CRY

Twitterには長いやつ

生大喜利振り返り日記 -2(2014年 「ダイアンのよなよな」津田の未来は明るいぜよ)

松竹の道頓堀角座と5upよしもとのハシゴで年を越し、元日はヘッドライトのホテル営業へ。2014年は本当にあちこちへお笑いを見に行きまくった。

ラジオでは、前年11月のリスナー会でもらった参加者アンケートの冊子で「天竺鼠のヨシモト*chatterbox!」を知り、12月から「ピンポイントあるある」のコーナーに投稿し始めた。それから番組は変わりつつ、今も川原さんに「○○あるあるの第○位」を送り続けている。だから、生大喜利界でときどき話題になるランキングお題に違和感はない。

ハリキリちゃんさん、中山女子短期大学さんの奥さんである作家の吉岡さん、ニガウリさんのラジオ「ハリキリちゃんのほめられてのびるラジオ」にも投稿した。

 

紅鶴の「女だらけの大喜利大会」

並み居る芸人さんを抑えて、アマチュア大喜利勢のガンジーの生まれ変わりさんが優勝。納得の強さだった。思い付くのが早くて答の数が多いうえ面白い。Twitterで評判は流れてきてたけど、さすが。見覚えがある気がしたので、他の大会で拝見したことのある方かもしれない。

 

12月に買ったばかりのスマホを3週間でガラケーに戻した。文字を入力するのに時間がかかって、ラジオ投稿に不向きだと思ったため。

 

笑い飯かまいたちのバスツアーに参加。ヒントン・バトル一座のNGK公演付き。

笑い飯のお二人に初めて対面。西田さんに「ダイナマイト関西、がんばってください」と言いたかったが、緊張して言えなかった。

ここで縁ができたため、翌週からラジオ「俺達かまいたち」の「俺達のあるある広辞苑」というコーナーに投稿し始める。「き」から始まるあるある「9番出口を出てすぐって書いてたから安心してたら、改札から9番出口までめっちゃ遠い」とかを読んでもらった。

 

2月には、この春で5upを卒業する芸人さんの卒業記念単独ライブがあった。

全部行きたかったが、日程的に行けたのは、高橋ユウさん、たけだバーベキューさん、たなしゅうさん、ストリートキング、ぶるぼんさんの5組だった。

そして、4月からあべのハルカスで、5upを卒業した芸人さんによる「High Stageよしもと」が始まった。なんばと天王寺のハシゴ開始。Dr.ハインリッヒを見れる機会が増える。

 

4月26日。アマチュア大喜利のイベント「大一答ナメント」に途中参加。会場は紅鶴。

大喜利のお題を見ずに先に答だけを1つ提出しておき、シャッフルしたお題に対して答を発表して面白さを競う、独特な大会だ。トーナメントが終わるまで、答の変更はない。

第二部から観覧。今からでも答を提出できるというので、「それは魂のゴング」と書いて出した。「そ」から始まるのは、その日が土曜日で、「俺達のあるある広辞苑」の締め切りが迫っていて、ずっと「そ」から始まるあるあるを考えていたからだ。

見ていると強烈な答が連発で、ちゃんと答だけでボケて笑えるようでないとダメなんだと気付く。これはスベってしまうと冷や冷やしていたが、「病気の父親が最期に言った一言」みたいなお題に当たってぴったりハマり、ウケた。しかし、対戦相手の1つが「コーンフレークしか食べられない」みたいな答で、それに負けた。

たぶん、お題を読むのがおかきさん、答を読むのが村橋ステムさん、MCがソバ2さんと不治ゲルゲさん、審査員3人のうち2人がひらたいさんと店長さんだったと思う。店長さん(推定)にウケたこと、スズケンさん(推定)が答をほめてくれていたことを覚えている。

最後に、誰の答か知りたいという声が出た答を、誰のものか発表する時間があった。みなさん仲間なのでワイワイやり合っている中、「それは魂のゴング」で僕が立ち上がると、新顔には優しく、ソバ2さんは「(負けたのは)まあ、クジ運の妙と言いましょうか」、ゲルゲさんは「よかったですよ」とコメントしてくれた。

他の方の答ではとにかく、「アボカドワッパー フィー フィー」みたいな答が一番印象に残っている。後々聞いたところによると、宇多川どどどさんの答だったらしい。

ジャスティスKさんはここでも活躍していて、ゲルゲさんが「あいつも成長したな」みたいなことを言っていた。

ひらたいさんは「くらえ! ハンバーグ地獄車」みたいな答を出していて面白かった。

ゴハさんは針野きるとの名前で、紙を広げたりする変わった絵回答だったと思う。

ギャラ☆さんが「kyon2」を「キョンツー」と読んで、「キョンキョンだろ!!」と会場中からめちゃくちゃツッコまれていたが、「キョンツー」という読み方も昔あったので、あれは濡れ衣だった。

 

この4月には、ラジオ「ダイアンのよなよな」も始まった。

前年12月のリスナー会で、ダイアンのラジオは面白いと聴いていたので、伝説の第1回から聴くことができた。津田さんがテンパって、番組名のドナリを忘れ、「みなさん、こんばんは」といきなりしゃべり始めた伝説の。

「ダイアンのよなよな」には、「津田の未来は明るいぜよ」というコーナーがある。津田さんの未来を自由に想像して書くコーナーだ。

僕は最初、大喜利コーナーの答みたいに、1文だけ書いて送っていた。しかし、第2回放送から始まった「津田の未来は明るいぜよ」では、長文のメールが読まれている。そういうコーナーだったのか。最初の2週、僕のメールは読まれなかった。

3週続けて読まれなかったら、自分には長文の力はないと判断して、このコーナーに送るのはやめよう。そう思っていたら、3週目にたまたま読まれた。それで、送り続けるようになった。

最初に読まれたやつは覚えていないが、5月の頭に読まれた「津田さんがピッチャーでメジャーリーグに挑戦するも、同じくメジャー挑戦中のプラン9・久馬さんにランニングホームランを打たれる」ネタはよく覚えている。

初期で他に気に入っているのは、「津田さんがうっかり湖にごいごいすーを落とし、女神に聞かれて正直に『僕が落としたのは普通のごいごいすーです』と答えるが、『いや、そこはツッコまんと。金のごいごいすーなんかあるかい! やろ。何を普通に答えとんねん』と女神にダメ出しされる」話。

読まれなかった週は、悲しい。もっと時間をかけていたら。粘ってもう1本送っておけば。全力を出したと言えるのか。悔しいのではなく、できなかった自分が悲しい。これは今、大喜利大会で負けたときの気持ちとそっくりだ。

僕は「津田の未来は明るいぜよ」に対して、ラジオ投稿を始めて以来、最も必死になった。

6月の「津田さんの半生が、吉本110年物語『我等、平成笑わし隊』として舞台化される」ネタから、毎週続けて読まれるようになった。

当時、「よなよな」では、ボートさん、ジャスティスKさん、ひねくれマーコールさんたちが特によく読まれていて、ときに西澤さんから絶賛されていた。

僕は「子、丑、寅、すー、うつ、みー、駒、かつみ、よね、骨、皮、ホホ」という、よね皮ホホ骨さんやミルクボーイの名前を織り込んだ干支のネタで、初めて西澤さんに爆笑してもらえた。

「すー姉(青空・須藤さん)がドジャースに入団」「すー姉の『祇園笑者』」「夏川りみのカバー『ごいすーすー』」「高校受験したときの家庭教師が罪ほろぼし」「『弟子っ子番長 ホホ骨くん』」「パリコレの前説」「秋のごい運動会、モストデンジャラスキバ戦」「津田とこずえのカウントダウントークライブ」「石村理恵カレンダー」あたりが、2014年に読まれた中では好きだった。

つたなくて津田さんを途中で退屈させてしまったが、「津田さんを題材にしたミルクボーイの漫才」「落語・津田さん親子の人情噺」も思い出深い。

 

番茶が飲みたいさんも前々からレギュラー出演されていた「チャリンチャリン大喜利」に、AIBOさんが出られた回もあった。

 

ハクション中西さん主催、肥後橋アワーズルームでの「バイバイ大喜利」にも行った。

芸人さんとアマチュア大喜利勢がいっしょに大喜利する大会だ。

投稿していたラジオ「男性ブランコのオンスト」の「男ブラ大喜利部」の職人さんたちも活躍。ジャスティスKさんがまたまた面白かった。

見ていると、「あのみなさんと一緒に大喜利できるなら出たい」という気持ちにもなったが、舞台に上がったら、客席にいるときのように答を思いつけないことはわかっている。ウケないのもつらい。ラジオや配信番組への投稿に支障が出ることも避けたい。

 

10月11日。第3回ATC大喜利ぐらんぷり。

またもやアマチュア大喜利の大会を見に来た。WEB予選にも、今日この会場で出せるワイルドカードにも投稿せず、観覧のみだ。

鴨川杯や大一答ナメントで見た方は、大喜利している姿を見ると思い出す。名前は聞いたことがあって、初めて見れた方もいた。

優勝 木曜屋さん、驚異のスピード。

準優勝 ソバ2さん、通常の答もめちゃめちゃ面白いし芸達者。

3位 にぼしさん、決勝で最強の答を出していた。

いちばん好きで覚えている答は、スライド登板。

みなさん面白いし、とにかく速い! 見ながら答を考える間もない。お題を読み終わったときにはもう書き終えて手を挙げている。そんなことが人間に可能だろうか。怖い。

大喜利の方々はすごい。毎回圧倒される。僕は投稿でがんばる。

 

今年も11月にリスナー会がある。去年のうちから、また参加すると言っていたと思う。

今回は形式が変わるみたいだ。情報が入ってくるにつれ、リスナー会というより大喜利ライブなのではと感じる。確認すると、リスナー会に違いないから安心して来てくれと言われる。会場はロフトプラスワンWEST。イベントのタイトルは「大喜利やろうぜ!」。MC中山功太さん。やっぱり大喜利ライブじゃない? でも、好きな功太さんに会えるのはめちゃめちゃうれしい。

ロフトに着くと、誰でも入場可能で大喜利にも出られる、芸人さんの飛び入りもありのイベントだった。ほぼ大喜利大会。えらいことになった。めちゃくちゃ緊張する。

ブロック分けがされ、すり身さんといっしょになった。すり身さんは去年のリスナー会、両方とも欠席だった。今日は席も隣で大喜利できる。とよろこんだが、すり身さんは欠席だった。惜しい。舞台に上がるとき、功太さんに「すり身さんですか?」と聞かれた。すり身さんの順番が僕の前だったから。

どのブロックも、1問目はあるあるだった。おそらく、僕のような初心者のために配慮してくれたのだろう。僕のブロックで出たのは、「なんばあるある」。「トルコアイス屋が多すぎる」「5upにお笑いを見に行ってるのに、NMBのファンと間違えられる」という答しか出せなかったが、同じブロックの芸人さんが漫才でもツッコミをされる方で、答を出すごとにツッコんで助けてくださった。功太さんも答を広げてくれた。

2問目は、色のネーミングみたいなお題だった。「ZAZY’s HOT PINK」「虹の8色目」とか出すのが精一杯。

3問目は覚えていない。1つ答えた後、他に答を出したかすら、終わった後記憶になかった。始まってしまえば緊張はましになったかと思ったけど、喉がカラカラだ。

 

1年ぶり2回目の生大喜利は、功太さんと名ツッコミ芸人さんのおかげで、大いに救われた。芸人さんにすれば、イベントを盛り上げるためにしぜんに腕をふるわれたのだろう。でも、とにかくとてつもなくありがたかった。

「これは伝わらないだろうな」と思う答でも、出しておかないと追い込まれる気持ちになると思って出した。そんな答でもツッコんで救ってもらえた。

そこからひねったり、表現を変えたりしたらましになる気がする答でも、そうする余裕がない。いきなり突き抜けた答を思い付く力もない。お題に沿っているだけで笑いにならないことを、相変わらず書いてしまう。けど、去年よりはまだよかった。

自分の好きなもの、言いたいことを答に入れてしまうが、それも楽しみのひとつかもしれない。今日は大喜利して楽しかったから、楽しめそうな機会とタイミングがあれば、またやりたい気になった。ただし、強い人のようないい答を出せる自信は少しもない。

功太さんのMCはめちゃくちゃ面白く、出場者には温かく、ときに毒も見えて最高だった。開催に感謝。

もひかんさんにも初めて会えた。きらさんは毒舌回答でウケるなど活躍していた。ひらたいさんは大ウケで、「普通のサラリーマン風なのに、なんでこんなに面白いんだ」と驚かせていた。貯蓄アンドザシティさんは見事な優勝。ゴハさんもいた気がする。あふろだんぺ~さんもいたと、後年聴いた。

 

打ちひしがれながら、ロフト前の道をなんばに向かう。

「CRYさん、また大喜利してくださいね。これに懲りずに」

後ろからひらたいさんの声がした。