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KAI 30th ANNIVERSARY TOUR ENCORE ”アコギ”なPARTY 30

2005年3月12日(土) 神戸チキンジョージ

 

 仕事の時間を変更してもらい、早めにあがる。駅で腹ごしらえをしてから、神戸は 三宮へ。開場時間を過ぎたチキンジョージに滑り込んだ。

 早々にSOLD OUTの報が流れていたチキンジョージは、すでに混みまくって いた。客席左後方の扉を抜けると、すぐ脇に何とか場所を確保したといった趣きの グッズ売り場。段の高い後方スペースに、立ち見の観客たち。右端のカウンターへ ドリンクチケットを引き換えに行く余裕もない。人々の間を縫って、前のイス席へ。 
 僕の席は右寄り。イス席の中ではだいぶ後ろの方。最前列からぎっしりとイスが 詰め込まれていて、かなり窮屈だ。しかも、僕の前のあたりは列が歪んでいて、前列の イスが自分の足元まで迫っている。イスにも種類があったみたいやけど、僕の席はただの 円イス。何とかイスの下にカバンを置くと、もはや自分の足を下ろす場所もない。イスの 脚の途中の輪っかに両方のつま先を乗せるという不安定な体勢で、ライヴに参加するしか ないようだ。イス席でも最後尾だけは一段高くなっていて、席まわりにもゆとりがある ねんけど、僕のイスは前後左右びっちりと取り囲まれている。 
 これだけ人が密集していると、暑い。空気もよどんでいるように感じる。天井高く で大きな羽根が廻されているが、用をなしているとは思えない。気分が悪くなる人が出る んじゃないか。そんな心配をしつつ、開演を待つ。

 ステージ奥上方には、「CHICKEN GEORGE」の文字が光っている。 1996年のライヴを思い出す右手の階段は黒い幕で 覆われている。

 甲斐がステージの中央に現れた。大歓声。僕は立ちたかったけど、立てない。それ 以前に、足を床に置くことさえできひんねんから。何人か立ち上がっているファンもいる が、やはりぎゅうぎゅうづめで立てない人も多いようだ。何とか気持ちは伝えたくて、 僕は繰り返し叫んだ。「甲斐ーっ!」

 甲斐のアコギが”My name is KAI” の「ブライトン ロック」を思わせるように高く響く。しかし、この移り行く音色は 間違いなくあの曲のコードや。初日の岡山では 舞い上がって気づけへんかったけど。小節の最後を2音ずつ弾くところも、まさにこの 歌だと告げている。 
 「ちんぴら」 
 「お前にすがりついーたー」「溺れていったーのーさ」甲斐はサビ前の最後を 伸ばして歌う。この歌い方はこのツアーが初めてかもしれない。 
 「傷つけることも」からはストロークを減らして、じっくり聴かせる。 
 ラストの繰り返し。「恋をささやくことさえも」を、甲斐はささやく声で うたった。

 松藤が加わる。岡山で言ってた通り、「感触(タッチ)」はアンコールにまわった のだろうか。松藤の出番が1曲早まると、それだけでもライヴの印象がけっこう変わる。 
 「裏切りの街角」 
 甲斐は語尾を伸ばさずに響かせる。甲斐の声にひたれるうれしさ。 
 「チュッチュルル チュルルッチュチュチュチュ」の後は甲斐のハーモニカ。 
 ラストはゆーっくりになって、曲が去っていく。

 「飲み物、下に置けよ。 ステージの上に置いてんだよ」 
 甲斐が最前列の客に注意する。 
 「(ステージ上に)腕置いてたとこもあったな。昔なら蹴ってたかもしれない。 まるくなったもんだ」と笑う。  

 「このツアーは、30周年のアンコールツアーということで。 去年とはだいぶ曲変えてるんだけど」 
 「大都市をはずして。いつも行かない街ばかり。神戸は違うわけじゃない。でも、 今日は島根から来た。福岡(の会場)でも、中心から車で1時間。大垣は、「HERO」 を初めて録音した場所で。そこは旅館だったんだけど」 
 「他は10時以降、飲み屋探すの大変で。ここは人が歩いてる。ネオンは輝い てる。客引きに声掛けられて、うれしかったよ」 
 「地方はどこも拍手が長いんだよ。(今日は)あっさりしたもんだよね」という ジョーク。 
 そんなことないよ!今夜のこのライヴにめっちゃ感動してる。拍手するのさえ ちょっと大変なくらい、狭いし。 
 みんながそう思っている気配になると、「思いはあるのかもしれないけど、 ありがたみがちがう」と説明する。 
 「(このツアーは)恋をささやくことさえも窮屈すぎる街で、やってるわけ だよ。ここはちがうよね。大声で語れるよね」

 アコーディオンの前野選手も参加して。 
 「きんぽうげ」 
 上は青、下は緑のライト。 
 甲斐はやはり語尾を伸ばさず、響かせる。いつもの激しい「きんぽうげ」のよう に、「くーらやみの なかーぁ」と下げたり、「くーらやみの なか」と切って突き放す ことはしない。アコギヴァージョンならではのヴォーカルなのだ。

 「物置じゃないんだから」と、甲斐が再び最前列の飲み物の件に触れる。 
 松藤は「舞台だもんね。踊らないけど」

 「ここがいちばん(このツアーで)距離近い。だからといって、上がって来るな よ」と甲斐。 
 後ろの立見席から声が飛ぶと、「(俺は)そこらへんまで跳べるんだから。  後ろから走ったら。 結局届かず、寸前で朽ち果てていく気がするけど」 
 「去年はフルバンドで、最後は武道館まで 行って。今日はアコースティックだからといって、親密な感じだとは思わないで」と 言ってみせる。  

 「80年代・90年代はバランスがよくて。バブルのせいもあったんだろうけど。 俺はおもしろくないなと思ってて。 最近、10代で暴れる奴が出てきて」と、 スキャンダルになった若者2人の話をする。 
 「30代になっても」と、別のスキャンダルの話題になり、「何やっても、あんな ふうに書かれたくない」  

 甲斐が曲名を告げる。 
 「「ビューティフル エネルギー」という曲を、やりましょう」 
 「あーえないーかも しれーなーいからーーぁ」と、甲斐が語尾を下げた。 いつももそうやけど、アコースティックだと甲斐の声をすみずみまで味わいつくせる なあ。

 前野選手がフィンガースナップ。それを見て、客席が手拍子をする。 
 「かりそめのスウィング」 
 甲斐は「口に巻きつけた マフラー」とうたう。 
 間奏ではハーモニカだ。

 「今の季節にぴったりの曲をやりました」 
 もう春の雰囲気になってはきてるけど、「外は寒い」 
 「「口に巻きつけたマフラー」とうたってしまいました。この歌は、アマチュア 時代の曲「師走」が原形になってて。それに引っ張られてしまう。詞は70%、曲は全部 変えて。”PARTY”でも、いい感じで「口に巻きつけたマフラー」ってうたったんだ けど。俺としては、「口に巻きつけた」にしたかったんだけど、わかりにくいかなと 思って、首に巻きつけました」 
 思いがけず、「かりそめのスウィング」秘話が聞けて、めっちゃうれしい。 ”PARTY”以降、ライヴで「首」とうたうのか「口」とうたうのかいつも気をつけて 聴いててんけど、そういう事情があったとは。

 「去年のツアーは、30周年・3時間・30曲ということで。武道館は3時間40 分くらいやって。DVDでは、それを2時間にまとめて。1枚組の予定が2枚組に なった。「グッドフェローズ」からのゲストがあんまりおもしろいんで、それも入れて」 
 「ぐっさんとのステージを舞台裏で見てる大友康平とm.c.A・Tが、「ウケ てるな、ヤだな」とか言ってんの。A型の考え方だよね。B型は、「(後に出る自分の ために)あっためてくれてるな」と思う」  

 チキンジョージに関して。 
 「ここは、いつもやりたくて。(ステージ上に)飲み物置かれたのはイメージが 違うんですけど」と笑わせる。 
 早々のSOLD OUTに、「2daysにするべきだったと、イベンターが 言っていた」 
 「全部お客さん代わるなら、2日やってもいい」という意地悪なジョークも。

 通常のツアーでは客の歌声が、「すごい声」だと言う。 
 「JAH-RAHがカウント出して、俺らは合図かよ。DVDのミックスも大変 だった」 
 客席のみんなと「提携してもいいよ」と甲斐。 
 松藤が「ライブドアみたいに」とかぶせる。 
 「2番まで、俺、歌わないとか」 
 「それは長い」 
 「俺、ほんとにやったことあるんだよ。花園のアンコールでの「翼あるもの」。 2番まで歌わずに、全部客に歌わせてんの」 
 ああ、「今夜限りね」という詞をその夜どうしても歌いたくなくて、アンコールで 歌う予定だった「きんぽうげ」を、その日2度目の「翼あるもの」に変更したという、 そのときのことやな。 
 ここで甲斐バンドライヴCD10枚組BOXの話をすればと思ったが、なぜか 今日はその話は出なかった。

 「みんなとうたう。いつもと同じように。生き方はひとつだろう」 
 その言葉に続いて始められたのは、「安奈」 
 岡山と曲順が変わったから、「もう「安奈」とは、早いな」という感覚になる。 
 ああいうMCの後やったから、今夜はみんなが大きく歌う「安奈」や。 
 甲斐も3番をみんなにたくさん歌わせてくれる。オーディエンスだけが歌う部分が 終わると、甲斐が曲の途中で「サンキュー」と声を入れる。これ、久しぶりやなあ。

 「レイニー ドライヴ」 
 前野選手がピアニカで、前奏のあのメロディーをつづっていく。 
 「サーチライ」「ウェイアウトゥ」英語的にどうなのかは僕にはわからないけど、 音の響きが実にいい。ハーモニーが心地よくもあり、詞が迫ってきて悲しくもあり。 
 その声とともに上から白い光が放射状に照らす。それから、青と緑の雨の道へ 戻っていく。

 4度目のMCにして一転、「(ステージの上に飲み物を)置いてもらってもいいん ですよ」と、甲斐は前の客に声をかけ、「あんだけ言っといて」と自分でツッコむ。

 「いろんな楽器ができるからって」とかって、前野選手をいじり始める。 
 「本人はミシェル・ポルナレフを意識してるみたいなんですけど、円いサングラス してると、あんまする人とか溶接工に見える。ミシェル・ポルナレフのは六角形とか なのに。それで、白山眼鏡に頼んでつくってもらったのがこれ」 
 今日の前野選手は、白い縁のある六角形のサングラスをかけている。そういう展開 があったのか。たしかに、今日のサングラスの方がかっこいいかも。

 「今回(のツアー)は大阪がないんだよね。神戸ではなぎさと名乗ったんです けど、京都じゃしのぶって名前で出ます。安易に考えたこんなMCでいい?」と言い つつ、「これ京都でも言おう」

 去年のMCと同じ「南アルプス中学」の話を少しだけしゃべって止め、 「曲行こうか」と間を置いてから、続きを話す。 
 そのMCを聞いた知り合いが、「自分は小名浜二中出身だ」と言って来た後日談を 追加。「一中と三中は略すけど、二中は絶対略さないらしい」 
 松藤に「(こんな話の後じゃ)曲行きづらいか」と言っておいて、「麻生高校 というのがあって」

 神戸ならではのMCもたくさん。 
 「異人館の近くによく行くフランス料理屋があって。男3人だけど、行ってきた。 打ち合わせのふりして」

 「今日食事に行ったところでは、両脇のお客さんが日本人じゃなくて。40代 くらいの中国の男の人と、中国の上品な老夫婦で。いいよね、この街」 
 独特の言葉が耳に快かったという。 
 「で、楽屋入ったら、松藤がガーッとしゃべりかけてきて」というオチ。

 デビュー間もない頃、神戸のプールで歌う仕事もやったという。 
 「みんなプールに飛び込んでるわけよ。聴いてない客をどうやって聴かせるかと いう状況で。マネージャーに文句言った」 
 そのときも当然いっしょにいた松藤が、「でも、ゲームもやってたじゃん」 
 そう聞いて、甲斐は「ああ、やった!やった!俺、ゲームコーナーまで。松藤、 よく覚えてるなあ!」 
 今この瞬間久々に思い出した甲斐が興奮。

 もうひとつ神戸での仕事の思い出。 
 「サンチカって今もあるのかな。サンチカってところにスタジオがあって」と 甲斐が話し出すと、松藤は「ラジオ関西?」 
 「あそこで演奏までした。モニターがないからイヤホン使って」 
 当日のことがよみがえってきたらしい甲斐は、「なんなんだよ、サンチカ。なんで サンチカなんだよ」と繰り返す。 
 「俺は神戸に来て、頭がヘンになってるな」  

 甲斐が曲名を口にする。 
 「愛のもえさし」 
 松藤のギターがよい。 
 ラストは不意に切れるアルバムヴァージョンではなく、ギターとアコーディオンで しめくくられる。しっかりと”アコギ”なライヴヴァージョンに仕上げられているのだ。

 このあたりからはもうMCはなく、歌を聴かせていく。 
 「BLUE LETTER」 
 甲斐はやはり「ブルー レタ」と伸ばさずに、語尾を響かせる。今回の アコースティックツアーでは、このうたい方でいくようだ。

 「花,太陽,雨」 
 この歌では、3人の歌声が前へ出て来る。松藤が強く歌っているのが印象に残る。 
 繊細な詞でありながら、甲斐らしい激しいバラードになっている。それでいて、 声の魅力も存分に感じさせてくれるのだ。

 松藤のギター。一音目は岡山より小さかったように感じた。それに続くストローク が激しい。 
 「漂泊者(アウトロー)」 
 チキンジョージが一瞬にして燃え上がる。僕は立ち上がりこそできひんけど、 思いきり歌い、手を打ち、拳を上げる。これが「漂泊者(アウトロー)」やねんから。

 「風の中の火のように」 
 燃えるオーディエンスとともに、力強く歌う甲斐。 
 「激しい叫び押し隠し あああーーーーーっ」と伸ばしていく声。アコギと アコーディオンの演奏のなかで、むき出しになった甲斐の生の声に触れられた思いが した。 
 ラストの繰り返しが今夜も多い。いいぞ、いいぞ。

 甲斐が最後の歌の名前を教える。さあ、みんなで行こう。 
 「破れたハートを売り物に」 
 「アーアーアー アーアーアー ウー ウウー」 
 歌詞はもちろん、そういう声のひとつひとつまで、ステージの上も客席のみんなも 一体となって合わせていく。それが気持ちいい。それがうれしい。

 アンコールは甲斐一人のアコギから。 
 「翼あるもの」 
 甲斐がその声を聴かせるアコースティックヴァージョン。それでも、僕らは拳を 三度突き上げる。 
 後奏。甲斐は早めにゆっくりなテンポにしていった。「ハーウェイ フラウウェイ  ハーウェイ」と切ない声をあげる。一瞬「テレフォン ノイローゼ」アコギ ヴァージョンの間奏のように、甲斐がネックに指を滑らせてから、「ザカザカザカザカ」 というあの高まりへ入っていった。

 「感触(タッチ)」 
 初日ですでにアンコールへまわすと宣言していたが、ここで来たか。 
 「走りつーづーけよーおー」の後の「ウォーオオオー」が多い。熱いのだ。 
 「タッチ 今触れたいのさ」からギターが小刻みになり、声も小さく歌う。 「拒まない」を強めに歌うと、「でーくれーえー」の「で」から力強く歌っていく。 
 ラストのコード展開は何度聴いてもほれぼれする。

 これで甲斐が一人でやる曲は終わりと思いきや、甲斐がアコギを弾き始める。 
 おおお、1曲増えたぞ! 
 「テレフォン ノイローゼ」 
 いやあ、やっぱりいいよなあ。めちゃめちゃ盛りあがる。 
 甲斐はピンと高い音の弦だけ鳴らして弾いて、みんなの声をメインにしたり。 あるいは例のフレーズを聴かせ、ギターで興奮させたり。あの間奏ももちろんありで、 もう歓声飛びまくりや。

 これだけ燃えてるところへ、松藤と前野選手が入るねんもん。もう熱くなる一方 や。 
 しかも、「HERO」 
 再びみんなで拳を上げる。手を打つ。声をかぎりに歌う。 「ウォーオオオオ オオ」甲斐といっしょに叫ぶ。燃焼の時が続く。

 オーディエンスの熱を鎮めるかのような美しい音色がキーボードから。 
 「熱狂(ステージ)」 
 ひたすら甲斐の歌に聴き入り、詞をかみしめ、甲斐のあげるちょっとした切ない声 も聴きもらすまいとする。 
 さっきまでと打って変わって完全に静かだった客席から、曲が終わると一斉に 大きく激しい拍手。

 甲斐はソデに下がる前に、ステージの両サイドまで行って、感謝の気持ちを示して くれた。俺たちは拍手と「甲斐ーっ!」の声でそれに応える。感激のひとときや。

 前野選手が、松藤が、そして甲斐が帰って来る。 
 「嵐の明日」 
 最初の「なぜ」はうたわれず、「つかの間だという気がする」から甲斐がうたい 出す。 
 甲斐は間奏で、「シャララララララララ」と声をあげる。 
 このバラードでも、甲斐の生の声をそのままで聴くことができてると感じた。 「嵐でもーーーー」と伸ばすところで。ややあって「ウォーーーーーッ」というシャウト で。 
 後奏。甲斐は「シャララララララララ」と2回うたい、曲の終わり際、「イェー」 と切なく声を発した。

 甲斐がデビュー曲について話す。 
 周りの反応から、「10年後につながらない」曲だと感じたという。 
 「プロなら10年稼がないと。それで、10年後を見据えて書いたのが、次の 「裏切りの街角」という曲で」 
 それでも、「不憫な子ほどかわいい」という言葉とか、口調の端々にこの曲への 愛着が滲み出ていた。

 「バス通り」 
 前野選手のマンドリンは、初めは少なめ。次第にマンドリンの調べが増えていく。 
 聴きながらひしひしと感じる。甲斐も松藤も前野選手も、もちろん僕らだって 「バス通り」が大好きなのだ。

 甲斐がサングラスを外す。それからまた何度も何度も、オーディエンスの声援に 応えてくれた。僕は「甲斐ーっ!」「甲斐ーっ!」と叫び続ける。

 今夜も素晴らしいステージやった。 
 長く活動を続けられていることについて、「いい人なだけじゃダメなんだ」とも 言ってたな。「俺も悪かった」と甲斐が以前を思い返したふうに言うと、松藤が 「昔だけ?」とツッコんでいた。   
 松藤はシャツのボタンを多めに外して、少しはだけた感じに着ていた。ギターで 濁ったような音を出してたのが印象深い。 
 客席から声が飛ぶことが多く、今夜はまた外した内容のが目立ったけど、僕は そんなに腹は立たなかった。甲斐を好きな気持ちは感じられたし、これが関西、みたいな とこもあるし。甲斐はそんな声を黙殺したり、「曲行こう」と切り換えたり、 タイミングの合ったときだけちょっと相手してみたり。そんな声くらいで揺らぐような 甲斐じゃないのだ。

 

 

2005年3月12日 神戸チキンジョージ

 

ちんぴら 
裏切りの街角 
きんぽうげ 
ビューティフル エネルギー 
かりそめのスウィング 
安奈 
レイニー ドライヴ 
愛のもえさし 
BLUE LETTER 
花,太陽,雨 
漂泊者(アウトロー) 
風の中の火のように 
破れたハートを売り物に

 

翼あるもの 
感触(タッチ) 
テレフォン ノイローゼ 
HERO 
熱狂(ステージ)

 

嵐の明日 
バス通り