昨日の「オールリクエスト! ベスト30歌謡曲」を見に行けなかった原因である出張が終わり、一旦家に寄ってから、京都の大宮へ。
北山かなんさんのデビューライブ。スペシャルゲストとしてBBガールズと伊藤直輝さんの出演もあるし、初めてのCDにBBガールズが深く関わっているそうだし。
会場のスタジオ246 KYOTOは、阪急の大宮駅からも京福電鉄の四条大宮駅からもすぐだった。
円広志さんがTVで付けている缶バッジの「246」が、ご自身が経営するスタジオの名前だと知ったのは、心斎橋のスタジオを見た時。カフェで行われた芸人さんのイベントに向かっていて道に迷った夜のことだった。
見晴らしのいいロビーで少し待って、開場。
安部美香さんが自ら受付。BBガールズのアルバム「ラ・ブラバ/LA BRAVA」や、たじさんのイラスト、ポストカードも売っている。
キーボードはステージ右手。「YAMAHA CP」という表示があるから、event space PALMTONEでよく見るのとも、fm GIGアカデミー賞のとも違って、ジングルウィークのと同じ系統のキーボードらしい。
たじさんもカナさんも同時に視界に収められるように、左の最前列に席を取った。
北山かなんさんが登場。左手に、アコースティックギターの伊藤直輝さん。
「ツムギウタ」
優しい声。衣装も白のふんわりしたの。
初々しいMC。
そうだった場合にも備えて、特に集中して聴いていたけど、「BBガールズさんの田嶋ゆかさんの作曲でつくっていただきました」
意外だったのは、「後ろにおられる」と入口を示されたこと。右後ろを振り返ると、たじさんとカナさんが。楽屋にいてはるのだと思ってたから驚いた。
「涙そうそう」
好きだし僕にとって特別な曲が聴けた。
伊藤直輝さんが「自分のデビューライブは覚えてない。大学の頃から気が付いたらライブしてる感じだったので。緊張されてるはずですけど、いい感じですね」と盛り上げて、舞台を去る。
プロデューサーである安部美香さんのカバーで、CDにも入っているという「青い月」
CDに入っているなら、カナさんが編曲したはず。ムードがあるうえにキャッチーだと感じました。
CDの代表曲「gift」
こちらもカナさん編曲のはず。静かめの曲をきれいな音が彩る。次第にドラムも入ってくる。
「紡ぎ」という詞がこの歌にも入っていた。
北山かなんさんに代わって、スペシャルゲストライブ第1弾。
伊藤直輝さんが先程のギターを手に、今度はステージの中央に。
「君の大好きだった歌」
迫力がある。詞も共感されるのでは。
前奏に乗せて気合いの入った自己紹介。
「FLY」
数あるバージョンのうちの一つを聴くことができた。激しかった。後半のシャウトは映画「リメンバー・ミー」を思い出して気持ちよかった。
「3曲目は何を歌うか決めてなかった」というMCに笑いも起きていたけど、その時の空気の中でいちばん歌いたい思いが高まった曲を選びたかったのだと受け取れて、僕はうれしかった。
前奏を一度とめるようにして、「両親に向けて書いた曲なんですけど、みなさんも大切な方を思い出して聴いてください」
「あなたに捧げるバラード」
二つだけの言葉を伝えるためのバラード。いつもはピッチャーが球種を変え、スピードを変え、コーナーを狙うように、かぎりない工夫を凝らして歌を書くミュージシャンの方が、まれに敢えてど真ん中に豪速球を投げ込むようにシンプルなメッセージをぶつけてくることがある。この曲もそうなのでは。そういう歌って、印象に残りますね。胸が熱くなりました。
「キミトナイト」
生で初めて聴いた伊藤直輝さんの歌はこの曲だったと、BB大喜利 春の陣の記憶がよみがえった。
さまざまなか所で韻を踏んでいる。曲名が予告になっているのだな。
「Hello!」
最近配信されてカラオケで歌ってる曲が聴けた。
ギターの技がいっぱいで気持ちいい。
そして、コール&レスポンス。
伊藤直輝さんが去る。
スタッフさんが舞台に上がり、客席に対して垂直に置かれていたキーボードの角度を変える。カナさんが現れてマイクの位置を決め、慣れた手付きで高さや角度を調節していく。たじさんが小走りでカナさんの元へ行ってから、マイクを手にする。
さあ、BBガールズのステージが始まる。
「人生はミラーボール」
たじさんの弾むようなステップが、最前列だと跳ねてるぐらいに感じられる。楽しくて自分が笑顔になってるのがわかる。カナさんも楽しそうだ。
ステージも低いから、めっちゃ近い。カナさんの手の動き、指の開き方、指の運びまでよく見える。楽器が弾けない僕には新鮮だし、すごいと思う。
今日の衣装は上が白、カラフルなストライプのスカート。
北山かなんさんの歌声をたたえ、CDを通じてのつながりを紹介する。
客席の後ろで聴いているらしい北山かなんさんに、これから歌手としてがんばっていくことを確認し、そこからがんばる人への応援ソングに入る。
「風のファンタジスタ」
BBファンが拳を上げる。たじさんのアクションを見て、他の方々も手拍子してくれる。
カナさんがソロの後、「夢を君の手に」で北山かなんさんを指差したように見えた。
伊藤直輝さんと北山かなんさんに呼びかけて笑いを起こす。空気を和やかに。
たじさんが「安部美香さんの小説『めありちゃんのお散歩』の挿し絵を描いたのは私です」と明かし、二人で安部美香さんのパワーにも言及する。
北山かなんさんの応援に来た方々、安部美香さんとつながりのある方々のうち、BBガールズのことをよく知らない方にも、親近感を持っていただけたのでは。「わくわくシティパーク」などいろいろな環境で場数を踏んできた、百戦錬磨のMCだ。BBガールズはどんなところでも空気をつかみ、自分たちの音楽を届けることができる。
「陽だまりの鳥」
曲順だけで「おおっ!」と思ってしまう。「陽だまりの鳥」「風のファンタジスタ」の順で歌われることが多かったのが、逆になっている。めっちゃ興味がひかれるし、貴重なものが見れたと感じる。
傷ついて弱っているイメージの声。2番のサビあたりから強さが加わっていく。
アルバムが出たことをお知らせ。
来週4月6日土曜日のライブにお客さんがいっぱい来てくれたら、京都ミューズホールでライブができるというお誘い。北山かなんさんは来てくださるという。とてもとてもありがたい。
「BBガールズの代表曲」という紹介で、「まだまだGIRLでいいかしら」
前奏で「最後の曲」と告げられた。伊藤直輝さんが5曲だったから、BBガールズも5曲聴けると思ってた。「まだまだGIRLでいいかしら」が5曲目じゃないなら、新元号が発表される前日だから最後に「平成ガール」をやってくれるのかもと考えていた。
でも、とにかくこの「まだまだGIRLでいいかしら」が楽しい。最前列の迫力もやっぱりめちゃめちゃいい。ずっと感じてたけど、来てよかったとまた改めて思った。
「BBガールズのステージは以上にしようかなと思ってたんですけど、何といってもかなんちゃんのデビューライブということで。いっしょに歌おう。かなんちゃんにステージに上がってきてもらおうと」
やった! やっぱりもう1曲聴けるんや! こういうことだったのか。会場がすっかりBBガールズに染まっていたところで、今日の主役を目立たせる配慮は素敵。
拍手の中、北山かなんさんが客席から舞台へ。伊藤直輝さんも続く。
「もっとかなんちゃんのトーク聴きたかったよね」の呼び掛けに客席が拍手するが、「時間がやばい」と安部美香さんの声が飛んできた。
「境界線はいらない」
左から、伊藤直輝さん、たじさん、北山かなんさん、カナさん。「ラララ ラララ」とみんなで右手を振る。もちろん伊藤直輝さんと北山かなんさんも。
終盤の繰り返しで、たじさんは北山かなんさんにマイクを渡す。両手で手を振り出すたじさん。貴重なバージョン。みんなで両手を振るのもいいな。
再びマイクを受け取ったたじさんが声を響かせる。カナさんの最後の音に乗せて、「ありがとうございましたー! かなんちゃん、デビューおめでとうございまーーす!」
安部美香さんがステージに上がって最後の挨拶。
安部美香さんが伊藤直輝さん、たじさん、カナさんと握手している間に、ファンの方たちがステージ前に行って北山かなんさんに花束を渡していた。
BBガールズは伊藤直輝さんとともにスペシャルゲストということだったが、北山かなんさんが10曲とか歌う途中にゲストコーナーで2曲ぐらい歌って少ししゃべるみたいな感じを想像してた。思ったよりがっつり見ることができたし、最後に「境界線はいらない」で全員そろったのもよかった。
いやあ、BBガールズよかったなあ。今日のライブを見ると、4月6日の大事な土曜パームトーン劇場はやっぱり「人生はミラーボール」が1曲目なのかなと思えてくる。終盤にやっても盛りあがる曲だが、果たしてどうなるのか。
北山かなんさんのデビューCD「gift」を買ってから、「よるぽじ大・大喜利大会」でお世話になっている西院の居酒屋 陰陽(ネガポジ)に向かった。