CRY

Twitterには長いやつ

アルバム「SHORE BREAK」発売記念 ~ 山下圭志 LIVE in 名古屋Breath(2019年9月15日)

地下鉄東山線中村公園駅に来たのは初めてだけど、「Live & Dining Breath」はすぐにわかった。駅から遠くないし、交差点の目立つ場所にある。初めての人も遠征の人も安心だ。

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開場と同時に入る。

店内は広い。ゆえにステージも広い。キーボードは右寄りに置いてある。「YAMAHA CP4 STAGE」と入っているから、ジングルウィークや北山かなんデビューLIVEのものと同系統らしい。赤いギターも立ててある。BBガールズのTwitterによると、スモークやレーザービームの設備もあるという。

客席は途中に段差があって、後ろからでも見やすそうだが、だいぶ前方の真ん中の席に座ることができた。

ステージを向いて左には、大きめのスクリーン。

反対の右後方に、注文カウンターと、料理を並べるスペースがある。このライブはランチビュッフェが付いている。かなりおいしいという評判だ。

 

隣の席の女性BBガールズファンは食事をかなり楽しみにしている様子。恥をかかせる訳にはいかない。時間が来てビュッフェ開始の合図があると、僕は先陣を切ってお皿の前へ躍り出ようとはしゃいだ。が、すぐに「介助の必要がある方が優先です」というアナウンスが入る。それは当然だ。気が付かなかった。恥ずかしい。

すぐに自分の席へ引き返すが、わざとステージの前を通って、近くからキーボードの鍵盤を確認した。52鍵、京都・木屋町のevent space PALMTONEでカナさんが毎月弾いているのと同じだ。向こうの方は、BB大喜利 夏の陣の打ち上げで数えておいた。

 

ビュッフェの料理は評判通り、本当においしかった。ひとつにしぼって特筆するなら、エビのピザ! シーフードピザという言い方では表現できない。香りからして豊潤で、エビ! という感じ。あれはエビ!のピザ!

 

入場時に小さな紙袋をもらった。

僕はネタバレを避けるために開けていなかったが、同じテーブルの方々のお話ではクラッカーということだった。いつ鳴らすのだろうか。一応、すぐに紐を引っ張れるようにしておく。

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いよいよライブ開始。

トップバッターは、TIME FOR LOVE。

「夜明けのムーンシャイナー」は、たじさんの「ハ~ア」という高音コーラス入りで聴くことが多かったので、ないと違った感じ。頭の中でたじさんの声を補って聴く。

ボーカルの冴沢さんが客席まで下りてきて、会場を温めた。最前列の少年が笑顔になったことがその証明。 

TIME FOR LOVEは4曲のステージだった。

 

続いて、我らがBBガールズ。

二人とも夏らしいパイナップルの柄のワンピース。カナさんが黒、たじさんが白。トロピカルなアロハっぽい衣装なのは、夏のイメージが強い山下圭志さんに合わせたのだろう。足元は二人ともオシャレな黒のサンダル。左手首にはおそろいにも見える細い飾りがいくつか。たじさんの右腕の幅が広い金のブレスレットは、穴が開いてないみたいだから、先週の土曜パームトーン劇場とは別の物らしい。

 

「苦い林檎酒」

広いBreathが静まり、たじさんの歌に聴き入ってる気配がする。

いつもは赤に染まる曲だが、今日は青い照明で。

「首をすべる指先の」とうたうたじさん。あれ、もうこんな先までうたってたっけ。早くも2番? もう間奏? もしかして、ショートバージョンだったのだろうか。それだけ夢中で聴いてたのかな。本当に短く感じる。

さあ、後奏だ。たじさんのスキャットが客席を渡り最後方まで届いている感覚がある。名古屋のみなさん、これがBBガールズです。どうですか。この二人、やるでしょう。

 

「人生はミラーボール」

たじさんが「フーッ」って声をあげる。最初はニューバージョンから入る。

「重なるふたりのVOICE」たじさんがカナさんの方を見る。

たじさんが振る肘の曲げ方がいろいろある。

客席が二段になった広い会場。その奥まで放つ強い声。さっきの「苦い林檎酒」とはまた違ったタイプの曲で会場を魅了している。

指差しポーズがビタッと決まる。カナさんの間奏を経て、「行くぞー」「BBガールズ!!」

最後は今日も「アーーー」なしで両手を広げた。

 

MCでは山下圭志さんへの祝福や、名古屋でのライブは初めてだということを述べる。

 

「陽だまりの鳥」

黄色と白の照明の中、たじさんの歌とカナさんのピアノ。BBガールズにとって大切な歌。

カナさんは高い方でコーラス。たじさんの声が強くなる。ラストでさらに強くなる。そこからハミングへ。ハミングがもう一段高くなる。この終わり方も好きだ。

名古屋のみなさんはこの曲も聴き入ってくれた。

 

「風のファンタジスタ

おお、来た! 最後の4曲目は代表曲の「まだまだGIRLでいいかしら」だと思ってたからサプライズ。

思えば、名古屋のファンで「風のファンタジスタ」が好きな人が来てるから、やはり今日は外さないか。絶対よろこんでくれているな。

たじさんがフルパワーの声を放出。会場を圧倒してる。

 

もう1曲あった!! 前奏で最後の曲だと告げる。

「まだまだGIRLでいいかしら」

こちらもやっぱり外せない。初めて名古屋の人たちの前に出るのに、この曲を見てもらわないとね。

「まだまだGIRLでいいかしら」が聴けたうれしさと、5曲聴けたよろこび。めっちゃ興奮して手を打って振り付けして動きまくった。楽しい!

 

BBガールズの名古屋初ステージ、めっちゃよかった。

たじさんの迫力ある歌と最高のスキャット、カナさんのオシャレかつかっこいい演奏と素晴らしいコーラス。名古屋の方々にも響いたはず。

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一旦休憩が入る。

スモークがたかれ、いちだんと凝った照明になり、ここからが今日の主役の登場だとステージが知らしめている。

けっこう時間があるようなので、BBガールズのライブの様子をスマホにメモしておく。

そろそろ始まりそうだと思って目を上げると、ステージの左にBBガールズの二人が立っていた。しまった! 出てくるところを見逃した! 不覚! スモークの中を現れるところを見たかった。

 

山下圭志さんが登場。

1曲目は「JETTY」

この時のためにアルバム「SHOE BREAK」を聴いてきた。BBガールズがどこでどうコーラスするか把握してある。

「JETTY」では、「オー・マイ・トゥルー・ハート・ジェッティー」だ。最後に「フー」もある。

スモークと特別なライトの中、BBガールズが二人ならんでコーラスする姿は感慨深い。曲に合わせて体を揺らし、「フー」で手振りをして、ムードたっぷりだ。

山下圭志さんは「女神」という詞を歌いながら、BBガールズを示す。山下圭志さんはBBガールズに対して失礼ボケをしない。いつも紳士で、BBガールズファンとしても安心して気持ちよくステージを見ることができる。もちろん歌のうまさは言うまでもない。

 

次にBBガールズの魅惑のコーラスが聴けたのは「ハバナ・モヒート」

「ハバーナ ハバーナ ハバーナ ハバーナモヒートー フーッ」

ここのハーモニーも振り付けも素敵だ。山下圭志さんと詞とタイミングが違うのもまた聴き心地がいい。

BBガールズ、めっちゃ活躍してくれる。

 

他にBBガールズが参加したのは、「おやすみロンリーナイト」

カナさんがキーボードを演奏する。アルバムでもカナさんが弾いている曲だ。

カナさんの髪飾りがなくなっていることに気づいた。もしかして、今日BBガールズの曲で舞台に立つときは髪飾りをして、サポートで出るときは髪飾りを外すと決めているのか。こだわりとか気持ちの切り換えとか、そういうことか。

と思ったが、後ではまた着けていた。深読みし過ぎたみたい。

 

さらにBBガールズ関連の「約束のない恋」が歌われる。

山下圭志さん作詞、カナさん作曲のコラボ曲。2018年6月、BBガールズの土曜パームトーン劇場でたじさんに歌われた。山下圭志さんのボーカルで生で聴くのは初めてだ。

ディスコを感じる。でも、これってフュージョンっぽいのかなと思うところもある。

 

山下圭志さん一人でのステージはアルバム「SHORE BREAK」の曲をほとんどそそぎ込む。二部構成で衣装チェンジもある豪華版。ご自慢の歌とダンスに加えて、ギターを弾いたり、客席に下りて曲を書いた倉持経一さんといっしょに歌ったり。バラエティに富んだサービス。これまで僕があまり生で聴けていなかったバラードも何曲か聴けた。そういう中でも特に印象強かったのは「アリバイのA」

 

フィナーレは「虹色のパレード」

BBガールズも三度コーラスで登場。カナさんが回転する姿は貴重だ。

みんな立ち上がっていっしょに振り付けして、盛大にこのライブを終える。

いつか「まだまだGIRLでいいかしら」でも立って盛りあがりたい。

 

そして、終盤にサプライズがあった。

ケーキが運び込まれる。山下圭志さんのお誕生日祝いだ。ケーキといっても、山下圭志さんが甘い物が苦手なのか、お刺身でできたケーキだ。舟盛りみたいな外観に、真っ赤なハートのバルーン、和風の小さな傘、「HAPPY BIRTHDAY」の文字、ろうそく。

入場時に配られたクラッカーはこの時のためだったのだ。パン! パン! とたくさんのクラッカーが鳴る。大丈夫なのか? カナさんは破裂音が苦手のはず。でも、意外と平気そうな様子。使わないのも祝福してないみたいだし、なるべく驚かせないタイミングを見はからってそっとひもを引いた。

そしてそして、BBガールズから「Happy Birthday to You」の歌のプレゼントだ。これがたまらなく素敵だった。カナさんの演奏でたじさんが歌う。雰囲気たっぷりで惹き込まれる。「Happy Birthday to You」は映画の中で歌われる回数1位なのではと思っているが、そのどれよりいい。情感いっぱいのキーボードに、好きな声で聴こえてくるのだから。ケネディ大統領に向けて歌うマリリン・モンローを超えている。この歌を贈られる山下圭志さんは本当に幸せ者だな。うらやましい。でも、もちろん、これは山下圭志さんが歌手という表現者で、創作活動をして舞台に立ってきたから受け取れる贈り物だ。一般人の僕には縁のない特別なプレゼント。お誕生日おめでとうございます!!

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終演後は早めに会場を出た。BBガールズと話したりCDを買ったりしに来られるお客さんが多そうだ。常連のファンがじゃまにならないようにしたい。それに、これから仕事もあるし。

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新幹線で大阪に戻って少し仕事。それから遊びに出た。さらに、そのメンバーの何人かと飲みに行く。駅まで必死に走ったが、ぎりぎりで終電を逃がす。久々にタクシーで帰宅した。いつもなら朝までカラオケで時間をつぶすところだが、明日はたじさんのソロライブだから。