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BBガールズの土曜パームトーン劇場(2019年1月12日)

会場に流れていた曲が終わり、無人のステージをさまざまなライトが彩る。その間、BGMが鳴っている。日常から非日常へ移っていく時間。やがてBBガールズがやって来る。このオープニングがいい。

 

「人生はミラーボール」
お二人とも、上の衣装がスパンコール。開演前に新年の挨拶をしてくださったカナさんが、コートを着たままだったから、中の衣装を隠してはるのだろうとは思ってたけど。カナさんはロックミュージカル映画のヒロインみたいな感じ。たじさんは噂の新しい軽やかな髪型。

新年の始まりにふさわしいテーマソング。今年も楽しむが勝ちだ。
たじさんが客席に無言でマイクを向ける。この方がスマートでかっこいい。ファンを信用してもらって大丈夫。

 

「苦い林檎酒」
予期した音が来た。王道の曲順。

やや静かめだがリズムが心地よく、悲しくもあるけれどおしゃれな曲。聴けてうれしい。

fm GIG アカデミー賞の楽曲賞にもノミネートされている。

 

「平成ガール」

今日も早い段階で歌われる。終盤にも聴いてみたい盛り上がる曲。

前奏でカナさんが高音を連打。たじさんも同じように手を動かす。楽しい場面。
「イェイイェイ イェーイ イェ~イ」で、たじさんが腕を振る。新しい振り付けだ。2番までじっくり見て、繰り返しのところから一緒にやってみる。うまくやったつもりが、足も勝手にノっていたらしく、両膝を下からテーブルにぶつけ、コーヒーの波が立つ。
「平成ガール」、絶対アルバムに入れてほしい! 平成の名曲のタイトルをいくつか歌詞に織り込んであるけど、短いしほめてるし問題ないのでは。ただ、許可を取らないといけないとか、素人にはわからない仁義があるのかもしれない。

 

そろそろバラードが来るかと思ったが、手拍子できる曲だった。
クランベリージャム」
左右に動くたじさんが新鮮。今日はステージが広く見えるからか。後ろに楽器もなく、左にテーブルも抽選箱もないのは初めてかもしれない。

 

「ひらいたトランプ」
序盤の低いピアノが印象的で、見入ってしまう。ずっと低い音域を弾いてはるのだな。

カナさんの見せ場の間奏になって、歌入り前のグリッサンド以外で初めて高い音が使われる。低いところで聴かせていた三連の音もそこで唯一高い音になる。
見るたびに発見があるし、しっかり進化している。アルバムがますます楽しみです。

 

「恋してオムレツ」
2番。「オムレツも揺れたわ」の後の「ンー」の音に合わせて、カナさんが右肩の上あたりで両手を組み、ちょっと首をかしげる。3番の「イェイ!」に続く新しい振り付けだ。めっちゃよかったから、定着させてほしい。
間奏でたじさんの言葉が入り、第一部フィナーレの感じ。でも、そうは言われなかった。先月みたいに今日も休憩なしならうれしい。


BGMが始まり、お二人はソデへ。衣装が変わるぞ。

 

上を白い衣装に着替えたBBガールズが現れる。カナさんは髪をほどいて右肩から前に垂らしている。
テーブルと椅子が出され、たじさんも座って、自由にしゃべるというMC。
2019年。今日の入場特典のCDと絵はがき。fm GIG アカデミー賞。アルバム。BB大喜利 冬の陣。24時間大喜利
ゆったりといろんなお話をしてくれて、終盤は たじさんが運転席から肘を出して写真を撮ったとか、車の話に。

 

カナさんのキーボードのみの前奏。ゆっくりで静か。たじさんもそのようにうたう。カナさんのコーラスが重なる。
「中央フリーウェイ」
カナさんが輪唱みたいにずらしてコーラスしたりもする。
今日初めての静かな曲。松任谷由実の有名な曲がこういうアレンジに姿を変えるとは。
「黄昏がフロントグラスを染めて広がる」の後からは軽快な演奏になる。
まさかMCの車の話が関係あったとは。
最後に3回連なる「夜空へ続く」は、たじさん、カナさん、たじさんと交代で。素敵な場面。

 

再びカナさんのピアノのみ。
「ミルク32」
たじさんが語りかけるような歌いまわし。歌詞が全部セリフになっているのだ。歌の世界で演技するたじさん。椅子に腰掛けたり、店の席を離れるように立ち上がったり。劇団テンアンツ「ヌーのコインロッカーは使用禁止」で舞台出演の経験もあるもんね。
人生を感じさせる歌。中島みゆきのカバーらしい。
たじさんが眠るように、テーブルに置いた腕に顔をうずめ、曲が終わる。

 

特別な前奏。星たちが祝福しているようなはなやかさ。この音の流れは聴き覚えがある。たじさんが起き上がる。カナさんの鍵盤が奏でられる。
「夜明けの月に」
バラードだけど、前の2曲より音が大きく聴こえる。ホーンの音も心地いい。
さっきまでステージが夜更けのバーだったが、夜明けを迎えたということなのかもしれない。

 

カナさんのピアノだけの前奏が悲壮で劇的。
「陽だまりの鳥」
たじさんは、純粋さを感じさせる澄んだ声で、はかなげに弱めにうたう。小さめだけどしっかり届く。バラードであっても強い歌い方もできる たじさんが、弱さを伝えている。それが後奏の最後まで一貫していた。その歌を生かすためにテンポも少し落としていたかもしれない。
今までとまた違った「陽だまりの鳥」。素晴らしかった。

もしかして、2月発売のアルバムには、このバージョンが入るのだろうか。

 

「風のファンタジスタ

たじさんが無言で左手を掲げる。呼びかけなくても、みんな手を挙げるのだ。

手拍子をする曲は久々な気がする。

拳を上げていたカナさんが、客席を指差す。これめっちゃ好き。

たじさんの歌がますますパワフルになっていく。詞からも力をもらえる。

明日、fm GIG アカデミー賞の歌唱賞、獲れるといいな。


「ガーディアン・エンジェル」
バラード以外はほぼ演奏された感じだったけど、まだこの曲が残してあったのだ。ここに1曲入るの、めっちゃいい。もう1、2曲増えるのも見てみたいな。
カナさんの間奏も特によかった。


カナさんが両手を鍵盤の低音のとこに置いて待ってる。
「最後の曲になりました」と言う たじさん。
「まだまだGIRLでいいかしら」
思えば、3曲続けてシングルを逆にたどっているな。
たじさんが跳ねる。カナさんも歌ってる。
「ガーディアン・エンジェル」に続くカナさんのソロ、高いとこでめっちゃ指開くとこがあるのだな。これも新しい発見。たじさんから「みんな大好きカナちゃん」と紹介されて、カナさんがひときわ笑顔になった。

思い思いの強い手拍子が続き、やがてひとつになっていく。熱いアンコール。

「中央フリーウェイ」からトークなしだった。
すごく緊張した。
「楽しい」を放出したい。そして、さらに楽しめるライブにしたい。

いろいろ話してくれた。

「境界線はいらない」
たじさんは客席には下りて来ず、マイクを向ける。
「みんなの声がちゃんと聴こえる。ありがとう」
後奏でも感謝の言葉。そして、「今年もよろしくお願いしまーす」でしめくくり。

BGMが流れ、お二人が舞台を下りる。
アーティストらしい、ライヴらしいライヴで、素晴らしかった。

休憩なしだったのも、オープニング・着替え中・エンディングにそれ用のBGMがあったのも、MCを1か所にかためたのも、全部好き。
かっこよくて、これぞプロと強く感じるステージだった。

 

2019年1月12日 event space PALMTONE

 

人生はミラーボール

苦い林檎酒

平成ガール

クランベリージャム

ひらいたトランプ

恋してオムレツ

中央フリーウェイ

ミルク32

夜明けの月に

陽だまりの鳥

風のファンタジスタ

ガーディアン・エンジェル

まだまだGIRLでいいかしら

 

境界線はいらない

 

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