CRY

Twitterには長いやつ

甲斐よしひろ ROLLING CIRCUS REVUE

2006年2月10日(金) 大阪なんばHatch

 

 1階席最後方に立ち見の列ができていた。当日券で入場したファンだろうか。 
 昨日より客の入りが早い。開演前の歓声や拍手も多いぞ。 アナウンスが今日も3回入り、あのBGMが流れてくる。口笛。歌。ムチの音。僕はもちろんすぐに 立ち上がる。みんなの立ち方も早い。昨日でわかってるもんね。 
 手拍子がずれてくる。照明が落ちて、拍手に変わる。そして、より大きな手拍子へ。今度は しっかりと合っている。歓声が飛ぶ中、バンドがステージの上へ。

 甲斐は黒のスーツ。よく見るとピンストライプが入っている。白いシャツにネクタイ。黒の ベルトのバックルはシンプルな銀と思いきや、両端に飾りがあることに気づいた。

 あの低い音。いきなり曲の世界が立ち現れる。これが最初に攻めて来るとは。 
 「ALL DOWN THE LINE 25時の追跡」 
 ものすごい。歌も演奏も。引き込まれ、圧倒されるこの迫力。 
 間奏の無線。甲斐は背中を向け、左手にマラカスを2つ持って、手を打っている。 
 「ああ 運に見放され」からは、今日も声を張り上げて歌った。 
 なんでやろう。昨日もすごかったのに、1曲目だとさらに強烈に感じる。曲順の持つ力を あらためて体感。最高のオープニングやった。

 伸びる最初の一音。「BIG GIG」ヴァージョンとは高さがちがう。昨日気がつかなかった のも当然やな。 
 「危険な道連れ」 
 左と右は緑の照明で、真ん中は赤。サビに入ると、左が緑で右が赤になる。 
 甲斐は膝を高く上げて歩きながら歌う。手の指を開いて、マイクは曲げた親指にはさんでる。 もう一方の手は完全に5本の指を開いている。 
 前野選手のサックス。長い間奏だけでなく、サビでも効いている。 
 「俺は信じてる」の前に一瞬後ろを振り返り、また前を向いて歌うアクションがかっこよかった。

 イントロで「おおおっ!」と声をあげてしまった。はずむビートに合わせて跳ばずにはいられ ない。歌入り前にあの音で拳を上げる。 
 「ランデヴー」 
 ずっとドラムが叩いている。これがめちゃめちゃ燃えるのだ。しかもハイペース。僕は思わず、 1回目の「デッドメンズ カ~ヴ」をコーラスといっしょに歌う。甲斐は「夜の中裂ーけ入って~ ゆくーー」「闇の中」「嵐の中突き進んでゆくーー」とほぼオリジナル通りの詞で歌う。 
 「お前はあ笑ってーえる 俺の愛を信じてーええ」痛快に駆け続ける二人の姿が浮かぶ。 
 大好きな歌を久々にやってくれた。俺はこの曲好きやと実感した。それにしても、こんなに すごい「ランデヴー」も初めてや。どの曲もやる時はその時その時のベストのアレンジにつくり上げ てるやんな、いつも。

 最初から怒涛の3曲やった。ものすごい燃焼。曲の後半に、アフリカの太鼓を思わせる野性味の ある低いドラムが鳴ったのは、「危険な道連れ」だったか「ランデヴー」だったか、もはや思い出せ ない。 
 また、スーツ姿の甲斐がいい。やっぱりスーツでのアクションが最高に似合ってるよ。

 静かなバラード。かすれた笛のような音が漂う。 
 「荒野をくだって」 
 間奏でマイクスタンドが揺れる。甲斐は少しタイミングを遅らせてから、「二人を引き裂いた いくつかの」と2番をうたいはじめる。 
 「西へ」を響かせる甲斐の声。この情感。 
 甲斐は片手を胸に当て、ゆっくりと後ろへ歩み去った。

 このツアーのハイライトの一つ。あのメドレーが始まる。 
 「悪いうわさ」 
 昨日はダークな照明という印象やったけど、あらためて見てみると、それほど暗くはない。 それでいて、この曲の持つ苦さを表現している。 
 甲斐は背中にまわしたアコギを、2番後の間奏で弾き始める。今日も。 
 後奏。甲斐がアップストローク。それにともなって、バンドの音が一音ごとに高くなっていく。 そして、あのうねりへと連なっていく。 
 「ダニーボーイに耳をふさいで」 
 甲斐がせつない声をあげる。それが聴く者の胸を締め付ける。 
 後奏でさらにもう1回「いつものよーうにー いつものよーうにー ドアを閉ざーしてー」と 繰り返して、曲が終わりに向かう。

 キーボードのソロ。今日は短めに感じた。その音色を背に甲斐が言う。 
 「男も女もぬくもりがないとやっていけない。そんな物語の歌をやります」 
 蘭丸のギターがはじける。イントロの前半と歌入りの直前、キーボードが「キュルルル」と走る。 
 「港からやって来た女」 
 ステージもオーディエンスも大騒ぎ。甲斐は股間を手で押さえるようなアクションも。 
 2番のサビ。甲斐が蘭丸のところへ行く。右手にマイクを持ち、左腕は上げて振り廻し、 さらなる熱狂をあおる。マイクを左手に持ち替えて、右手を蘭丸の背中にあてる。 
 静かな3番前半では、「み、見つーめ」のうたい方。サビ前から再び盛りあがっていく。 
 「フーーっ!」は4回。甲斐は「バイー バイ バーーイっ」と早めのタイミングで仕掛けて 来ることが多かった。 
 さらに後奏は続く。甲斐がドラムスの台に上がる。蘭丸が弾きまくってる。甲斐が JAH-RAHにも言ったのか、蘭丸にもっと弾けよと合図する。いつもより長く聴けた蘭丸の 激しいプレイ。次のタイミングでついにフィニッシュ。

 甲斐の「まだまだやるよ!」に、歓声が応える。 
 「ダダダンダンダダン」あのフレーズが響く。最初の2つは間を置いて。そこから間隔が 詰まって続いていく。JAH-RAHのドラムが2回炸裂。 
 「ボーイッシュ ガール」 
 甲斐は「ダダダンダンダダン」のすき間で、妖しいため息を聴かせたりする。「ボーイッシュ ウーマン  マーーン」という歌い方が今夜も快感や。 
 燃える間奏の、その前半。引っ掻くような音がHatchに流れる。 
 後奏。甲斐はステージ左で、「シュバチュク」とか「ベイベー」とかの技を聴かせる。それを 短くとどめると、「ボーイッシュガーアアル」と音を高めながら繰り返す。それから右へ移って、 「シュバチュク」の声。JAH-RAHの2連打が「ボーイッシュ ガール」を終わりへと導く。

 ここで、MC。

 「デビューリリースした74年の頃は、チャートの7割が歌謡曲と演歌で、3割がニュー ミュージック。マイペースの「東京」とか。なんで今それが浮かんだのかわかんないけど」 
 「甲斐バンドの活動時期と同じくして、だんだん割合が変わってきて。甲斐バンドの長い旅は、 ロックのパーセンテージを獲得する旅でもあった。今じゃ逆転してる」

 「今思い出したけど、一昨日NODA-MAP見に行って、トイレに行って、用を足して、 洗面所に並ぶだろ。洗面台が3つあって、20代の若者が3人ともうがいしてんの。「ガラガラ、 ペーッ」て。1人ならわかるけど」 
 「人を笑わしてナンボの街だから、俺を笑わしにかかってんのかな、3人で。と思って見ても、 真剣な顔してて。笑わせるには冷静さとある種の読みが必要なわけで、逆にそういうことなのかなと」 
 確かに、ボケる時は自分が笑ってはいけないというのは、笑いの基本ではある。 
 「昨日は文珍と、・・・どこだっけ。2回焼けたとこ。包丁一本」 
 客席から「法善寺横町」という声が多くあがる。 
 「(自分は)思い出すのが遅いな。もうちょっとで、さらしに巻こうかと」と笑わせる。 
 「(文珍には)「野田くんの客やからちゃうかー」って、ひと言で片付けられたけど」 
 昨日言ってた「高名な落語家」って、文珍やったんか。 
 話題は楽屋ののれんへつながっていく。野田秀樹古田新太の楽屋ののれん、昨日はカトちゃん なのか志村けんなのかわからなかったけど、カトちゃんぺだとわかった。

 「博多から大阪へ。ちがう。なんで大阪なんだ。博多からから東京へ。東京からN.Y.へ」 
 「なんで行ったかというと、エコーが違う。日本にはエコールームがなかった。ヨーロッパでも アメリカでも、エコールームっていうのがちゃんとあって。ルームエコーっていうんだけど。日本は 機械でエコーをつけてた」 
 「俺の歌はこんなもんじゃない、と思ってて。松藤のドラムはこんなもんだと思ってたけど」 
 松藤が抗議のポーズを取ると、「すぐツッコんでくれて、よかった」 
 「それで向こうで録ったら、俺の歌、よくなってて。松藤のドラムもよくなってて。じゃあ、 俺がそれまでに何回か松藤にした説教は何だったんだ」 
 これに松藤がウケる。このやり取りの間松藤の姿を浮かび上がらせていたライトが、しばらく するとそっと消えた。 
 「ボブ・クリアマウンテンとやって。その後、ジェイソン・カーサロと3枚つくった。僕は N.Y.からロンドンにも行って。東へ東へ。で、この前は東京のO-EASTっていうところで やって。この程度の東かと」というジョーク。

 このツアーに関して。 
 まず、1か所で続けてやりたかったということ。 
 それに、甲斐バンド解散から20年。「それに何の意味があるのかって感じなんですけど、 「あなたはやる方だから」と言われて、甲斐バンドナンバーオンリーでやる」 
 「それがローリング・サーカス・レヴューの意味っちゃあ意味なんだけど。まあ、あって無い ような意味なんですけど。それくらいのことです。クリエイティヴって、そういうことだからね。 誰かをちょっとよろこばせたいとか、そういうところからだから」

 「その、ボブ・クリアマウンテンとの三部作の中からの曲をやりましょう」 
 客席から「キャーッ」という声があがる。 
 「「BLUE LETTER」を」 
 さらなる大歓声が起きる。

 白いライト。両横から青の光り。ステージ上方はオレンジ。 
 松藤は1番からアコギを「ザカザーン」と弾く。音のない間をつくり、ずっと続けては弾かない。 
 甲斐は「ブルーー レタ」と、語尾を伸ばさずに響かせる。 「”アコギ”なPARTY 30」もこのうたい方やったなあ。 
 少しためてうたったりもする。2番をうたい終えると、立ち上がってハーモニカを吹く。3番 では甲斐の声のみが会場に響く。 
 今夜のアレンジも素晴らしい。

 「シーズン」 
 甲斐はアコースティックギターを弾いている。 
 照明は水色。緑もあるが、水色に溶け込んでいる。 
 「ウーウウ」というコーラスが胸を突く。切なさを高めているのだ。

 この後が「ナイト ウェイヴ」だったら、サンストのハガキが言ってた「海辺の三部作」を全部 続けて歌うことになるなと思った。が、始まったのは別の曲。 
 「ビューティフル エネルギー」 
 ここでも昨日と曲順が変わってる。「シーズン」と「ビューティフル エネルギー」が逆に なっているのだ。 
 今日はこの曲を、「王道やな」と感じた。歌詞にダブルミーニングが多いし、シングルで松藤が 歌ってたし、やや異色の曲というイメージもあってんけど。なぜか今日は、キャッチーなラヴソングと して届いてきた。 
 「オーロラーが のぼっていくよーぉーー」と、甲斐はこの部分の語尾を下げながらも伸ばして いった。 
 今日もはっきり「声をたてようぜーー」と歌った。これからはこの詞でいくのかもしれない。 
 曲が終わると、甲斐が叫んだ。「ツインギター、松藤英男!」

 「氷のくちびる」 
 甲斐はオレンジの大きなボディのエレキ。照明はやはり、黄緑のイメージじゃない。このツアー から変わったのだ。サビで白が混じり、横の上から黄緑も射す。甲斐のギターに合わせての変更なの だろうか。 
 1番に続く間奏。甲斐が腕を曲線的に動かして、蘭丸に「どうぞ」と場所を示す。甲斐に赤、 蘭丸に紫のスポット。「夕暮れのカフェ」まで蘭丸は甲斐の右で弾く。松藤の縦笛が聴こえる。 「ヒュルルルルルルー」という調べも。 
 蘭丸は前へ出て、腰を落として弾きまくり。甲斐は「アアアアアアアアアアアアアアア」を フルで2セット。それから「フーーーーーーーッ」というファルセット。そして、右後ろへ行き、 ギターに没頭する。

 「ポップコーンをほおばって」 
 「埋れ陽の道にすべては消えうせた」「君は翼がある事を知って恐かったんでしょう」甲斐の メロディーが途切れるごとに、JAH-RAHのすごいドラムが入る。最初から大迫力や。 
 間奏で歓声が沸く。甲斐がマイクスタンドの右で左で、オーディエンスをいっそう煽る。 静かなパートに入っても、観客の手拍子は強いまま続く。蘭丸が細かく弾き続けてる。JAH-RAH のドラムは「ズシーン ズシーン」と重く響く。 
 サビの繰り返し。青いストロボ。拳を突き上げて歌う俺ら。白いライトが入るタイミングが つかめた。拳の三連打に合わせて赤のライトが光る。バンドのフィニッシュとともに拳を二連打!!

 「翼あるもの」 
 「俺の声が聞こえるかい」から最後まで、甲斐は強く歌い切った。 
 「フラウウェイ  ハウウェイ  フラウウェイ」 
 甲斐が両手を広げる。今日は下げずに、そのまま上へ。甲斐の腕を影が上る。音が高鳴る。 両手を下へ。再び音が高まる。甲斐が両手を広げる。 
 何の涙かわからないうちに泣けてきた。泣ける「翼あるもの」やった。

 「漂泊者(アウトロー)」 
 イントロのギターが弾む感じ。バックにカラフルなライト。白い光が横へ横へ走る。 
 「誰か俺に」の時に聴こえるピコピコという音がいい。「冷血(コールド ブラッド)」の 血のしたたるような音を、もっと明るい高さにしたような。これが切羽詰まった感覚に追い討ちを 掛けてくるのだ。 
 「爆発」から「しそう」までのアクション。甲斐は今日もすぐに立ち上がった。 
 甲斐が後ろを向いて、両手を下の方で広げる。すると、バンドから大音量が湧き上がった。 
 甲斐たちの迫力に圧倒されたまま、本編が終わった。

 歓声と拍手、名前を呼ぶ声のなか、メンバーが再び位置につく。 
 甲斐が左ソデから歩み出て来る。黒いジャケットに少しラメが入っている。ズボンは変わらず か。 
 「キラー ストリート」 
 おお、今日も聴くことができるんや!このツアーで久々に取り上げられた、昨日の1曲目。 
 ステージの両端は黄色、真ん中はオレンジに染め上げられている。 
 「闇に一筋ジャアックナイーフ」で、今日は右手で空をひと掻き。 
 2番の前半もブレイクしてない感じやったけど、興奮して思い違いしてる可能性もあるな。

 メンバー紹介。 
 前野選手は印象的な白い服。 
 JAH-RAHは笑顔で前へ。僕は「ジャラ!」と叫んだ。後ろへ戻ったJAH-RAHは、 縦長のタイコの前に立つ。 
 「お前ら、曲の間に暴れ過ぎて、拍手が小さい。逆だろ」と甲斐。 
 「ツインリードギター。というより、ツインリーダー。何のリーダーかよくわかんないけど。 松藤英男」 
 さっきまでも拍手が小さいとは思わなかったけど、ひときわ大きな拍手が起きる。両手を 合わせて指を組み、それを掲げて見せる松藤。松藤らしい仕草や。エレキを振り下ろす決めポーズも、 昨日に続いて。 
 ノリオは紹介されると、胸の前で手を合わせる。甲斐に促されて前に進み、ステージの左・右・ 真ん中それぞれで手を合わせて頭を下げた。 
 最後に蘭丸。僕は今日も、「コーヘイ!」と叫んだ。

 「松藤がドラムを叩いていただけるそうで」と甲斐。さっきのノリオのノリで、「あやかりたい、 あやかりたい」というふうに体をなでるジェスチャー。 
 和んだところで気持ちを切り換え、「松藤のドラムで「安奈」をやりましょう」

 蘭丸はイントロをゆっくり弾く。2番は刻む感じで。「ヒュールルルーー」というキーボード。 昨日ほどはドラムが目立っていない。ギターが特徴的。 
 手拍子する気分じゃなくて、手のひらをズボンに置いてたら、ベースの音で生地がビンビン 揺れてるのがわかった。 
 昨日とさえちがう。やる度にその時だけの「安奈」が生まれるのだ。 
 甲斐がオーディエンスにうたわせる。僕らは「あんなーあ」と声を束ねる。 
 後奏で、甲斐は「あんなーあ」とうたうことはせず、切ない声をあげた。

 「ドラムス 松藤英男!」 
 歓声と拍手に、松藤がスティックを掲げて応える。

 甲斐が後ろへ行く。蘭丸に話もしているようだ。 
 マイクスタンドの前に戻って、「今ミーティングしてるから」 
 興味津々の客席に向かい、「聞かさない」といたずらっぽく。

 「観覧車’82」 
 間奏で両手を挙げる甲斐。華やかに回るカラフルなライト。僕のところにもその色は届く。 
 詞の切なさが痛い。それなのに、舞台を照らす光は結婚式の華やぎ。甲斐が回る。バンドによる 分厚い音の層。全部がないまぜになって、泣けてきた。 
 後奏。甲斐がマイクを使わなくても、観客の叫びは続く。「ウォーオオオオオ」 
 ビートが効いてる。松藤が平たいパーカッションを叩いてる。 
 回り続けるライトの下。甲斐はおじぎをして、両サイドの床を指差してから、去って行った。

 2度目のアンコールに応えた甲斐は、白のTシャツの上に黒のTシャツを重ね着。胸元は開いて いて、クロスがのぞいている。 
 出て来てすぐに、曲の開始をJAH-RAHに求める。 
 「ダイナマイトが150屯」 
 甲斐はイントロでマイクスタンドを縦に蹴り上げる。それからリズムに乗って身体を揺さぶる。 
 間奏の後半で、マイクスタンドを横廻し。そのまま歌へ。まだ回転してるうちに歌い出すねん から燃える。 
 後奏。ステージは真っ白な光にさらされる。その中心で甲斐はマイクスタンドをぐるぐる廻す。 今日は膝を使わずに止めてみせた。左右を真剣な目で見たかと思うと、次の瞬間、マイクスタンドを 横に振り廻す。リズムに乗って跳ねる。叫ぶ。 
 最高のアクションや。盛りあがりまくったで。

 「今夜は、大阪3日間2DAYS目。本当に、こんなに来てくれて、ありがとう。感謝してる」 
 オーディエンスの拍手が止まらない。メンバーも手を振ったり、蘭丸はオーディエンスの方を 指差したりして応える。 
 鳴り続ける拍手をさえぎるように、甲斐が話し出す。 
 「去年、ライヴCD10枚組が出て。今度、3月8日にDVD6枚組という重量感のあるのが。 俺の体重と反比例するように」 
 見ていて感じてた通り、甲斐は体を絞り直したらしい。 
 「今夜は本当にサンキュー」

 左上から細いライト。右上から太いライト。甲斐がマイクスタンドの前に立つと、左の光も 太くなった。 
 「嵐の季節」 
 甲斐はサビをあまり歌わず、オーディエンスにゆだねて行く。大合唱の狭間に叫びをあげる。 
 「じっと風をやり過ごせ」「じっと雨をやり過ごせ」という言葉が、今夜は胸に響く。 
 渾身の力を込めて、2回に1回突き上げていた拳。繰り返しからはしぜんと、毎回突き上げず にはいられなくなっていた。 
 これで次のツアーまで何があっても耐えられる。この歌が終わった時、そう思った。

 甲斐が去ったステージを見つめたまま、今日のライヴを反芻する。間奏で甲斐がツインギターを 指した場面。JAH-RAHの後方下の白いライトが、爆発するように点滅した様子。今夜だけの ニューヴァージョンの歌詞は、「ランデヴー」の2番ラストのみか。

 別の歌が加わり、曲順が変動すると、ライヴの印象もまるで違うものになった。思いっ切り燃え たなあ。こういうツアーって、めちゃめちゃうれしい!

 

 

2006年2月10日 大阪なんばHatch

 

ALL DOWN THE LINE 25時の追跡 
危険な道連れ 
ランデヴー 
荒野をくだって 
悪いうわさ 
~ダニーボーイに耳をふさいで 
港からやって来た女 
ボーイッシュ ガール 
BLUE LETTER 
シーズン 
ビューティフル エネルギー 
氷のくちびる 
ポップコーンをほおばって 
翼あるもの 
漂泊者(アウトロー

 

キラー ストリート 
安奈 
観覧車’82

 

ダイナマイトが150屯 
嵐の季節