CRY

Twitterには長いやつ

わくわくシティーパーク(2020年3月8日)

オープニングでBBガールズは「2月9日にKYOTO MUSEでのライブを大成功させた」と紹介される。そうか、昨日の土曜パームトーン劇場に来れなかった人にとっては、MUSE以来の本拠地京都で見るBBガールズだ。

 

カナさんはサーモンピンクの長袖にもっと濃い紅のコルセットベルト、ベージュっぽいスカート。ベルトの結び目がリボンみたい。

たじさんは白の長袖、右肩だけ少し出るデザイン。コルセットベルトは灰色がかった銀に見えるが、柄が入っているのかも。金の留め金。黄土色のスカート。

右肩近くにおそろいの刺繍が入っているようだ。ラジオで聴いたカナさんによる刺繍か。カナさんはパンダ、たじさんはよく見えない。今日は前の席が埋まっていて、僕は久しぶりに、BBガールズの土曜パームトーン劇場に通い始めた頃に座っていた左後方の席にいる。きっとたじさんの刺繍は爬虫類か両生類。後でブログ用の写真をお願いするときに確認させてもらおう。

 

まずは全出演者が1曲ずつ歌う。BBガールズは「昨日発表されたばかりの新曲」と予告された。

「アタシはバリア」

このために昨日のライブのアーカイブで振り付けを確かめなおしておいた。その甲斐あって1番からたじさんといっしょに動ける。

楽しい曲調。そして、曲に合わせたたじさんのキュートな声が魅力的。

3度目のバリアで、たじさんは腕を下から回す。逆向きにバリアを張るパターンもあるのか。

聴けてうれしい。たじさんもカナさんも素晴らしい。ただ、僕自身は振り付けをすることに何%か気をとられてなかったか。反省だ。もっとしっかり歌詞を聴くべきだったし、聴きたかった。まずは歌詞を覚え込まねば。でも、めっちゃ楽しかった。

 

続く山下圭志さんの「JEETY」でBBガールズはコーラスを務める。

山下圭志さんをはさんで左にたじさん、右にカナさんが立つ。僕の席から距離はあるとはいえ、二人ともを視界に入れるのは難しい。

しかも、間奏で「フッフーッ」ってコーラスするときの二人の動きが別になっている。たじさんは手首を返しながら下ろしていく。カナさんは人差し指を出した両手を下ろす。どっちの振り付けをすればいいだろう。結局たじさんとカナさんの動きを交互にまねることにした。

山下圭志さんの歌もBBガールズとのハーモニーも気持ちよく、曲も爽やか。山下圭志さんは今日もBBガールズを立ててくれるし。「JETTY」見れてうれしい。

 

次があきっすんの「まっすんラップ」

カナさんたじさん籾井優里奈さんがダンサーで参加。BBガールズ3曲連続登場だ。

まっすんさんは白い手ぬぐいみたいなのをかぶってたけど、伊藤直輝さんのはろーこみゅこみゅタオルだった。途中であきさんのハットをかぶせられたまっすんさん、女性陣に覆い隠されたラストでは、そのハットを後ろからたじさんにかぶせた。

 

1曲ずつのパートが終わり、各組が数曲ずつ歌う本編へ。淡路島の2日目が3曲ずつだったから、今後ずっとそうなってしまうのか心配していたが、今日は4曲ずつに戻っていてうれしい。

 

BBガールズ

司会の曽我さん、masaeさんと談笑していたたじさん。一瞬で表情が締まる。

「風のファンタジスタ

たじさんが体を沈めるところでは、やはり足が舞台と平行になるまで倒されている。

最後の声が強くきれいに伸びていく。この迫力。

今月「風のファンタジスタ」が聴けるのは、僕にとって大きなこと。昨日に続いて全力で拳を握り、振り上げた。

 

「それはウソじゃない!?」

譜割りの変化も少しだけある。

意識が最も引っ張られたのは、「シュビドゥビドゥビドゥバッパー」にたじさんがスキャットを入れ込むところ。やっぱりいいな。

そして、たじさんの動きがよかった。気合いが入ってるように感じられるというか、力強くて、でも力んだ様子はなくて、しなやかで。

 

「今日は無観客ライブになるかと思いきや、みなさん来ていただいてありがとうございます。万全の対策をしていただいて」

 

「生で音楽を聴くっていうのが、多分ここにいらっしゃる人はけっこう日常になってる人だと思うんですけど。あんまりライブハウスに出入りしない方からしたら、もうすし詰めでぎゅうぎゅうでスタンディングで……みたいなのがけっこうライブハウスのイメージなんかなと思って。けっこうみんなパーソナルスペース守ってやってるし、そうでもないところもたくさんあるので」

ライブハウスへの熱い思い。ライブハウスが悪いわけじゃないもんね。

今日は1時間ごとに消毒してまわってくださってもいる。

 

「では、1月の新曲をお聴きください」

「天界の雫」

カナさんの前奏。たじさんが閉じていた目を開けると、曲の世界に入った顔になっている。ビートが加わって一度緩めた表情が、歌入りでまた凛とする。

星を見上げるように、海の彼方を見据えるように歌うたじさん。カナさんのキーボードがスリリングに高まる。

曲が終わるとき、たじさんは希望の笑みをうかべて目を閉じていた。

 

今日はいつもこの「わくわくシティーパーク」をやってるゼスト御池が使えず、場所をevent space PALMTONEに移しているから、これまでこのイベントでやらなかった曲が聴けるかも、ということだった。それなら「平成ガール」が聴きたいなと思っていたが、次がもう最後の4曲目。あと1曲は「まだまだGIRLでいいかしら」だろうから、無理。もちろん「まだまだGIRLでいいかしら」も大好きだからうれしい。

そこへ流れてきたギターの音色。「平成ガール」だ!

カナさんの右グリッサンド。さらに右手で同じ場所を細かく連打。たじさんが「BBガールズ最後の曲になりました」と客をあおる。

Aメロで繰り出すカナさんの音がかっこいい。

カナさんが鍵盤を激しく叩きだす。たじさんの動きも大きく、声も高まる。

そしてあの後奏だ。カナさんの十本の指が細かく羽ばたきながら音階を上り、下り進むと右のグリッサンドが終わりまで駆け抜ける。たじさんは両腕をクロスさせるめずらしいポーズ。「カナーっ!」「たじーっ!」

「平成ガール」が聴けてうれしい。それに、他のアーティストのファンもいる前で「平成ガール」の過激なライブバージョンを見せてくれてうれしい。BBガールズにはこんなロックもあるんだぜ。

 

イベントのフィナーレは、山下圭志さんをボーカルに、全員参加の「虹色のパレード」

客席にポンポンが配られ、立って踊りたいなと思ってたら、僕の前の伊藤直輝さんのファンらしい方が後ろを気にしながら立たれたので、ちょうどよかった。みんなで踊るべし。

たじさんは左端の方で、カナさんは右端で、スタンドマイクでコーラス。

たじさんは伴さんの幼いお子さんを気にかけながら。

伴さんの尺八も、ゲストとして初参加した鴨川ハルモニカの演奏も加わっている。たじさんは鴨川ハルモニカを前に出してあげ、鍵盤ハーモニカの間奏を目立たせてあげる。たじさんはこういう気遣いのできる人。

山下圭志さんが客席へ下りてくる。みんなとハイタッチ。

たじさんが伴さんのお子さんに駆け寄り、後ろから最後の決めポーズをさせてあげた。

 

いいイベントだった。開催してくださって感謝です。

そして、BBガールズもめっちゃよかった。

5曲中2曲が新曲。こんなふうに変わるとは。毎月着実に素敵な新曲を出していけるのは、一昨年のコラボシリーズでカナさんが作曲や編曲のバリエーションを増やし、去年はBBガールズらしいアレンジで絶品のカバーを続けた、それらを経たからこそなのだろう。

しかも、今日の5曲は、「アタシはバリア」がキュート、「風のファンタジスタ」は応援歌、「それはウソじゃない!?」はまた別種類のキュート、「天界の雫」は勇壮、「平成ガール」はロックと、色とりどりだ。BBガールズは曲ごとに最適な声と歌い方とコーラスと演奏になる。いろんなタイプの曲ができるのがBBガールズの魅力のひとつだと、改めて思う。

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結局たじさんの刺繍は確認できなかった。またいつかこの衣装でライブしたときのお楽しみ。