韻にひたり、黙っていた。
出て来た甲斐の言葉。
「みんなのパワーを吸い取って、俺は不死身になっていく」
「破れたハートを売り物に」では途中、客だけに歌わせてくれた。
いっしょに名古屋まで来たたくさんの仲間たちも、全員大満足。僕がベストライヴと 言ってたのも、納得してもらえたと思う。
氷のくちびる
風の中の火のように
ダニーボーイに耳をふさいで
絶対・愛
裏切りの街角
嵐の明日
テレフォン ノイローゼ
安奈
メモリー グラス
ＴＨＡＮＫ ＹＯＵ
ノーヴェンバー レイン
港からやって来た女
きんぽうげ
ＬＡＤＹ
嵐の季節
冷血（コールド ブラッド）
漂泊者（アウトロー）
翼あるもの
渇いた街
橋の明かり
光あるうちに行け
愛と呼ばれるもの
