CRY

Twitterには長いやつ

BBガールズの土曜パームトーン劇場(2019年2月2日)

1月に続いて、オープニングに専用の曲がある。華やかでライブへの期待が高まって、インストだから歌詞が気になることもない。ただただ集中してBBガールズを待つ。

 

まずはカナさんが登場。これはきっと、1曲目予想が当たったぞ。

「ガーディアン・エンジェル」

たじさんが出てこられた時にはもう手拍子してるもんね。

お二人とも、左側に茶系のストライプが入った衣装。以前ラジオでチョコレートのイメージとおっしゃっていた。そうか、2月だからチョコレートだ。

たじさんの髪の先が内側を向いている。パーマにしたばかりだった先月からだいぶ変わった。前髪も巻き込むような感じ。

カナさんは後ろで結んではるみたい。たじさんが髪型を変えたと番組で言ってはった日、カナさんの前髪も変わってる気がしたのだった。今日はカナさんも前髪をちょっと巻く感じに見える。

12月、1月と、本編の最後から2曲目で盛り上がった曲。「ガーディアン・エンジェル」が先陣を切って、この後がどう変わるのか、わくわくする。

 

 

赤い照明。このリズムはあの曲だと思って たじさんを見たら、さっきまで楽しく歌ってた表情がすでに変わってる。「苦い林檎酒」の世界に入ってる。

コーラスはしてなくても、カナさんも歌ってる気がする。

「ガーディアン・エンジェル」ではめずらしくなかったけれど、この曲の間奏で「キーボード、カナ」という紹介。拍手が起きる。

 

間髪入れず「クランベリージャム」

これがいい。1曲ずつ余韻を残しながら連ねていく。1月からの新しいライブ構成がひときわ大好きな理由のひとつ。

たじさんが左右にステップを踏むのが好き。歌も、カナさんが摘み上げる音も爽やか。軽快で手拍子も楽しくて。

後奏。「one more jam」「one more love」から「one more love love love」でしめくくる。

 

今日初めての、短いMC。

やはり衣装はチョコレート。「チョコレートのやつ」で、ヘビーリスナーはわかりますよ。

 

「透明な水」

前半にバラードがうたわれるのは、今年初めて。

じっくり聴き入る。

最後の「愛してる」をためないオリジナルバージョン。

たじさんが深々とお辞儀。

 

「ひらいたトランプ」

今日もまたカナさんのピアノがかっこいい。今日はピアノだけ特別目立ってるというより、全部の音と渾然となっている印象。

前の「透明な水」からマイクスタンドを使い始めた たじさんが、体の右側を前にしたり左を前にしたり角度を変えて歌っていく。空いた手の動きもいいな。

2月20日発売のアルバム「ラ・ブラバ/LA BRAVA」ではどう変身しているのか、特に楽しみな曲。

 

「恋してオムレツ」

イントロから違う気がしたけど、たじさんがスタンドから切り替えるのを見てたせいだったのかもしれない。

1番。「ワ~」に合わせて、カナさんが弧を描いて両手を広げる。見ててめちゃめちゃ楽しくて、いいもん見れたと思って笑ってしまった。今日は特にクールめに演奏してはるように見えてたのに、先月の2番に続いてほり込んでくれるとは。BBガールズは たじさんが自由奔放で、落ち着いてるカナさんが たじさんが行き過ぎかけたらはんなり止めるみたいな関係に一見見えるかもしれないが、カナさんはハジケる時はハジケるのだ。ソロを弾かずに話をしたこともあるぐらいだ。

間奏で たじさんが後ろを振り返って、カナさんと顔を見合わせて笑う。何かやったなと気づいたのか、ライブ前からやると予告していたのか。

2番。「ンー」のところで、カナさんは先月の振り付けをするだろうか。1番でウケ過ぎたと思って自重されるだろうか。うれしいことにカナさんは顔の右下で両手を組むポーズをしてくれた。それを確認しつつ自分も一緒にやりながら たじさんの反応も気になるから見て、僕は2秒ぐらいいそがしかった。

前半をしめるMC。

3番はもちろん「イェイ!」

 

ドラムから始まるジャズっぽい曲が流れ、お二人は御色直しへ。

 

戻られたお二人は、上が黒っぽい衣装。カナさんはよく見ると紺だとわかる。

 

「長いMC」

今日のステージやアルバムのことから。

途中で改めて「さあ、ガールズトーク」というふうに初恋の話が始まる。先月の「中央フリーウェイ」のように、次の曲につなげるはず。何が歌われるのか予想しながら聴く。

色という言葉が出たから「白い色は恋人の色」だと思った。

が、最後にカナさんが「あの日に帰りたいわ」とはっきりだめ押し。

 

「あの日に帰りたい」

お二人が顔を見合わせてタイミングをはかるから、歌から入るんだと思って「泣きながら」の「な」を待っていたら、「トゥートゥルルルットゥルールールー」というお二人のコーラスが始まった。これが素晴らしくて、一気に惹き込まれ、最後まで聴き入った。

 

「B.G.M.」

歌入り直前の部分で「中島みゆきだ」と予感した。たじさんがうたい出すにつれて、初めて買った中島みゆきのアルバム「寒水魚」を聴いた時の感覚がよみがえってきた。B面の最初の曲だったはず。

中島みゆきはやや淡々とかつさみしげに歌ってたけど、たじさんは情感を込めていて、悲しみが強く伝わる。痛切だ。カナさんもそういうふうに弾いている気がする。

1番のうちからもう、頭の中はBBガールズの「B.G.M.」に塗り替えられていた。

 

「離れてもそばにいて」

先月は「夜明けの月に」だった位置に、同じように希望のあるバラードが来た。

去年10月の土曜パームトーン劇場で歌われた、冴沢さん作詞・カナさん作曲のコラボ曲。

いろんな楽器の音からの連想か、アメリカ映画のイメージが浮かぶ。広いクラブのステージで大人数のバンドが演奏してる。客はテーブルについて座り、酒を飲みながら見ている。バンドの前にあるピアノをカナさんが奏でてる。やがて銀幕には歌姫だけが映り、最後まで歌いあげる。

カナさんは去年の3月から毎月違う人とコラボして曲をつくった。客には想像もつかないほど大変だったはずだけど、あのコーナーの財産は大きい。「平成ガール」だって、そこで生まれたのだ。あきっすん・あきさんとの「My Sweet Sweet World」や、伊藤直輝さんとの「今夜もウイスキー」など、また聴きたいな。

 

「陽だまりの鳥」

カナさんのピアノから。先月ほど悲壮ではなく、短めで静かな立ち上がり。

たじさんはやさしくうたう。それはしかし、傷ついた女性がうたうように弱く。でも、澄んでいて、時折は芯の強さも想像させる。前奏の違いもあって、そう感じるのだろうか。

黄色い照明が消える。カナさんのピアノが高まる。先月の演奏についてラジオで、カナさんが大きな音を出しすぎたかと気づかい、たじさんが「もっと来てくれていい」と言っていた部分。それを聴いたせいか、カナさんが思いの丈の分だけ強く弾いているような気がした。ステージに黄色が戻り、サビの繰り返しへのぼっていく。

 

「風のファンタジスタ

たじさんが、ファンが、手をあげる。カナさんとたじさんに笑顔が戻る。序盤だけ静かで、そこから手拍子とともに激しくなる曲。たじさんの歌声がどんどん強まる。

不思議だ。先月の土曜パームトーン劇場はついこの前のことに思えるのに、その翌日ホテルオークラで盛り上がったfm GIG アカデミー賞は、だいぶ前のように感じる。あのときはいつもカラオケで見てる「風のファンタジスタ」PVに出てくる、ステッカーだらけのキーボードも初めて見れたのだった。最優秀歌唱賞受賞曲。

 

「人生はミラーボール」

今日はまだこの曲が残ってるもんね。

めちゃくちゃ楽しい。大好き。

カナさんはもう両肩で鍵盤を弾いてる勢いだ。今にも立って踊り出しそう。

BBガールズ!!

 

ここで「平成ガール」が来たらめちゃめちゃうれしいねんけど。でも、もう「まだまだGIRLでいいかしら」で終わってしまうのか。もちろんそれでも最高やねんけど、終盤に「平成ガール」は絶対盛りあがると思うのだ。1曲でも多く聴きたいし。無事アルバムに入ることも決まったのに、今日「平成ガール」がないことある?

前奏に備えているカナさんは、低音の方に手を置いているが、左手のみだ。「まだまだGIRLでいいかしら」なら、両手を置くはず。確率は半々か。

カウントなしでギターが聴こえてきた。

「平成ガール」!

間奏で目立つのかと思ってた たかしさんのギターが最初から爆裂。たじさんも前奏でも間奏でも「たかし!」と名前を呼ぶほど。歪んだ音で攻めまくるギター。曲からこぼれ出しそうな迫力。狂気さえ感じるほど。

サビの手振りはシンプルに。曲の長さは短くなったみたい。これがアルバムバージョンなのか。

ああ、やっぱり「平成ガール」があってよかった。すごいぞ。

 

「まだまだGIRLでいいかしら」

晴れてフィナーレへ。

カナさんもたじさんもめっちゃ楽しそう。今ここにいる人全員が楽しんでるはず。終盤に盛りあがる曲が続くのって、本当にいい。

カナさんのソロでのたじさんのセリフはいくつかあるけど、ここでは「みんな大好き、嘉奈子ちゃん!」

体でリズムを取って演奏するカナさん。最後は細かい連打を続け、たじさんが跳んでバンドみたいに決めた。

 

アンコール。

「今年はファンに恩返しの年」と言ってくれた。初のアルバム、BB大喜利 冬の陣、3月9日のライブ、めちゃめちゃ楽しみ。

 

「境界線はいらない」

アルバムの音源での特別バージョン。たじさんが手を振りながらマイクを客席に向けても、たじさんの歌が聴こえてる。

アルバムを最初に聴くのがライブって、アーティストといっしょに歌えるって、最高だな。貴重な体験ができた。

 

BBガールズのライブは12月のバンドバージョンを経て、今年から目に見えて進化している。一部制。オープニングやエンディングなどのBGM。自由にくだけることもあるMCは中盤とアンコールだけにかためて、あくまでも曲はかっこよく、おしゃれに、沁みるほど切なく。客席には下りない。このアーティスト然とした変化、全部好き。

さらに今月は終盤の畳み掛けが充実。ここに新曲を加えていけば、BBガールズのライブは最強になるに違いない。

 

 

2019年2月2日 event space PALMTONE

 

 ガーディアン・エンジェル

苦い林檎酒

クランベリージャム

透明な水

ひらいたトランプ

恋してオムレツ

あの日に帰りたい

B.G.M.

離れてもそばにいて

陽だまりの鳥

風のファンタジスタ

人生はミラーボール

平成ガール

まだまだGIRLでいいかしら

 

境界線はいらない

 

 

f:id:cry_htn:20190203042120j:plain